「剣の王国」の結末
2019.05.10
yoruhashi先生のツイッターにて、「剣の王国」の継続を示唆する内容の投稿がなされました。
恐れながら当該ツイートを引用させていただきます。
彼らの「結末」はいずれ明らかになります。
— yoruhashi ∋ 「はめつのおうこく」 (@yoruhashi) May 10, 2019
この「彼ら」というのが誰のことを指しているのか
それは直前のツイートからもわかる通り
「剣の王国動画企画」、そして読者の皆様によるイラストの数々に感激しております。
— yoruhashi ∋ 「はめつのおうこく」 (@yoruhashi) May 10, 2019
「剣の王国」のキャラクターたちがこんなにも愛されているのだと自分のことのように嬉しくなりました。
現行作も皆様に楽しんで頂けるよう精進してまいります。 pic.twitter.com/myCw6anrjm
二人と一羽のことですね。
「剣の王国」については続きが描かれるのかどうか、ファンの間でも不安が広がっていたんですが、これで心置きなく彼らの結末を待つことができます。
yoruhashi先生、本当にありがとうございます。
【剣の王国】扉絵まとめ
各話扉絵のまとめです。
タイトルロゴについては↓
https://tsuruginooukokumatome.hatenablog.com/entry/2018/08/12/202341
【目次】
「序篇」の扉絵
- 扉の開いた鳥かご→作中に小人族を逃したケージが出てきましたが、果たしてそれだけのモチーフなのでしょうか。個人的には奴隷を解放したことを示しているように思います。小人族の親子、自分自身、コローディの少女、フランダーシルの英雄親子、その他沢山の奴隷。あとアトラントの姫もか。あるいは「青い鳥」モチーフ?
- 茶色い植物(きのこ、スズラン)→2篇に出てくるのですが、きのこはアルフレドが島にいる時に家で自家栽培していました。毒薬を作るためだったのかも。スズランは10篇に出てきます。蛍を捕まえてランプの灯りにするために。他にも何か意味があるのだろうか。
- カボチャ→下から白いヒゲみたいなのがクルンと生えていて、どことなくシンデレラの馬車を彷彿とさせます。馬車はコローディの終盤に出てきますが、これは乗り物を示しているのだとすれば夜汽車も含まれますね。そしてユニコーンも出てきました。
- 紫の蝶々→アルフレドが具現化数式を使うときにいつも現れます。あの演出はいつも心踊らされます。コローディの章ではあの蝶がドロテーアを導きました。しかし一方で、魔女族のアイテムや女王にもこのモチーフが関連づけられています(1篇、29篇、女王が持ってるステッキ)。魔女を表すモチーフなのかなと思います。二人を乗せたカボチャに止まる蝶。果たして導き手なのかあるいは……。
- 茶色いパンジー
- 赤い鳥→アトラントにいたパンチさんの手下に見えます。島を飛び回ることができる彼らは、島の様子を逐一パンチさんに報告していました。この事から、スパイ、あるいは情報屋のことを示しているんじゃないかと思います。作中では度々「情報通り」という言葉を王国の関係者が口にしたりします。さてこの情報は一体誰がもたらしているんでしょう。
- アラビアンなランプ
- メサルデ大学→挽歌の章の舞台
(ちょっとだけ色を明るくしています)
色が意味するもの
リースのアイテムには、共通する色で塗られたものがあります。主に紫と赤と茶色です。
絵を見ればわかるのですが、紫はドロテーアが纏う色、そして彼女の瞳の色、赤は言わずもがなアルフレドです。茶色はちょっとわかりません。(パンチさん?)
各話扉絵一覧
序篇、アトラントの章
【第3篇】「ティファニーで朝食を」のオードリー・ヘップバーン
【第6篇】アルフレドがドロテーアに取引を持ちかけた回だったんですが、扉絵の赤い魚も見事釣り上げられたようですね。
【第8篇】「FIRE UP THE ENGINE」って書いてあります。
【第9篇】一部で話題になっていますが、これはジルコニアとアルフレドです。断言出来ます。
【第12篇】影の犬と戦う回でした。アルフレドは犬の扱いに慣れているようですね。右下のブルは何だか素敵な首輪をしてます。まるで雪の結晶。ところで服の構造突っ込んだら野暮かな。
【第18篇】列車移動してるんですね。はて、どこへ行くのか。
【第19篇】後ろにエメラルドが見えますね。何だか標高が高そう。
【第20篇】アトラントの章ラストの回だったんですが、なぜかタイトルロゴも扉絵もありませんでした。
死の海流の章
【第28篇】(コメント情報)またまた「ティファニーで朝食を」。ムーンリバーですね。
【第29篇】(コメント情報)これは大富豪における「革命」という状態だそうです。(同じ数字4枚を出す)。カードのイラストも意味深。キングのカードには笛以外の五部族のアイテム。クイーンには蝶と謎の人物。ジョーカーはウサギとはてなマーク。
ジルコニアの章
【第41篇】本編では靴が赤くなっているので、扉絵も赤くなっています。
【第50篇】「大切な主」という回。扉絵上のタイトルは「EP FOR TOTO」
【第51篇】アルフレドに貰った花束を抱え、彼の元へと走って行きます。相棒も一緒に。9篇で「断言出来ます」と言った理由です。
怪物鯨の章
【第52篇】作品のトップイメージにもなった扉絵ですね。服装はトレンデル辺りのものですが、二人の容姿が幼く見えます。アルフレドがグラングリモワールを抱えてるので、10歳かそこらだと思います。二人ともちょうど10歳の頃に転機が訪れます。
【第61篇~63篇】本編では二人の間に亀裂が入っていたんですが、扉絵は全く違う時間が流れているよう。
【第74篇】ドードーはサザーランドさんの孫説ありますね。
コローディの章(前半)
【第89篇】コローディ編時のトップイメージ。黒と赤という配色から「暗い底から沸き起こる怒り」という印象を受けます。「特殊タイトルロゴまとめ」の方でも触れています。
【第94篇】ドロテーアの着物は梅と蝶ですね。
【第100篇】オズに拐われる回。ドロの衣装が何となくオズのコスチュームと似てる配色?
コローディの章(後半)
【第136篇】89篇もですけど、やっぱり彼女は眠ってるんですよね。アルフレドの鱗化? あと彼女を見定めるような視線も気になるとこ。この回で彼はとても浮かない顔をしていたのがモヤった。
【第138篇】銀の靴が金色に見えるんですが……気にしすぎかな。
流星列車の章
【第152篇】このサボテン、アルフレドがモチーフ?
