【剣の王国】引用・モチーフ#ドロテーアの過去の章

「ドロテーアの過去の章」に出てくるモチーフのまとめです。


[2019.01.06] オズの魔法使い>ゲイレット追加


【目次】

登場キャラクターの元ネタ

※登場順
【女王】

ゴリアテ将軍】

【戦乙女エルラン】

【ギルバート侯爵】

  • ギルバート(単位)。「ガウス」というキャラが出てくるのでもしかしたらこれが由来かも。

夢魔(サキュバス)のナターシャ】特に元ネタはなさそう。

【鋸引きのメリーアン】

【ビーコート】

【ズム・ドードー

【ドロテーア】

【マリーおばさま、アンナおばさま】

  • 元ネタ不明。もしかしたらグリム兄弟に地域伝承を伝えた人がモデルになっているかも

【髪切り男爵(名前だけ出てくる)】

  • 髪盗人

【村の少年】

  • 狼少年

【牛乳配達】

【ガチョウのお母さん】

【ネズミ】不明

【ハト】

  • 「シンデレラ(グリム版)」に出て来るハト……かな。

【グランピウス】

作品別引用要素

不思議の国のアリス(ルイス・キャロル、1865年)

【引用元キャラクター】

  • ハートの女王
  • メアリー・アン:「メアリー・アン」は女中を示す俗語。白ウサギの家に迷い込んでいたアリスのことを、白ウサギが女中と勘違いしてこう呼ぶシーンがある。
  • ドードー:作者の本名「ドジソン」のあだ名が由来かつ彼自身の風刺したキャラクター。ドードー鳥。服を乾かしたいアリスにコーカスレース(堂々巡り)を提案する。

【引用要素】

  • 21話、エメラルド城を全てルビーに付け替える→庭師(スペードのトランプ兵)が間違って白いバラを植えてしまい、女王に怒られないよう赤いペンキで塗り替える。

オズの魔法使い(ライマン・フランク・ボーム、1900年)

◆ゲイレット
【参考】

【人物概要】

  • 作中の昔話に登場するキャラクター。
  • オズ王国の北の国に暮らす美しいお姫様であり、強力な魔法使い。
  • ルビーでできた宮殿で暮らし、人々のために魔法を使う彼女は、皆に愛されていた。

【エピソード】

  • ゲイレットは皆に愛される一方、自分からは愛し返せる相手がいないことを悲しんでいた。
  • しかしついに理想の少年を見つけ出した彼女は、彼を伴侶とすべく、ありったけの魔力を注ぎ、理想の姿に仕立てた。
  • その後成長した彼(クエララ)が、いたずら好きの翼ザルに川に落とされ激怒したりするが、無事にクエララと結婚する。
  • ゲイレットが北の良い魔女かどうなのかは不明。

◆ブリキの木こりとカカシ
【引用元キャラクター】

  • ブリキ:心臓を求め、エメラルドへの旅路に同行する。
  • カカシ:脳を求め、エメラルドへの旅路に同行する。

【引用要素】

  • 24話、ビーコートのセリフ「低脳の私は」

シンデレラ/灰かぶり(グリム童話1812年以降)

【参考】

【引用元キャラクター】

  • シンデレラ(主人公):主人公は本来「エラ」という名だが、継母から「灰被りのエラ」という意味で「シンデレラ」と呼ばれることになる。
  • 継母と継姉二人

【引用要素】

  • 23話、継母と継姉二人はダンスパーティへ。ドロテーアは家の手伝い。
  • 23話、木靴で家事をするドロテーア→グリム版のシンデレラは、木靴を履いて家の仕事をさせられていたようです。だから足が大きくならなかったなんて説も。
  • 23話、豆を洗うドロテーア→継母がシンデレラを舞踏会に行かせないために灰の中から豆を選り分ける仕事をさせる。
  • 23話、「これが終わったら暖炉の掃除」云々→「灰かぶり」
  • 26話、銀の靴が片方脱げる→グリム版はガラスの靴ではなく銀の靴と金の靴。

白雪姫(グリム童話1812年以降)

【参考】

【引用元キャラクター】

  • グランピー:七人の小人のうち「怒りんぼ」の意味がついたキャラクター

【引用要素】

  • 23話のタイトル「どんな美女より美しい」
  • 23話、ガチョウのお母さんのセリフ「あの怒りんぼ、本当に石頭ね」
  • 24話、ドードーのセリフ「アンタ、弟が6人いるだろ?」

その他

ラプンツェル/髪長姫(グリム童話1812年以降)

  • 21話、女王のシルエットの三つ編みがやっっっっっったら長い。

旧約聖書ゴリアテ(wikipedia:ゴリアテ)

  • 旧約聖書の「サムエル記」に出てくるペリシテ人の巨人兵士。
  • イスラエル軍との戦いにおいて、敵兵たちを恐怖に陥れたが、最後は、羊飼いの少年ダビデの投石によって負傷し、隙を突かれて命を落とした。

北欧神話ワルキューレ(wikipedia:ワルキューレ)

  • 戦場で死ぬものと生きるものを選定する女神、あるいは女神たち。
  • 戦死者の半分を選定し、彼らの魂を死者の館ヴァルハラへと連れて行く。

【引用要素】

  • 剣の王国作品内での「戦乙女」はおそらく種族のこと。
  • エルラン→ワルキューレの一人「エルルーン」が由来かと思われる。ルーン文字の扱いに長ける。

マクベス(シェイクスピア、1606年)

