剣の王国まとめ

comicoで連載中の漫画「剣の王国」のまとめです。作品振り返りにどうぞ。

まとめ-005怪物鯨の章

剣の王国 第80篇「最悪の状況」まとめ

大きく口を開けた怪物鯨ファントム。まるで鮫のような牙を持っている。 ドロテーアが口をついた。 「すごい」 牙のことではない。ドロテーアもアルフレドも、信じられないという表情をしている。 「すごい、本当に出られる」 夢現ゆめうつつを上書きするかの…

剣の王国 第79篇「眩暈」まとめ

アルフレドは叫び声をあげた。 「らぁ、沈めてやる」 目指すは巨大な船の竜骨。勢いよく降り立つアルフレド。彼の鐡脚てっきゃくを中心に広がる衝撃波と亀裂。高高度からもたらされた衝撃は、アルフレドの足にも例外なく負荷をかけた。そして周囲を覆い尽く…

剣の王国 第78篇「追い風に帆を張れ」まとめ

「まあよいわかった! お前さんたちを信じるぞ」 サザーランドは舵を切る。立ち込める霧の中、次第に二つの障害物が近付いてくる。よく見ると、片方の折れたマストと、もう片方の船首飾りが、互いに「人」の字を作り、支え合うように均衡きんこうを保ってい…

剣の王国 第77篇「連携プレー」まとめ

ドロテーアたちの乗る船の上を、アルフレドが飛行する。 「あ、アルフレドよ」 パンチネロを抱えたドロテーアが見上げる。アルフレドは呪文を唱えた。 「光芒の尾紐ニール」 たちまちグライダーとマストが結ばれる。 「連結完了。このまま揚力ようりょくを一…

剣の王国 第76篇「2班編成」まとめ

テントの扉が開かれ、中から一行を乗せた、車輪付きの船が出てくる。 操舵そうだ席にはサザーランド。後ろでは何やらパンチネロが騒がしい。 「♪あーあーテステス」 樽の上でライブでも開くのか。 「♪マイクのテスト中」 パンチネロのエアマイクチェックにビ…

剣の王国 第75篇「嵐の前の静けさ」まとめ

ボロボロだったドロテーアのカバンは、当て布で補修された。 テントの一角では、自分の服に着替えたドロテーアが、パンチネロに話しかけていた。 「この鯨の中で色々あったけど、これでいいのよね、サザーランドさん……」 パンチネロは別のことが気になる様子…

剣の王国 第74篇「嘘と本音」まとめ

「アンタもう死んでるんだろ」 固まる一同。アルフレドは付け足す。 「怨霊に殺されて」 まるで確信めいている。 「えっ、どういうこと」 ドロテーアはぎこちなく体を震わせる。 「その通りじゃ。だから儂はどこにも行かない」 明かされた彼の正体に二人が動…

剣の王国 第73篇「やっぱり却下だ」まとめ

怨霊の顔に風穴が開く。 アルフレドは着水とともに水しぶきを上げ、彼はスっと水面に立ち上がった。ドロテーアは目を回している。 やがて怨霊も盛大な水しぶきを上げ海水に倒れた。飛び散った海水が雨となって降り注ぐ。 ドロテーアは感心した。 「倒しちゃ…

剣の王国「第72篇 憎しみを食んで生きて行く」まとめ

アルフレドに反撃され、岸壁に頭をぶつける怨霊。 アルフレドの滞空時間はまだ続いている。 「水面まであと9秒、衝撃に備えろよ、ドジ女」 ドロテーアは急に、ズキンとした痛みに襲われる。 「ちょっと待ってアルフレド」 何だか大きな声を出す。 「やっぱ…

剣の王国「第71篇 反撃開始」まとめ

自分が生み出した怨霊に叩きつけられ、海水に落ちるアルフレド。 「ゲホゲホ、亡霊め」 砕かれた岩に上に、一先ず上がる。 一筋縄ではいかないか アルフレドは左腕を押さえる。よく見ると、左の鎖骨付近に出血が見られる。 ふと向こうの方で、強い発光現象が…

剣の王国「第70篇 STEP BY STEP」まとめ

怪物じょおうを見据えるドロテーア。 「あなたの正体や目的は分からないけど、私達はこの怪物鯨ファントムから出なければならないの。もしあなたがそれを妨さまたげるつもりなら……」 「戦うわ」 彼女は静かな戦意を伝えた。怪物は、口に咥えていた木の板をバ…

剣の王国「第69篇 もっと踊る」まとめ

ドロテーアが見上げる先──そこには、水中から現れた女王姿の怪物がいた。 「あ、きれいなお顔だ、ちょうだい」 ニンマリと大きな口を開けた顔が首を傾げ、彼女が座る岩を鷲掴んでくる。余程の握力なのか、手中に収まる岩に亀裂が入り、格子状に割れる。ドロ…

剣の王国「第68篇 首」まとめ

「すなわち、憎悪ぞうおの怨霊おんりょうじゃ」 アルフレドが生み出した怨霊が、岩礁がんしょうに乗り出し、彼を見下ろす。ミレニアム・セレモニーの時と同じ王冠を頭に乗せ、黒い髪を長く垂らし、ツギハギだらけのアンバランスな胴体からは、ゴリゴリと筋肉…