【第154篇】鏡よ鏡……。
【第161篇】彼女が泣いていて、星屑輝く夜空を落ちて行く。あのシーンにつながるやつですね。
【第172篇】鏡をマジマジと見つめるナルシスト、姉のこの姿を見て妹は何を思う。
【第174篇】蘭摧玉折。なんや自暴自棄かいな⁉︎
挽歌の章
【第193篇】miliというアーティストの「world.execute(me);」という楽曲をイメージした扉絵だそうです。このタイトルはプログラムの実行コードになってますね。世界を実行するために自分自身を引数で渡す。
【第192篇、第201篇】なんだか人形モチーフっぽいですね。人魚といえば失恋のイメージがありますが、シャガールのことかなあ。ドロテーアにもこのモチーフがあるんだとしたら悲しい。
【剣の王国】引用・モチーフまとめ
[2019.01.09] 章ごとに分割しました。
【目次】
章別モチーフ
アトラントの章のモチーフ
ドロテーアの過去の章のモチーフ
死の海流の章
ジルコニアの章
怪物鯨の章
ビーコートの章
(今のところ元ネタが見当たらない。ゴーレムについては既に出ているし)
コローディの章
【剣の王国】引用・モチーフ#コローディの章 - 剣の王国まとめ跡地
- ピノッキオの冒険(カルロ・コッローディ)
- 北欧神話
- ギリシャ神話
- 鏡の国のアリス
- ポケットモンスター
- 耳をすばせば
- キキーモラ
- となりのトトロ
- 千と千尋の神隠し
- 風の谷のナウシカ
- ごきげんよう(テレビ番組)
- 景徳傳燈録(中国の禅宗史書)
- ツァラトゥストラはかく語りき
- 不思議の国のアリス
- オズの魔法使い
- タロットカード
- ブルース・リー
- ラプンツェル/髪長姫
- ウィキッド
- ブリタニア列王史
- ヴェネチア・カーニバル
- ヴェネチアのゴンドラ祭り
- 不思議の国のアリス
- チャールズ・チャップリン
- フランダースの犬
- ブレーメンの音楽隊
- キル・ビル
- ゴンドラの唄
- 即興詩人(アンデルセン著、森鴎外訳)
- ハナミズキ(一青窈)
- 人虎伝
- シンデレラ
- 白雪姫
- いばら姫/眠れる森の美女
- 美女と野獣
- クローン羊のドリー
- 蜂蜜酒
- 四神
- 悪魔フルカス
- 雪の女王
その他作品世界観のモチーフ
- 地図のモデル
- 「領邦」という管理の仕方
◆イギリス
【身分制度】
◆奴隷
範囲が広すぎてわからないけど、この作品では、体に印を刻むというのが一つ特徴です。
◆フランス革命
【フランス革命暦】
7話のセリフから、wikipedia:フランス革命暦を採用しているのが伺える。
「今日の日付は芽月(ジェルミナル)\蜜蜂の日(アベイユ)」
彼らがアトラントを出航した記念すべき日ですね。
参考資料
以下より情報をまとめています。
【剣の王国】引用・モチーフ#コローディの章
「コローディの章」に出てくるモチーフのまとめです。
[2019.03.24] 雪の女王追加
【目次】
登場キャラクターの元ネタ
※登場順
【アルフレド】
【レイモンド】元ネタはなさそう
【モコ】
- 「鏡の国のアリス」の老いた羊(白の女王)
【チャポ】
- キキーモラ
- 「風の谷のナウシカ」のテト
【ケホケホ】
【サーシャ】元ネタはなさそう
【ジーニアス・マッカウ】
- ジーニアス=天才
【オズ・ワーロック】
【ケイ・ワン】
- ビーグル犬
【チェケ・ラリスト】
- ラッパー
【アンナ】
【バネッサ】
【ダッカー】
- 「人虎伝」の李徴
【ハイルトン】
【ダン(ダニエル・エルガー)】
【ゴリラ】
【グリス・テイマー】
- テイマー=〇〇使い、調教師、(猛獣使い、ライオンテイマーなど)
【リグワール・クラウン】
- クラウン(clown)=道化師
【スティルツ(小人の二人組)】
- スティルツは大道芸の一種。足に棒をはめてのっぽに見せる。竹馬。
【空中ブランコ乗りの子】
- 「不思議の国のアリス」のチェシャ猫
【チャールズ・ボンバイエ】
- チャールズ・チャップリン
- ボンバイエ=やっちまえ、奴を殺せの意味
【ピノキオ】
- ピノキオ
【フェリシテ】
- フェリシテ=幸福感、称賛
- 「ヘンゼルとグレーテル」のグレーテル
【オリバー・ハインツ】
- オリバー→オリバーソース(ウスターソースを販売している会社)
- ハインツ→ケチャップソースを販売している会社
【メージ・グリフォン】
【ジョン・レイン】
- 「フランダースの犬」のパトラッシュ
【ユリ・レイン】
- 「フランダースの犬」のパトラッシュ
【ドロテーア】
- ブルース・リー
- 「キル・ビル」のザ・ブライト
- 「フランダースの犬」のネロ
- 「オズの魔法使い」のドロシー
- 王道系プリンセスストーリー(シンデレラ、白雪姫、いばら姫/眠れる森の美女)
- 「美女と野獣」のラ・ベル
【ジェス】
【ハワード】
【オグ・ユーフラテス】
- クローン羊のドリー
- ユーフラテス川
【青竜(セロ)】
- 四神の青龍
【マーリン・フォルカス】
- アーサー王伝説に登場するマーリン
- 悪魔フルカス
【一角馬(ユニコーン)】
- 「雪の女王」のトナカイ
【喰獣族(ノール)】
- 「雪の女王」の山賊
作品別引用要素
鏡の国のアリス(1871年、ルイス・キャロル)
◆第5章「羊毛と水」(場合によっては第6章)
【参考】
- wikipedia:アリスショップ
- 鏡の国のアリス(Open Shelf)
【あらすじ】
- 白の女王が小川を渡り、白いショールをまとった途端、年老いた羊の姿に変わり、辺りもいつのまにか雑貨屋に変わる。
- 店主は四六時中編み物をしている。
【引用元キャラクター】
- 雑貨屋店主の羊/白の女王
【引用要素】
オズの魔法使い
◆オズ
【人物概要】
- オズ王国の統治者にして魔法使い。しかしその正体は詐欺師の老人。
- かつて主人公の故郷カンザスにほど近いオハマという地に生まれ、腹話術師をしたのちに気球操縦士の仕事についた。(因みに映画版ではオハマではなくカンザス)
【エピソード】
- ある日うっかり気球で飛ばされ、この地に降り立った彼は大魔法使いだと担がれる。
- エメラルドに輝く彼のための宮殿ができると、彼は誰とも顔を合わせずに、あらゆる仕掛けと声真似を駆使して皆を騙した。
- そしてこの国に住む本物の魔女たち、とりわけ自分に危害を及ぼしかねない西の魔女と東の魔女に怯えながら過ごした。
- 東の魔女を倒した主人公がやって来たことを知ると、願いを叶える代わりに西の悪い魔女を倒すことを条件に一行の願いを叶えることを約束する。
- その後結局主人公一行に正体がバレ、彼なりの誠意を持って一行の願いを叶える。(おまじない的な処置で)
- 最後彼は、自分と主人公がカンザスに帰るために気球を手作りする。
- そしてカカシに国を任せ、気球に乗り遅れた主人公と民衆に別れを告げ、空へと旅立って行った。
- その後の彼の消息を知る者はいない。
◆西の悪い魔女
【人物概要】
- オズ王国において邪悪とされている魔女。
- 彼女は片目しか見えないが、その目は望遠鏡のようにどこまでも見ることができる。
- 体の血は邪悪すぎるゆえ、何年も前に干からびていたのでトトに噛まれても血が出なかった。
- 水を恐れ、絶対に水に触らないよう気をつけて生活していた。
- 映画版では緑色の肌で登場し、東の悪い魔女とは姉妹関係になっている。
【エピソード】
- 経緯は不明だが、三つの願いを叶えてくれる金の帽子を手に入れる。
- 翼ザルを呼び出した彼女は一回目の願いでウィンキーたちを奴隷にして西の国を支配する。
- 二回目の願いでは翼ザルをオズと戦わせ、彼を西の国から追い出した。
- やがて彼女は、魔法で奴隷にされてしまうと人々から恐れられるようになった。
- そして主人公一行が彼女のテリトリーに入ると、銀の笛を吹いて手下を呼び出し襲わせた。
(一回吹くと狼、二回吹くと黒いカラス、三回吹くと黒いハチ) - いずれも阻まれ、金の帽子の三回目の願いを使って翼ザルたちを出動させる。
- ドロシーが銀の靴を履いているのに気づくと罠を仕掛けて片方を奪い取る。
- しかし怒ったドロシーに水をかけられ、溶けて消滅した。
【引用要素】
- アンナの緑色の肌。
- アンナのSPELL。水晶玉で遠くを映し出す。
ローマ帝国の世相
【概要】
- 古代ローマはかつて、次々と近隣諸国を征服し版図を広めた。
- 国が発展する一方で市民の格差は拡大し、徴兵や安い農産物の流入で農業が立ち行かなくなり、没落する中小農民が増える。
- そのような世相において、彼らからの得票数を稼ぎたい政治家、あるいは社会秩序を維持したい為政者は、市民に対して度々食料と娯楽の無償提供を行った。
- それがパン(食料)とサーカス(娯楽)。
- そして上記で説明した世の中に陥いる。
- 因みに、無償提供が可能だったのは、広大な属州から徴収した富がローマに集められていたからで、この搾取前提の安楽はいずれ破綻を招き、ローマ帝国は衰退して行った。
- ※1パンといっても当時は小麦のこと。
- ※2サーカスといっても当時は闘技や競技の事で、それも結構血生臭い類のものだった。
【引用要素】
- 121話で野次を飛ばす民衆に対して、ジョン・レインが「衆愚が」と一蹴する。
【概要】
- この闘技場では当時、剣闘士同士や剣闘士と猛獣の戦いが見世物として繰り広げられていた。
- 建物が完成した際の「奉献式」では、猛獣5000頭が殺され、数百人の剣闘士が命を落とした。
- 因みに剣闘士っていわゆるグラディエーターってやつですが、民衆からの人気を集めるスター性がある一方で、彼らは死ぬのが前提の職業。社会的地位としては、奴隷とほぼ同じような扱いだったよう。
- (当時の民衆は本当に血を流した戦いを望んでいたんですね)
フランダースの犬(ウィーダ、1872年)
【参考】
- wikipedia:フランダースの犬
- フランダースの犬(Open Shelf)
【概要】
- ベルギーのフランダース地方にある小さな村を舞台に、貧しい少年ネロと忠犬パトラッシュを描いた物語。
【引用要素】
- 111話、コローディ領主のセリフ「要求に応じなかった街や村がどうなった⁉︎ 隣町のフランダーシルを見てみろ」
- 123話のタイトル「フランダーシルの忠犬」。パトラッシュのことか――――っ!