  • 女王は女にしか殺せない→魔女の予言「女の股から生まれた者にはマクベスを倒せない」

◆オーグ(wikipedia:オーガ)

  • 「人食い鬼」の意。

アラビアンナイト(wikipedia:アラビアンナイト)

  • メリーアンの容姿(褐色、アラビアンマスク)
  • 他にも目の型模様、葉っぱみたいなワンピースなどかなり個性的なキャラデザなので、なんか元ネタがありそう

◆ワンピース(尾田栄一郎、1997年~)

  • 22話、アルフレドのモノローグ「『死の海域』のセンターラインに入ればコンパスなしでもエメラルドの方角へ船が流れる」→デービーバックファイトで出てきた要素。ロング渦。渦の入り口さえ見極めればあとは渦潮に乗って船が勝手に進む。(もしかして共通するネタ元があるのかな)

海底二万マイル(ジュール・ヴェルヌ、1870年)

グリム童話の伝承提供者(wikipedia:グリム童話の一覧)

  • グリム兄弟がグリム童話を作るにあたって、ドイツ各地の民間伝承を取材したとされています。
  • 彼らに伝承を提供したうちの一人に「マリーおばさん」という方がいます。
  • 因みにもう一人伝承提供者として有名な「ドロテーア・フィーマン」という方がいるので、じゃあ23話の冒頭の三人は伝承提供者を踏襲してるのかなと思ったんですが、「アンナおばさま」に関する元ネタが少し薄く感じるので、あまり確信が持てないです。(こじつけだしたらキリがない)

◆狼少年(イソップ寓話wikipedia:嘘をつく子供)

  • 23話にちょろっと出演

◆髪盗人(wikipedia:髪盗人)

  • 23話、モブのセリフ「いい加減にしないと髪切り男爵がさらいに来るわよ」

ヘンゼルとグレーテル(グリム童話1812年以降)
【参考】

【あらすじ】

  • 口減らしで森に捨てられた兄妹は、お菓子の家に迷い込む。
  • その家の魔女は、兄を太らせ食べるつもりでいたが、妹が機転を利かし、最後はパンを焼く釜で魔女を撃退した。

【引用要素】

  • グレーテ姓→「グレーテル」は子供向けの呼び方で「グレーテちゃん」といった意味を持つ。
  • 23話、「明日うちの釜戸使うでしょ?」→冒頭でこのセリフが出てきて、最後にグレーテ姓が判明したのでちょっとした伏線になってました。

フランダースの犬(ウィーダ、1872年)
【参考】

【あらすじ】

  • 画家を夢見る主人公ネロは、ミルクの運搬をしながら祖父と老犬パトラッシュと細々と暮らす。
  • 彼はクリスマスを前にして次々と悲劇に見舞われ、最後、大聖堂にたどり着き、憧れの絵画の前でパトラッシュとともに力つきる。

【引用要素】

  • 23話のミルクを配達する人→違うルートを辿ったネロかな。

マザー・グース
【参考】

【概要】

  • イギリスの伝承童謡の総称。「きらきら星」や、「メリーさんの羊」など。
  • マザー・グース(ガチョウ婆さん)という呼称は、かつて家のお婆さんがガチョウ(家畜)の世話係を担うことが多かったことと、彼女たちはしばしば童話や童謡の語り部を担うことが多かったので、これらが結び付けられた。
  • やがて「マザー・グース」という言葉に対して、「アヒルまたはガチョウの背中に乗ってどこへでも飛ぶ魔女」というキャラ付けがなされるようになった。

【引用】

みにくいアヒルの子(アンデルセン童話、1843年)

  • 23話「あなたみたいな子、ガチョウにもいるわ」

◆ゴーレム

  • ユダヤ教の伝承に登場する泥で作られた人形
  • 「emeth(真理)」と言う文字を貼り付けると動き出し、壊す時は「emeth」の頭文字を消して「meth(死んだ)」にする。
  • 25話、ビーコートのセリフ「きちんと額に当てなければ、私は活動停止しませんよ」

佐々木小次郎

  • ビーコートの長髪の剣士という要素は彼がモデルなんじゃないかと思います

ピノキオ(ディズニー、1940年)

  • 木製の操り人形。
  • 妖精に命を吹き込まれ、物語の最後には人間になる。
  • これもビーコートの元ネタとしてあげる方が多いです。

◆小さなベティ(マザー・グース)

  小さなベティちゃん
  片方の靴をなくしたの
  どうしたらいいかしら
  もう片方に合う靴を
  見つけてきたらいいのよ
  そうすれば二つそろうから

引用元:マザーグースの歌 Mother Goose Nursery Rhymes

走れメロス(太宰治、1940年)
【参考】

【あらすじ】

  • 邪智暴虐の王を除くため、城に忍び込んだ罪で処刑されそうになるメロス。
  • しかし妹の結婚式を見届けるため三日間の猶予をもらい村に戻る。
  • 人質にした親友のため、はたまた王を改心させるため、彼は走る──のは最初だけなので読んでる途中で「走れ」って言いたくなるストーリー。

【作品要素の引用】

  • 27話、アルフレドのモノローグ「必ず、邪知暴虐の女王を除かねばならぬ」→走れメロスの冒頭、「メロスは激怒した」に続くフレーズ。