剣の王国「第67編 虚像の実像」まとめ

アルフレドは、腰を下ろすように岩にもたれかかった。 クソッ、馬鹿か俺は 感情的になってこのザマだ 目的を見失ってるのはどっちだよ 床に座り込んだアルフレドは、膝を抱える。 そもそもアイツの親父は処刑された方が俺には都合が良いんだ なのにアイツが…

剣の王国「第63篇 亀裂の入る音」まとめ

テントから続く木の通路。外の海水は、落ち着きを取り戻している。 「アルフレド、ねえ」 彼はドロテーアを引っ張り続けた。 「ねえ待って! 何処どこまで行くの? サザーランドさんが貸してくれる小屋は通り過ぎちゃったよ」 立ち止まるアルフレド。 そこは…

剣の王国「第62篇 急転」まとめ

あまりの振動に、物も人も宙に浮き出す。 アルフレドは察しをつけた。 ──まさかこの振動、怪物鯨ファントムが苦しんでいる⁉︎ パンチネロは未だに衝撃音を発している。 「えっ、なに⁉︎」 驚くドロテーアとサザーランド。 部屋のあらゆるものが落下する。箪笥…

剣の王国「第61篇 怪物鯨の呻き」まとめ

そして現在いま、女王の時代── 女王の敷いた厳格な中央集権体制により、この国は世界最強の王国となったのじゃ。 ナルホドナーと納得するパンチネロ。 ドロテーアは少し考え込んだ。 アルフレドが島で言ってたことは、あまり実感がなかったけど、お父さんは…

剣の王国「第60編 語り継がれしもの」まとめ

「この国の創生は王剣伝説そのものじゃ」 語り始めるかに見えたサザーランドだが、ふと部屋の隅に何かを取りに行く。 ワクワクと待ちわびるドロテーア。 アルフレドは彼女の様子が気になるようだ。 こいつ……確かドワーフ=銀細工の部族ってこと知らなかった…

剣の王国「第59篇 好きな季節」まとめ

「先程はお騒がせしました! もう元気になりましたので」 立ち上がり、ハキハキと謝罪するドロテーア。 「心配かけてごめんなさい!」 勢い良く頭を下げる。 「よかったのう」 「あっ、そういえばサザーランドさんに私たちの自己紹介まだですよね」 「おお、…

剣の王国「第58篇 命の味がする」まとめ

「フォッフォッ、『誰か』ではないよ。言うなれば、心の闇じゃよ」 会って以来ニコやかな表情を絶やさなかったサザーランドだが、いつになく彼は真剣な表情で告げた。 部屋に戻ったアルフレドは、ドロテーアの手当てをする。湿布を貼り、くるくると包帯を巻…

剣の王国「第57篇 闇」まとめ

「薬か、何でもあるぞい。物資には事欠かんよ」 言葉通り、サザーランドのタンスは何でも揃ってそうな引き出しの多さだ。 「鎮痙剤ちんけいざいの鹿角精ろっかくせいと、内服薬の立麝香草たちじゃこうそうに接骨木にわとこの露つゆ……」 アルフレドが抱える箱…

剣の王国「第56篇 腹の中の家、そして」まとめ

乾かされる衣類。パチパチと音を立てる炎。アルフレドは、ナイフを使い二枚貝を開く。木のまな板の上には新鮮なカニとサザエ。そして瓶に詰められた調味料。網の上に置かれたサザエがジュウっと音を立てる。 「手慣れとるのう」 炭火番のサザーランド。火に…

剣の王国「番外編 剣の学校」まとめ

THE SCHOOL OF CULIBURN 一部抜粋 【ドロテーア】 みなさんこんにちは! 私、剣つるぎ高校二年生、ドロテーア。 地味・ドジ・どんくさい・彼氏いない歴17年。 特技は無傷で階段から落ちること。 そんな私ですが……。 今、気になっている男の子がいるの。 それ…

剣の王国「第55篇 生きた遺跡」まとめ

網状に張った紐のSPELLを伝い、ドロテーアが船へと降り立った。片手が使えない彼女の体には紐が巻きつけられ、アルフレドが上から引いていたらしい。紐を手繰りながら、下の船にいるサザーランドに話しかける。 「なあアンタ、この廃船にあった品しなで…

剣の王国「第54篇 命の恩人」まとめ

ランタンと短剣ナイフ。 アルフレドは、いくつかのアイテムを持って上に上がってきた。 どうやら紐のSPELLで梯子を作り、よく見るとドロテーアの上着(ボレロ)も手に持っている。そういえば穴が空いた時に落としたのか。 「ねえねえ、すごい、どうやっ…

剣の王国「第53篇 ニューアイテム」まとめ

「ひょ?」 床が抜け、すっとんきょうな声をもらすドロテーア。 「バカ」 アルフレドはとっさに手を伸ばす。 「キャアアアア」 今度は絶叫マシンにでも乗っているかの如く悲鳴をあげるドロテーア。アルフレドは彼女の腕をガシッと掴み、自分の方へ引き戻した…

剣の王国「第52篇 暗中模索」まとめ

ギュッと抱きつくドロテーア。 アルフレドの左手が、戸惑いを見せる。 「無事で良かった……ずびっ」 ボロボロ涙をこぼし、顔を歪ませる。 「………………」 少し冷静になったアルフレドは、手のひらで、ごしごしと目元をこする。 「ひっく……良かった……」 しゃっくり…