- 今気づいたけど、レイン親子の容姿はパトラッシュに寄せてますね。茶色い肌にクリーム色っぽい金髪。
- 123話の扉絵で、ジョンが花輪をかぶっている→アニメの1話でネロが女の子に花の首飾りをかける。
- ジョンが筋肉増強のSPELL(剛のSPELL)を操る→パトラッシュは筋肉モリモリの大型犬という説明がある。作中では「鉄の血統(iron race)」と形容されている。
- 131話、ドロテーアのモノローグ「もう疲れた……眠いよ……アルフレド」→あの名シーンですね。「パトラッシュ……疲れたろう? 僕も疲れた。なんだかとっても眠いんだ。パトラッシュ……」
- 135話、ドロテーアが気を失って行くシーンこそ上記のモノローグが合いそう。そして極め付けは「アイツは死ぬんだ」のダメ押し。「フランダースの犬」は、主人公が死ぬ物語。
- 137話、公納金引き上げに反発した3都市パトリシア、フランダーシル、ネロム→それぞれパトラッシュ、フランダース、ネロのもじり。
その他
◆ピノッキオの冒険(カルロ・コッローディ、1883年)
【参考】
【概要】
- ディズニー映画「ピノキオ」の原作。
- 作者名のとおり、「コローディ」の由来
◆ギリシャ神話
- 87話、ナイアス川(コローディの地図より)→ナーイアス。川や泉に住まう妖精。
- 88話タイトル「大人のおねえさんが勝負を仕掛けてきた!」→「◯◯が勝負をしかけてきた」。ゲーム版における定型句。
- 89話、老羊屋→コメント欄では、「地球屋」っぽいという声がチラホラありました。確かにアンティークの置き時計とか、お皿とか、それっぽいですね。
◆キキーモラ(wikipedia:キキーモラ)
- ロシアに伝わる幼獣。
- 外見はいくつかパターンがあるようだがそのうちの一つは、狼の顔に白鳥のくちばし、熊の胴体に鶏の足、尻尾はロシアの大型犬(ボルゾイ)。
- 行動的特性もいくつかバリエーションがあるようだが、働き者の願いを叶え、怠け者を喰らう。狭くて暗い場所に隠れていて、夜になると大騒ぎして住人を妨害する、あるいは機織に強い興味を示し、夜になると大きな音を立てて機織をするとかなんとか。
◆となりのトトロ(スタジオジブリ)、千と千尋の神隠し(スタジオジブリ)
- 掃除妖精キキーモラのモデル→テト(キツネリス)。それでいてキキーモラ自体の特徴も踏襲してます。
◆ごきげんよう(テレビ番組)
- 91話、「何が出るかな、何が出るかな♪」
この回が公開されたのは、ちょうどもうすぐ番組が終わるって言われてた頃
【概要】
- 僧侶たちの伝記。
- 「破鏡、重ねて照らさず、落花、枝に上り難し」の出所
【引用要素】
- モコ婆とアルフレドの禅問答的なやりとり
- 「破鏡、重ねて照らし、落花、枝に上る可し」
◆ツァラトゥストラはかく語りき(フリードリヒ・ニーチェ、1885年)
【参考】
【割と無責任で雑な要約】
- 神は死んだ。
- 世界はループしてる。
- 人類は「超人」になるべき。
【引用要素】
- 91話タイトル「賢者はかく語りき」
- 鷲(ワシ)の上半身とライオンの下半身を持つ伝説上の生き物。
- 女王に命じられてアリスを代用ウミガメ(モックタートル)のところまで連れて行き、裁判が始まるとまたアリスを連れて戻る。
- 何かと話の腰を折るアリスに「そんなことも知らないのか」という感じでディスってくる。→書いてて気づいたけどこれ90話のアルフレドだな。(何でそんなに厳しいんや……と思ってたけどそういう事か)
- アリスを連れて行くときはとにかく「おいで!」を連呼しながら走り出す。→ドロテーアを連れ去る時のオズ。
◆タロットカード「塔」
- 97話、アルカナの塔→大アルカナに属するカード「塔」。
- カードの絵は、王冠のような頂を持つ塔が、落雷、あるいは火災によって崩壊し、そこから二人の人間が落下している様子が描かれている。
- 「破綻」というテーマを持ち、正位置でも逆位置でもネガティブな意味を持つ最凶のカード。
- カードの解釈の仕方は色々あるようだが、王冠の塔というのは、宗教的、あるいはプロパガンダ的なものを意味し、それらに囚われている人々を神由来のアクシデントにより解放する。そんな感じの解釈ができる。「バベルの塔」がモチーフ。
- パンチネロのセリフ「燃えよドラゴン鶏、怒りのパンチ蹴り‼︎」→「燃えよドラゴン」
- ドロテーアがサーカスに乱入した時の格好→黄色いトラックスーツ自体は「死亡遊戯」という映画で着ていたそうなんですが、既にブルース・リーの代名詞になってますね。
◆ラプンツェル/髪長姫(グリム童話、1812年以降)
【参考】
【あらすじ】
- 塔に閉じ込められた主人公が、長い髪を塔の窓から垂らし王子を登らせる。
- 逢瀬を知った魔女は娘の長い髪を切り、彼女を塔から追放。娘に会いに来た王子には娘が死んだかのように顛末を聞かせた。
- 失意の彼は塔から転落して失明。その後森をさまよい、やがて辿り着いた砂漠で娘と再会する。娘の流した涙によって彼の目が元どおりになり、王子の国へ連れ帰って幸せに暮らした。
【引用要素】
- 102話、オズとアンナが会っている場所が、塔の中のように見える。
- オズが失明している。
◆ブリタニア列王史(ジェフリー・オブ・モンマス、1136年)
- アーサー王の父ユーサーが「ペンドラゴン」の称号を得た経緯は、「怪物鯨の章のモチーフ」に書いたので省略。
- 彼は赤い竜と白い竜の戦いを鎮めるために、二匹の黄金の竜を作らせた。
【引用要素】
- 108話冒頭に二匹の黄金の竜が出てきます。
- 137話王都と国旗の配色、赤・白・金→赤い竜、白い竜、黄金の竜
◆ヴェネチア・カーニバル
- イタリアのヴェネチアで、2月付近に行われる年に一度の祭典。
- 参加者は独特な仮面(ヴェネチアンマスク)とルネッサンスな感じの衣装で街を練り歩く。
- 1162年、アクイレイアの総主教との抗争に勝利したことを祝い、人々がサン・マルコ広場で踊りを踊ったのが起源とされている。
- 仮面が使われるようになったのは15世紀あたり。(多分仮面舞踏会からの影響で取り入れられたんだと思います。階級社会において、素性を隠し皆が平等に楽しむための舞台装置というわけですね)
【引用要素】
- 108話冒頭の街の様子。
◆ヴェネチアのゴンドラ祭り(レガータ・ストリカ)
- 9月の第一日曜日に行われるゴンドラを使ったレース。ヴェネチアの中心を流れる大運河(カナル・グランデ)
- レースの前には水上パレードが行われ、この祭りの由来となったカタリーナ王妃の帰還を祝うパレード(1489年)を再現している。
【引用要素】
- 108話冒頭、ゴンドラパレード。
◆オズの魔法使い>赤いケシの花
- 8章に出てくる赤いケシの花の群生地。原文では「scarlet poppies」
- 作中では非常に強い催眠作用がある設定になっていて、その赤い花畑を抜けようとする人間や動物は、畑の途中で眠り込んでしまい、誰かの手で畑の外に運ばれない限り、眠り続けたままになる。
【引用要素】
- 108話、宿の部屋に飾られていた。
◆不思議の国のアリス>チェシャ猫
- 公爵夫人のエピソードから登場するキャラクター。
- 「grin like a Cheshire cat」という慣用句を具現化したとされる。三日月のように口元をニヤつかせている。
- アリスの前に唐突に現れ助言をしたり惑わせたりした後、すっと消える。急に消えないでと言われると、ゆーっくり消え、笑う口元のみを残す(a grin without a cat=猫のない笑い)
【引用要素】
- ギミックまとめでも書きましたが、110話のサーカス団員のプロフィールで空中ブランコ乗りの女の子の名前が「Cathy Cheshirecat」と書いてある(気がする)。
◆チャールズ・チャップリン(wikipedia:チャールズ・チャップリン)
- 映画の黎明期に活躍した映画俳優(コメディアン)。監督も脚本も音楽も全部こなす。
チャップリンの最もよく知られている役柄は「小さな放浪者=The Little Tramp」である。窮屈な上着に、だぶだぶのズボンと大きすぎる靴(ドタ靴)、山高帽に竹のステッキといったいでたち、パーマ頭にちょび髭の人物で、アヒルのように足を大きく広げてガニ股で歩く特徴をもつ。ホームレスだが紳士としての威厳をもち、優雅な物腰とその持ち前の反骨精神でブルジョワを茶化し、権力を振りかざすものを笑い飛ばした。
(wikipediaから引用)
【引用要素】
- チャールズ・ボンバイエの名前と格好
◆ヘンゼルとグレーテル(グリム童話、1812年以降)
【参考】
【あらすじ】
- 口減らしで森に捨てられると知ったヘンゼルは、不安がるグレーテルをなだめ、夜のうちに小石を拾い、道すがら落としていった石を頼りに家に辿り着いた。
- 程なくして、また森へ捨てられそうになるが、今度は石を拾えなかった。仕方なくヘンゼルはパンくずを落としていき、昼には二人でパンを分け合って食べた。
- しかしながら落としたパンくずは鳥に食べられていて、二人は三日三晩さまよったのち、お菓子でできた家にたどり着く。
【引用要素】
- 116話、フェリシテと、フェリシテ兄のモチーフ。
- 空き家を見つけたロバたち一行は、中にいる泥棒を追い出すため一計を案じる。
- ロバの上に犬、犬の上に猫、猫の上にニワトリ、その状態で一斉に鳴き声を出した。
【引用要素】
- 117話。グリスの登場シーン。象、麒麟、パンサー、ロバの動物タワー。
- 黄色いトラックスーツ。
- 125話の座長「ヤッチマイナァァァ‼︎」→ルーシー・リゥの極妻ばりの決め台詞。
◆ゴンドラの唄(吉井勇:作詞、1915年)
【参考】
【概要】
- 劇団「芸術座」の演劇「その前後」(ツルゲーネフ原作)の劇中歌
- 「命短し恋せよ乙女」という有名なフレーズはこの曲の歌詞が元ネタ。
- 歌詞自体の元ネタはヴェネチアの民謡。もっといえば民謡を引用したアンデルセン、を訳した森鴎外の文を元にしている。
- 劇中では船の漕ぎ手(ゴンドリエーレ)がこの唄を歌うんだとか。
- (そういえば彼らは、ゴンドラを漕ぎながら唄を歌ってくれるイメージがありますね)
【歌詞】
いのち短し 恋せよ乙女
あかき唇 あせぬ間に
熱き血潮の 冷えぬ間に
明日の月日は ないものをいのち短し 恋せよ乙女
いざ手をとりて かの舟に
いざ燃ゆる頬を 君が頬に
ここには誰れも 来ぬものをいのち短し 恋せよ乙女
波にただよう 舟のよに
君が柔わ手を 我が肩に
ここには人目も 無いものをいのち短し 恋せよ乙女
黒髪の色 褪せぬ間に
心のほのお 消えぬ間に
今日はふたたび 来ぬものを
(Wikipediaより)
- (てっきり「少年よ大志を抱け」的なやつかと思ってたんですが、これって口説き文句ですよね、唄の内容)
【引用要素】
- 126話タイトル「命短し怒れよ乙女」
◆即興詩人(アンデルセン、1835年)
- ついでなので「即興詩人」も調べてみた。
【参考】
- wikipedia:即興詩人
- ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 即興詩人 IMPROVISATOREN(青空文庫)
- 即興詩人 - アンデルセンハンス・クリスチャン | 青空書院(スマホ向け)
【概要】
【一部あらすじ】
- 即興詩人を目指す主人公は、失恋の傷を癒すため、水の都ヴェネチアを訪れる。
- 船で乗り合わせた一人の少年が、ヴェネチアの里歌を口ずさんだ。
- それを聞いた主人公は、卑猥で気ままな歌だとした上で、それでいながら挽歌のようだなと感じた。※挽歌=人の死をいたむ詩歌
【抜粋】
- 「ゴンドラの唄」の元ネタ部分
朱(あけ)の唇に觸れよ、誰か汝の明日(あす)猶在るを知らん。戀せよ、汝の心の猶少(わか)く、汝の血の猶熱き間に。白髮は死の花にして、その咲くや心の火は消え、血は氷とならんとす。來れ、彼輕舸(けいか)の中に。二人はその蓋(おほひ)の下に隱れて、窓を塞ぎ戸を閉ぢ、人の來り覗(うかゞ)ふことを許さゞらん。少女(をとめ)よ、人は二人の戀の幸を覗はざるべし。二人は波の上に漂ひ、波は相推(あひお)し相就(あひつ)き、二人も亦相推し相就くこと其波の如くならん。戀せよ、汝の心の猶少(わか)く、汝の血の猶熱き間に。汝の幸を知るものは、唯だ不言の夜あるのみ、唯だ起伏の波あるのみ。老は至らんとす、氷と雪ともて汝の心汝の血を殺さん爲めに。
(「妄想」の章より)
- 補足:猶→なお、知らん→知るだろうか、戀→こい/恋、ならんとす→なろうとする、來れ→(多分)来い、輕舸→けいか/小舟、許さゞらん→許すまい、覗はざるべし→見ないだろう、亦→また、其→その、ならん→なるだろう、爲めに→ために
【概要】
- 一見、失恋の歌かのように聞こえますが、調べてみると、9.11をきっかけに作られた鎮魂歌なんだそう。
- そう言われると、犠牲となった人物の視点で詩を読んでみると結構しっくりくる。
- かつて百年以上前に、日米の友好の印に日本からアメリカに対して桜を贈り、その返礼として贈られたのが「花水木」
- 花水木の花言葉は「永続性/耐久性」「逆境に耐えうる愛」「私の思いを受け取ってください」「返礼」(一青窈さんはこの辺の花言葉も意識して作詞してそう)
- 一部タイタニックのモチーフも取り入れているそうです。
- 僕はいいから、君と君の大切な人が幸せになれるようにっていうのは一見自己犠牲的。この主人公は何も、辛さや寂しさ、あるいは怒りや憎しみ、そういう感情を持っていないわけじゃない。しかし、それらの感情を超越したのは、「水際」つまり今際の際を越えたから。自身の感情のしがらみから解放され、残ったのは「君」に幸せになってもらいたいという気持ち、ただそれだけ。(勝手な想像ながら、作詞プロセスから見ても主人公はこういう心境の変化を辿ったような気がします)
- 理不尽な死で現世に大切な人を残してきてしまった人たちからのメッセージ。そんなところでしょうか。
【引用要素】
- はっきりと引用してるかと言われると、たまたま合致してるだけなのかもしれませんが、「ハナミズキ」の詩を読んでいると思い当たる節が散見します。
- 「薄紅色」「果てない夢」「僕の我慢」「蝶々」
- 花水木の花の色なんて特に、SPELLのあのピンク色を思わせます。
- 満開になった花水木というのも、あの蝶々の群れを思い起こさせる。
- 131話の最後のドロテーアがピンク色に光るシーンですが、手を伸ばして天を仰いでる感じが、詩の内容とも一致しますね。「枝先で空に向けて花を咲かせる花水木」を表しているような。
- 6話でアルフレドがドロテーアに取引を持ちかけるシーンで、彼は「果たしてない約束を二つ果たすため」と言います。このセリフを読んだ当時は結構な引っかかりを覚えました。「二つの約束を果たすため」で済む気がするんですが、なんで「果たしてない」を強調させたんだろうと。
- 6話で既にこの引用を意図して仕込んでいたんだとしたら、(正直震えが止まらない)131話のドロテーアのシーンはyoruhashi先生が描きたかったシーンの一つかもしれませんね。
- そう思うとなんだか感慨深い。(もちろんこの先のもっと感慨深くなるシーンはあるんですが)
◆オズの魔法使い>臆病なライオン
- メージ・グリフォンにはかつてライオンのモチーフがありました。(ジルコニアの章登場時)
- それを考えると、134話でドロテーアがメージに啖呵をきったシーンは、ドロシーがライオンを一蹴するシーンを再び踏襲してるんじゃないかと思います。
◆人虎伝(中国に伝わる伝奇、國譯漢文大成版)
【参考】
【概要】
【あらすじ】
- 主人公の李徴(りちょう)は色々あって虎になり、翌年、通りかかった友人に声をかけた。
- 友人は李徴に、虎になってしまったことについて思い当たる節はないのかと問いかけ、彼は心に巣食っていた罪を告白した。
- その内容は、未亡人との密会、そのことに気づいた彼女の家人が逢瀬を禁じ、すると李徴はその家に放火し、家人たちを焼き殺し、逃亡した、という内容だった。
- (バチが当たったと考えたんですね)
【引用要素】
- ダッカー隊長のモチーフ
- 111話、ハインツのセリフ「ピノキオ家の一件は……」
- 135話でダッカーのモノローグ「嘗ての私のように――」→未亡人との密会の部分にあたる「嘗私一孀婦」という一節。(ちなみに漢文での「私」は密かにという意味)
- 上記モノローグの背景で、火の粉っぽい描写がる。
◆オズの魔法使い>金の帽子
【概要】
- オズの魔法使いに登場する魔法アイテム。
- 「金の帽子」の持ち主は、三度だけ翼猿を呼び出すことができ、願い事を聞いてもらえる。
- 作中では、北のお姫様→お姫様の婚約者→(不明)→西の悪い魔女→ドロシー→グリンダ/南の良い魔女と経由する。
- 西の悪い魔女は、ウィンキーの地を支配するため、オズを追い払うため、ドロシー一行を追い払うために力を使った。
- ドロシーは、都への移動、カンザスへの移動(不可能と断られる)、北の国への移動に力を使った。
- グリンダは、カカシ、木こり、ライオン、それぞれが望む場所へと送るために力を使った。
- 最後はグリンダの計らいで翼猿たちに渡され、彼らは金の帽子の縛りから解放された。
【引用要素】
- コメント欄で指摘されていて気付いたんですが、「金冠(ゴールデンコロナ)」ですね確かに。
◆シンデレラ
- 136話のタイトル「The beauty」→23話の「どんな美女より美しい」との関連
- ドロテーアが寝ている間、片方の靴が脱げていました。(あれっていつのまにか履いてたけど、アルフレドが履かせた?)
◆白雪姫
- 136話の最後は、キスで目覚める系の踏襲
◆いばら姫/眠れる森の美女
- 白雪姫と同じ
- 136話のタイトル「The beauty」→「Sleeping Beauty」
(何というか、「プリンセス」という要素を強調して引用しているように思います。)
◆美女と野獣(ディズニー、1991年)
【参考】
【あらすじ】
- 森の奥に住む王子はその傲慢さから魔女の怒りを買い、野獣の姿に変えられる。
- 「バラの花びらが全て落ちる前に『真実の愛』を見つけなければ、この魔法は解けない」
- 十年後、父を探しに城へ迷い込んだ娘ベルは野獣と出会い、最初こそ野獣の横暴さに困惑していたが、やがて彼の優しさに気づき、次第に惹かれてゆく。
- 一方、ベルに振られた男が画策し、城は奇襲をかけられ、野獣は矢を受けてしまった。
- 死の淵でベルに想いを伝える野獣。亡骸となった彼に、ベルは泣きながら愛の告白をした。
- すると野獣は王子の姿で蘇り、二人は結ばれた。
【引用要素】
- 136話のタイトル「The beauty」→「Beauty and the Beast」
- ドロテーアの死因(仮)が矢を受ける
- アルフレドにはバラのモチーフがあるように思います→コローディ編の新衣装の襟のデザイン
- コメント欄で既に指摘されていたのですが、ドロテーアの黄色とアルフレドの青という組み合わせは美女と野獣の組み合わせと同じです。
- 「真実の愛」→トトも言ってましたね。「勇気、忍耐、理不尽と弱い自分に負けない心、打算なしに信じ合える仲間、真実の愛。それらを一つも知らんままでは到底一人前になれん」
◆クローン羊のドリー(wikipedia:ドリー(羊)
- 世界で初めてつくられた哺乳類のクローン
- クローンであることとの因果関係ははっきりしないが、ドリーの寿命は6年と短命だった。
【引用要素】
- エメラルド城の報告官オグ・ユーフラテスのモデル
- オグと同一の個体が複数あり、使い捨てされている風な描写がある。(出血していたので泥偶人形とかではなく生命体)
- (オグは記憶を引き継いでるっぽかったけど、記憶移植? なんてのが可能なら二番目の魔女のそばにいた狼=ジルコニアっていう説もありえそう)
【引用要素】
- 妖蜜酒のモチーフ……かな。妖精から取れる蜜?
◆四神(wikipedia:四神)
- 中国から発祥した、四つの方角(東西南北)にはそれぞれ司る神がいるよという考え方。あるいは星宿区分の一つ。
- それぞれ空想上の動物に置き換え、神格化されている。
- 東→青竜、南→朱雀、西→白虎、北→玄武
【引用要素】
- 137話では、女王の前にいた4名の護衛。そのうちの一人が「青竜(セロ)」だったので、残り三名も因んでそう。
◆アーサー王伝説>マーリン(wikipedia:マーリン)
【エピソード】
- 『ブリタニア列王史』のマーリンは、ブリテン島の小国の王女と、サキュバスの間に生まれた子で、そのため魔法が使えるのだとか。
- マーリン少年は当時の暴君に人柱にされかけたが、その土地の地下に白い竜と赤い竜が眠っていることを言い当て事なきを得た。
- その後彼は宮廷に迎えられ、この国に関する予言の他に、独力でストーンヘンジの建築を行った。他には変身能力も持っていたんだとか。
- ユーサー王の時代では、王の略奪愛に手を貸し、その際に出来た隠し子(アーサー)を家臣に預け育てさせた。
- 後続のアーサー王文学では引き続きアーサー王に仕え、彼の治世を繁栄へと導く。
- 同時に色事にも興じていて、彼のしつこい誘いにうんざりした女妖精の一人に、岩の下に閉じ込められてしまった。
◆悪魔フルカス(wikipedia:フルカス)
- ソロモン王が使役した72の悪魔の一人。(ソロモン72柱)
- 20の軍団を率いる序列50番の地獄の騎士、場合によっては公爵。
- 白髪白髭を伸ばした老人で、蒼ざめた馬に乗り、手には鋭い槍を持つ。
- 残忍な性格の一方非常に博学で、召喚者に対し、哲学、修辞学、論理学、天文学、手相、火占術などを教えてくれる。
- wikipedia:雪の女王
- ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 雪の女王 SNEDRONNINGEN 七つのお話でできているおとぎ物語(青空文庫)
- 雪の女王(七つのお話でできているおとぎ物語) - アンデルセンハンス・クリスチャン | 青空書院(スマホ向け)
【あらすじ】
- (基本的なあらすじはアトラント編のモチーフまとめに記載)
- カイを探しに旅を出たゲルダの馬車が、山賊の追い剥ぎに遭う。
- 危うく殺されかけたが、山賊娘の気まぐれで命を救われる。
- 山賊娘はゲルダの事情を知ると彼女に同情し、囲っていたトナカイを解放すると、ゲルダを目的地まで乗せていくよう命じた。
【引用要素】
【剣の王国】種族と部族のまとめ
言葉を喋る動物の存在も興味深い。
彼らは部族を形成し、その習慣や流儀は多種多様です。
[2019.04.14] 白郭公(ソフィア・バード)追加
[2019.03.23] 埃の妖精ケホケホ追加(忘れてた)
[2019.03.20] 喰獣族(ノール)、一角馬(ユニコーン)追加
【目次】
種族
人間
人間の中でも、いくつかの人種に分かれる。
◆白色人(オーロリアン/オーロラン)
【見た目】髪はブラウン、瞳は鮮やかな青色(紺碧)
【主な登場キャラクター】初代王カンブリア、グランピウスの元妻
◆虹色人(ルークリッド)
【見た目】髪はプラチナブロンド、瞳は明るい青色(勿忘草)、アルビノっぽい?
【主な登場キャラクター】オズ・ワーロック
◆赤色人(アムリント)
【見た目】赤髪赤眼
【主な登場キャラクター】イザナダ・ペンドラゴン
◆褐色人(エレクトラン)
【見た目】褐色肌、焦げ茶色の髪、赤茶色の瞳
人型
◆小人族(ドワーフ)
【見た目】人間と比較して、一回りほど小さい。
【主な登場キャラクター】グランピウス
【モチーフ】各種ファンタジー、白雪姫など
【詳細】
体長が小さいのは、ドワーフの男性にのみ現れる特徴。
真面目な性質で忠誠心が強く、誇り高い、そして慎ましい生き方を好む。
グランピウス「労働はドワーフの誇り」
ドワーフ種には王とカリバーンの関係に倣って名前のついた剣を携える慣わしがある。
◆小人族(ピグマイオイ)
【見た目】人間の手のひらに乗るくらいの大きさ。(体長15~20センチエーテル)
【主な登場キャラクター】3話に登場した親子
【モチーフ】ガリバー旅行記、ギリシャ神話、アフリカの熱帯雨林に実在するピグミー、マンチキン(オズの魔法使い)
【詳細】
二つの小国家を持つとされるが、その所在は不明。
かつては「マンチキン」と呼ばれていて、縄張りでもあった。
◆魔女族
【見た目】人間と同じ
【主な登場キャラクター】三人の魔女
【モチーフ】各種ファンタジー、マクベス、オズの魔法使い、魔女狩り、他
【詳細】
百年単位の寿命を持つ、SPELLに長けている種族。
不思議な力を使うことから、迫害の対象になった。
とりわけ隣国による魔女狩りは激しく、魔女族の所有するSPELLアイテムは略奪にあっていた。
【特有文化】
- 「魔女文字」
- 魔女族の間で伝わる文字。正確に読めるものはごく僅か。
- 「大魔道事典(グラングリモワール)」
- 魔女文字で書かれた大昔の書物。最大禁忌とされる魔術(ネクロマンシー)の記載があり、禁書扱いになっている。
- 「魔女数学」
- 詳細は不明だが SPELLを体系的に解明するあるいは発展させるために用いられる……んじゃないかな。
- 「具現化数式」
- 魔女族によって考案された高等SPELL。詳しくはSPELL一覧へ。
- 「使い魔」
- という習慣がある。多分他のファンタジーと一緒。
◆エルフ?(耳の形が異形)
ビーコート編に出てきた研究室のメンバー。耳の形を何と言えばいいんだろう、東急ハンズのマークみたいな形
◆エルフ(仮)
【見た目】耳が長い。尻尾もあったりなかったり。
【主な登場キャラクター】バネッサ副官
【モチーフ】各種ファンタジー
【詳細】
95話のモブにもバネッサ副官と同じ耳の姉妹が描かれていました。彼女たちには尻尾があったけど、バネッサは服の中に隠してるか、年齢によって違うのか、あるいは違う種族か。
◆ツノの生えたエルフ
137話でオグとすれ違うモブ
獣人
人間と動物の特徴を併せ持つ。
◆白兎
【見た目】ほぼ人間で、耳がウサギの耳
【主な登場キャラクター】白兎のジョーカー
◆人魚(マーマン)
【見た目】上半身が人、下半身が魚、下半身がタコというパターンも。
【主な登場キャラクター】アトラントの民
【詳細】
海底に生息し、数千年単位の寿命を持つ。
◆森猿人(ギト)
【見た目】人×猿
「人」と付いていることから、もしかしたら人間に分類されるかも。
【主な登場キャラクター】ムグムン
◆二足歩行のワ二
(40話、駅構内を歩いていたモブ)
◆人×鳥
【見た目】人の容姿に羽が生えている
【主な登場キャラクター】メージ・グリフォン
【詳細】
メージ・グリフォンに関して言えば、彼は尻尾も生えているので3種掛け合わせ
◆夢魔(サキュバス)
【見た目】人×悪魔。コウモリの羽とスペード形の尻尾。
【主な登場キャラクター】コローディの三人組。名前だけ出てきたナターシャ。
【詳細】
(夢魔と呼ぶのは女性のみ?)
娼婦を生業にしている。
コローディの三人組は、アルフレドを誘惑し、彼は大変困惑していた。
◆人×羊
【見た目】人の容姿に羊のツノ
【主な登場キャラクター】モコ婆
【詳細】
モコ婆は質屋を経営していたけど、この種族特有の職業なんだろうか。
◆二足歩行のキツネ
95話、デートの待ち合わせをしていたモブ)
◆リザードマン?
95話のモブ。泉の近くで賭けをしている。
◆二足歩行の犬
金冠の戦闘員:ケイ・ワン
変身能力あり
◆二足歩行の虎
ダッカー隊長
◆人×猫
【見た目】人の容姿に猫の尻尾が生えている
【主な登場キャラクター】ボンバイエサーカスの空中ブランコ乗り
◆ムムミミ族
【見た目】ほぼ人間だが、逆三角形の鼻の形と、草食動物特有の二股に割れた上唇をしている。
【主な登場キャラクター】オグ・ユーフラテス
【詳細】
オグの元ネタを考えると羊の獣人なのだろうか。
でもモコ婆とも違うし。
◆人×カタツムリ※ローブを着ていたので人間ではないかもしれない
137話のモブ。背中にカタツムリの殻を背負っている。
◆二足歩行の豚
(137話でオグとすれ違うモブ。豚じゃないかもしれない)
竜
竜の中でもいくつかの種類に分かれる。
どの竜の卵なのかは色によって見分けることが可能。
竜は「魔性の類」と言われ、死に際して「竜魂(ドラゴン・ソウル)」と言われる発光現象が起こる。
竜飼いの部族に使役されていたことから、五部族解体後は迫害の対象となった。
◆竜(シーサーペントドラゴン)
【見た目】蛇のように長い体長。羽は付いていない。
【主な登場キャラクター】フギンとムニン
【モチーフ】シーサーペント(大海蛇)→海洋で目撃されるUMA(未確認生物)
【詳細】
寿命は千年単位、あるいはそれ以上。「三千年しか寝ていない」との発言により、千年=一時間くらいな感覚なのかもしれない。
フギンたちと大旦那の体格差を考えると、成人(子供を産める体)してからもかなり成長する様子。
卵の色は金色、卵のサイズは、70~80センチエーテル。
◆竜(ファイヤドレイク)
【見た目】小型の竜
【モチーフ】古代ヨーロッパの伝承に登場する火を噴くドラゴン
【詳細】
17話でアルフレドが述べた説明のうち、デタラメでないのであれば夜行性。
◆竜(イザナダが乗っていた竜)
【見た目】黒い体と一本角、長い体長。
◆竜(108話冒頭の金色の竜、上)
【見た目】竜の頭、鳥の体。
◆竜(108話冒頭の金色の竜、下)
【見た目】竜の頭、コウモリの翼、鷲の足
【モチーフ】見た目的にワイバーンがモデル
巨体生物
- 巨体生物についてアルフレド
- 「そういやデカブツって体内時計が遅いんだっけ?」
◆鬼人(トロール)
【見た目】一本ないし二本の角を生やした鬼の巨人。背中には複数のコブがある。
【主な登場キャラクター】ディンドンとダンドン
【モチーフ】各種ファンタジー(トロール、オーガ)、日本の伝承(鬼)
【詳細】
世界有数の巨体種族にして危険種族にして戦闘種族。
山奥に生息する。
血の気が多く、挑発に乗りやすい。
特に大型のものを「オーグ」と呼び、縄張りでもあった。
◆海獣
世界有数の巨体種族。
◆合成獣(キメラ)
世界有数の巨体種族
◆海王烏賊(クラーケン)
【見た目】巨大な頭足類生物。上半身はイカだが、足はタコの足を持つ。
【モチーフ】海底二万マイル、ノルウェーの伝承
【詳細】
剣の王国西部の海域「死の海流」に生息する。
吸盤のついた複数の足で器用に船を捕獲する。
うっかり通りかかった船は彼の餌食にされること請け合い。
◆怪物鯨(モビー・ファントム/ファントム)
【見た目】巨大な鯨。複数の目を持ち、鮫のような牙を持つ。
【モチーフ】白鯨、ピノキオ
【詳細】
剣の王国西部の海域「死の海流」に生息する超巨体生物。
海流ごと様々なものを吸い込むが故、海上では大渦(メイルストローム)が発生する。
海王烏賊(クラーケン)が好物。
彼の胃の中には百年以上前の廃船が浮かんでいたりと、恐らく相当な長寿である事がうかがえる。
コローディの人々の間では、島ほどの大きさだと広まっている。
動物
普通の動物。言葉を喋り他の種族と意思疎通が可能……ミスリードでなければだけど。
個人的に、意思疎通ができる動物と、そうでない動物がいて、それは人間も例外じゃなく、他の種族と意思疎通できる人とできない人がいるんじゃないかと思ってます。
根拠は、26話において、ドロとネズミが「林へ逃げろ」「どういう事?」みたいな会話をしているところに、兵士が「おい聞こえなかったのか」と割り込みます。
これってネズミの存在を気にしてない──「お前何を独り言言ってるんだ」みたいな感じにとれます。
多分ネズミは、「兵士は自分の言葉をわからない」という前提で、彼女の逃げる先を提案したんじゃないかと思うのですが。出なきゃ兵士の前で迂闊すぎます。
コローディではパンチネロが一般の人と酒を酌み交わしていました。なのでこの説は一旦忘れたいと思います。
◆喋ることが確認できた動物
◆今のところ喋ってない動物
- ウシ→家畜
- ヒツジ→家畜
- ウマ→馬車
- ハト→喋ってはいないが、ドロテーア救出に協力していたりと、他の喋らない動物とは様子が違う。
- 白いハト→喋ってはいないが、郵便配達をする(43話)→人間の言葉を理解していると言える。
- カモメ(27話)
- トラ→ペット。フリント16世、ゴードンの語りかけに「?」マークだったのを見ると、言葉は理解していない。しかしジョーカーの事はビビってた様子。彼の何に反応したのだろうか。
- クラゲ
- 白い鳥(39話)
- カラス(43話)
- ネコ(86話)
- ロバ(86話)→荷運び
- オウム(86話)
- クマ(86話)
- ワニ(86話)
- イヌ(88話)……これでブレーメンの動物揃った。
- 白いパンサー(ボンバイエサーカス)
その他の空想動物
◆馬ライオン(仮)
【見た目】長い首のライオンに馬のたてがみ
【詳細】
グリフォンが移動手段として乗っているが、それなりに可愛がっている様子。
◆恐竜?
ビーコート編に出てきた研究室のメンバー。メガネと口紅をしている。
◆狼男?
ビーコート編に出てきたエメラルド城の廊下を歩いていたモブ。
◆オーガ、トロール系のシェフ
ビーコート編に出てきたエメラルド城の廊下を歩いていたモブ。
◆女面鳥(ハーピー)
見た目は不明。
パンチネロの鳴き声を聞いたサザーランドが、「女面鳥(ハーピー)みたいじゃ」と例えます。
◆竜×象
【見た目】一本角の竜の頭部と鱗、像の胴体と足。
【詳細】
88話で登場。
馬車を引いていたので、使役が可能らしい。
「竜象」という言葉があるみたいなんですが、徳の高い僧侶のことをこう呼ぶそうです。
◆グリフォン(ペットサイズ)
【見た目】鷲の上半身(翼と爪)、ライオンの下半身
【詳細】
95話のモブ。犬と喧嘩していた。
◆角×ライオン
【見た目】二本角が生えたライオン
【詳細】
ツノの形はわずかな歪みを持ちながら上部に向かって伸びる。
ボンバイエサーカスでグリスに使役されていた猛獣。
◆三本ツノで一つ目のトロール。水色の肌。
トロールといっても鬼人ほどは大きくない。
コローディ編でモブとして描かれてる。使役されている。
◆牙のあるキリン?
コローディ編でモブとして描かれてる。メキシカンなおじさんに連れられている。
◆ラタトスク
市場の店主達が取引をしている。「ラタトスク肉2キログラオンでどうだ」
ラタトスク=北欧神話に出てくるリス。
◆千眼トカゲ
103話で千眼トカゲの目玉が屋台で売られていた。多眼生物ですかね。緑色の眼球でした。
◆エテ族
【見た目】灰色の肌に全身黒い毛で覆われている。鼻から口にかけてが長い。
【モチーフ】多分クロザル(インドネシアに生息する黒い猿)
【詳細】
非常にすばしっこい。
◆フェニックス?
137話の水槽で飼われている。金色の毛並みに赤い頭部の鳥
◆一角馬(ユニコーン)
【見た目】馬の頭部に一本の鋭いツノが生えている。
【詳細】
基本的に群れで行動する。
ドロテーア曰く一角馬(ユニコーン)を見るといいことが起きるんだとか。
◆喰獣族(ノール)
【見た目】二足歩行のハイエナ
【モチーフ】各種ファンタジー。女性を攫う~とかはゴブリンモチーフも入ってるのかな。
【詳細】
石斧などの武器をもち縄張りに侵入したものを襲う。
とりわけ人肉が好物で、人間の女を攫い孕ませる「淫獣」。
特有の言語体系を持っている。
◆白郭公(ソフィア・バード)
【見た目】体長30ce程の白い鳥。
【モチーフ】名前の通り郭公(カッコウ)がモデルですね。
【詳細】
(ここはアルフレドのセリフを抜粋するのが早い)
「渡り鳥の一種で北国の山地に生息し、この国には春に飛来する夏鳥。全長は35ceほどで雌雄同色。航法は太陽コンパスが有力な学説で、一度の飛行では3千keを飛ぶことが出来るらしい」
「そして巣は作らず托卵する」
妖精(フェアリー)
◆47話の妖精
【見た目】ピンク色の花びらに半透明の羽と細い枝のような手足。
【詳細】
SPELLのお酒が好物で、香りにつられて寄ってくる。
この妖精に刺されると痺れる。お触り厳禁!
- 妖精(フェアリー)についてアルフレド
- 「刺すの? クラゲっぽい」
◆背中から羽が生えたお婆さん。妖精?
ビーコート編でエメラルド城の廊下を歩いていたモブ。50話の回想では王の側近としてコマに登場している。
◆掃除妖精キキーモラ
【見た目】ネズミとリスとキツネを掛け合わせたような。尖った口と長い耳。
【主な登場キャラクター】チャポ
【モチーフ】ロシアに伝わる妖精。「風の谷のナウシカ」に出てくるテト(見た目)
【詳細】
掃除好きな妖精。住みついた場所には清潔と幸福がもたらされる。
らしいが、そうでもない個体も存在する。
絶滅危惧種。
◆埃の妖精ケホケホ
【見た目】毛羽立ったフェルト人形のような丸っこい体に短い手足が生えている。全体が黒く、目だけが黄色く光る。
【登場キャラクター】老羊屋に住み着く
【モチーフ】ジブリ作品に出てくるまっくろくろすけ
【詳細】
汚くてカビ臭い場所で繁殖する。
変身能力
48話で、犬のトトが、魔獣に変身しました。
彼は「使い魔」という属性なのですけど、変身能力がそれに付随するものなのかは不明です。
何となくですが、竜を説明するときに「魔性の類」という文言が使われていた事を考えると、魔力を宿してる生物とそうでない生物がいて、変身できたり、言葉が喋れたりするのはその事が関係あるのかなあ、と思う次第です。
以下変身能力があるキャラ(動物)まとめ
- トト(犬)→体が大きくなり、爪や牙が伸びて額に赤い宝石が出現する。背中に日本のツノが生える。
- 金冠の戦闘員の犬(二足歩行)→爪や牙が伸びる。
(今のところ犬だけだな)
植物
◆古代樹(エンライトン)
【見た目】灰色がかった、うねりのある巨木。光る実をつける。
【詳細】
自らの養分を光に変える。古代人にとっては「遠路の灯明」として重宝されていた。
かつて乱伐により絶滅したが、怪物鯨の体内にて人知れず光を灯している。
【モチーフ】
エンライトン=啓発する、教え導くの意味。
部族
種族が、生物学的な分類であるのに対し、部族は、種族の中で形成されるコミュニティの分類。
部族によっては特有のSPELL(スペル)を継承する。
どうやらこの継承は遺伝によって行われるようなので、部族=血族と見ていいんじゃないかと。
円卓の五部族
初代王によって、それぞれ特異なSPELLを授かり、執政を担ってきた部族。
女王の即位後、解体となり、現在は「旧円卓の五部族」、あるいは「旧五部族」と呼ばれている。
◆金細工師の部族
【種族】虹色人(ルークリッド)
【継承SPELL】金の懐中時計/金時計:空間圧縮のSPELL
【部族長】オズ・ワーロックの父
【詳細】
空間圧縮のSPELLを使い、周辺ないし遠方の国々への使節として赴き、王国に豊かな物質や文化をもたらしてきた部族。
17年前の戦争により部族長を失った。
「金時計」は現在、王国の幹部白兎の「ジョーカー」が所有している。
◆銀細工師の部族
【種族】小人族(ドワーフ)
【継承SPELL】銀の靴:竜巻のSPELL
【部族長】グランピウス
【モチーフ】オズの魔法使い
【詳細】
竜巻のSPELLを使い、何人たりとも近づけぬよう国家財産を守ってきた部族。
部族長であるグランピウスは、辺境の地アーカンザスにて亡命生活を送っていたが、再婚相手に身元が割れ、王国に連行されてしまった。
「銀の靴」はドロテーアへ17歳のお祝いとして贈られたが、彼女が逃げる最中に片方を落としてしまい、現在その片方の靴は王国側に没収されている。
モコ婆曰く「史上最悪の部族」
【謎】
60話において、他の五部族は皆夫婦で描かれていたが、ドワーフだけ男一人だけだったので、コメント欄では憶測をよんでいました。
先の話では、女性のドワーフには、小人としての特徴が現れないという説明が出てきますが、他のファンタジーなどではドワーフ種に女はいなかったりします。
◆竜飼いの部族
【種族】赤色人(アムリント)
【継承SPELL】竜牙の笛(りゅうげのふえ):竜を操るSPELL
【部族長】イザナダ・ペンドラゴン
【モチーフ】赤い竜(ウェールズの伝承)、ネイティブ・アメリカン
【詳細】
竜を操るSPELLを使い、国の防衛や監視役として、王国の平和を守り続けてきた部族。
彼らは笛で自身の竜を操るが、部族長の笛だけは、何やら特別仕様らしい。
17年前、イザナダは、グランピウス経由で「竜牙の笛」をジルコニアに託す。
アルフレドが試しに吹いた時は何も起こらなかった。
9年前、竜飼いの砦の陥落とともに、部族長イザナダは、国の討伐隊により殺害された。
◆森番の部族
【種族】森猿人(ギト)
【継承SPELL】湖水晶の斧(こすいしょうのおの)/真実の斧:真実を見るSPELL
【部族長】ムグムン
【モチーフ】猿の惑星
【詳細】
万物のあらましを瞬時に把握できるSPELLを使い、司法制度の発展のみならず、新技術の開発や、国家産業の発展に貢献してきた部族。
他の種族とも普通にコミュニケーション可能だが、彼ら独自の言語体系を持っている。
二千年前、当時の森番の部族の部族長レレレンによって創立された「メサルデ大学」は、国の最高学府としての権威があり、大学の所在地であるアレクサンドラも、学術都市として発展してきた。
また彼らが開発した泥人形は、警護要員として管理していたが、五部族解体後は国の所有となった。
◆蚕飼いの部族
【種族】褐色人(エレクトラン)
【継承SPELL】月繭絹の絨毯(つきまゆぎぬのじゅうたん/ナールガナフ):空飛ぶ絨毯のSPELL
【部族長】
【詳細】
SPELLの飛行能力を使い、空から土地や河川を調査し、農地や都市を拡大してきた。
その他の部族
◆舟守の部族
【種族】多分人間
【主な登場キャラクター】アトラント編のゴンザーロと三人組。
【詳細】
海に関する知識を備え、船の操作に長けている。
労働者階級(ロワー)に属し、乗組員として雇われる形になる。
海に関する縁起の悪い噂には関わらないのがセオリー。
◆油売りの部族
【種族】小人族(ピグマイオイ)
【継承SPELL】グレイプニル/ニール
【主な登場キャラクター】3話に登場する親子
【詳細】
グレイプニルを使用し、高い木に成る「ヤシ油の実」を採集する。
また、自分たちよりも大きな動物を、このSPELLで捕まえる。
◆鎧戦士の部族
【種族】人魚(マーマン)
【継承SPELL】いるか座の羅針盤(ネレイド・コンパス)/海流を操るSPELL
【部族長】部族長ではないが姫がいる。部族長もいるかもしれないが不明。
【モチーフ】ポセイドン
【詳細】
海底の都アトラントに暮らす部族。
部族の男は、鎧を身につけ三又の槍で武装する。
彼らの都は長い間、守護神である竜に守られていたが、ある時竜の気が変わり、三千年もの間、都は地上へと押し上げられ、更には透明にされてしまった姫も地上の都で一人取り残された。
しかしアルフレドと出会った事をきっかけに竜を討伐し、都を取り戻すことに成功した。
「ネレイド・コンパス」は、アルフレドに贈られたが、その後、軍艦の襲撃により白兎の「ジョーカー」の手に渡ってしまった。
詳細不明の種族/部族
名前だけでてくる種族や、作中には登場しているけど、種族名がわからないものなど。
◆メリーアンの種族
21話に登場。アラビアンナイトを思わせるような見た目をしているので、そういう部族がありそうです。
◆戦乙女(ヴァルキリー)
21話で「戦乙女のエルラン」という人物が言及されますが、戦乙女(ヴァルキリー)=種族名かなーという感じです。
◆グリスの種族
おでこにツノが生えていましたが、なんとなくサイっぽい。
性格も猪突猛進って感じだったし。
あるいは鬼ですかね。
◆レアン族
118話で言及される。「血の気の多いオーグ種やレアン族」
部族なのか種族なのか→血の気が多いというのはフィジカルに関する特徴なので種族じゃないかなとは思いますけど。
◆樋嘴族(ガーゴイル)
121話で言及された種族。
樋嘴(ひはし)と読む。軒先に溜まる雨水を排出させるための排水口。雨どい。主に中世の西洋建築では、悪魔や怪物、または動物や人間を象った雨どいを設置し、軒先きを流れてきた水は、その像の口から出てくるようになっている。
ゲームやファンタジーにおいては、石像のモンスターとして登場する。