【剣の王国】引用・モチーフ#死の海流の章

「死の海流の章」の出てくるモチーフのまとめです。


[2019.01.06] 「船乗りクプクプの冒険」追加


【目次】

登場キャラクターの元ネタ

※登場順
【ゴードン・クロスヘッドダイ】

【フリント16世】

【国王軍海兵】

アルフレド・ペンドラゴン】

【ディンドン】

【ダンドン】

【白兎のジョーカー】

【海王烏賊(クラーケン)】

作品別引用要素

宝島(ロバート・ルイス・スティーヴンスン、1883年)

【参考】

【引用元キャラクター】

  • ジョン・シルバー:片足が義手の海賊。「一本足の船乗り」といわれる。典型的な海賊のモデル
  • フリント船長:フリント船長、あるいは船長由来でこの名をつけられたオウム。

【引用要素】

不思議の国のアリス(ルイス・キャロル、1865年)

【引用元キャラクター】

  • 白ウサギ
  • スペードのトランプ兵

【引用要素】

  • 国王軍海兵の制服デザイン(白地に青いラインとスペードのマーク)
  • ジョーカーの遅刻ネタ
    • 「遅れたらまた陛下に殺されちまう」
    • 「タイムイズマネーだろ」
    • 「誰か知らんが急いでるんだ」

鏡の国のアリス(ルイス・キャロル1871年)

【引用元キャラクター】

  • トゥイードルダム:双子の片割れ。シャツの襟に「dum」と刺繍されている。
  • トゥイードルディー:双子の片割れ。シャツの襟に「dee」と刺繍されている。

【引用要素】

  • ディンドンの胸ポケットに「D」と書かれている
  • ダンドンのストールにバッジが付いている

トゥイードルダムとトゥイードルディー(マザー・グース)

【参考】

【抜粋】

トゥイードルダムとトゥイードルディー
決闘をすることになった
トゥイードルダムが言うことには、トゥイードルディーが
彼の素敵な新品のがらがらを壊した

ちょうどそのとき、巨大な鴉が飛んできた
その大きさときたら まるでタールの樽のようだった
二人の英雄はおそれをなして
決闘のことはまったく忘れてしまった

  • (Wikipediaより抜粋)
  • (因みに、これには更に元ネタがあって、作曲家同士の争いがあって、「tweedle dee(がなりたてる高音)かtweedle dum(がなりたてる低音)か」、つまり目くそ鼻くそと風刺されたんだそうです)

【引用要素】

  • ディンドンの武器がでんでん太鼓
  • 黒いマスト
  • 技名「ダークレイブン・グレイプニル」。ダークレイブン=黒い大きなカラス

泣いた赤鬼(浜田廣介、1933年)

【参考】

【あらすじ】

  • 人間と仲良くなりたい赤鬼のために青鬼が悪役を演じ、赤鬼は人間に受け入れられるが、青鬼が立ち去ってしまったことを知り、赤鬼は涙を流した。

【キャラクターの引用】

  • ディンドンとダンドン→トロールと言いつつ鬼っぽいデザインで、肌の色が赤ぽい一本角と肌の色が青っぽい二本角。
  • おもちゃのガラガラではなく、でんでん太鼓になっているのが何となく日本の昔話由来な事を示しているような。
  • 胸ポケットの手紙は、青鬼からの張り紙のモチーフか。

その他

海底二万マイル(ジュール・ヴェルヌ、1870年)

◆ピーター・パン(ディズニー、1953年)

  • ゴードン艦長の義手→フック船長

マリー・アントワネット

  • クロスヘッドダイから連想されるワード「絞首刑」とか「斬首刑」
  • 斬首刑といえばマリー・アントワネット
  • フリント16世とセット
  • (王国側のキャラなのにアリスからの引用じゃないってところが興味深い。使い捨てなのか、あるいはもっと別の意図があるキャラなのか)

◆ルイ16

アーサー王伝説(トマス・マロリー、他、中世後期)
【引用元キャラクター】

  • ユーサー・ペンドラゴン:アーサーの父親。「ペンドラゴン」は姓ではなく「竜を統べるもの」という意味の称号。なので「アーサー・ペンドラゴン」というのは本来的ではない。

ハウルの動く城(スタジオジブリ、2004年)

  • ペンドラゴン→ハウルが使う偽名の一つ。コメント欄では軒並みこっちを連想する人が多かった。

◆鬼さんこちら

  • 32話のタイトル
  • 技名「光芒の目隠し鬼」

◆船乗りクプクプの冒険(北杜夫、1962年)
【引用元キャラクター】

  • ナンジャ:太っちょで意地悪、なにかとクプクプに命令する。
  • モンジャ:ヒョロのっぽで意地悪。なにかとクプクプ(ry

【エピソード】

  • カモメを捕まえようとマストに登ったモンジャ。
  • 手を伸ばした途端ナンジャの上に落ちてきて、手足をバタバタさせた。

【引用要素】

  • アルフレドの罠に引っかかったダンドンが、ディンドンの上に倒れ、手足をジタバタさせる。

オズの魔法使い(ライマン・フランク・ボーム、1900年)

  • ドロテーアの銀の靴が赤く染まる→原作では「銀の靴」、映画版は「ルビーの靴」に変更されています。
    ってこれ「エメラルド城をルビーに付け替えろ」のモチーフでもあるのか。

◆赤い靴(アンデルセン、1843年頃、wikipedia:赤い靴 (童話))

  • ドロテーアの銀の靴が赤く染まる

◆赤い靴(野口雨情、1922年、wikipedia:赤い靴)
【抜粋】

1. 赤い靴(くつ) はいてた 女の子
異人(いじん)さんに つれられて 行っちゃった
2. 横浜の 埠頭(はとば)から 汽船(ふね)に乗って
異人さんに つれられて 行っちゃった
3. 今では 青い目に なっちゃって
異人さんの お国に いるんだろう
4. 赤い靴 見るたび 考える
異人さんに 逢(あ)うたび 考える

※のちに発見された5番目↓

生まれた 日本が 恋しくば
青い海眺めて ゐるんだらう(いるんだろう)
異人さんに たのんで 帰って来(こ)

【引用要素】

  • ドロテーアの銀の靴が赤く染まる
  • むしろ赤い靴だった事で連れて行かれなくて済みました。

ジョン・レノン

  • ジョーカーの容姿のモデルがそれっぽい
  • 長髪にサングラス、「Love & Peace」のTシャツ

タイタニック(ジェームズ・キャメロン、1997年)

  • 39話の船の転覆と取り残されたアルフレド達の構図は、映画「タイタニック」を彷彿とさせました。

◆クラーケン

銀河鉄道の夜(宮沢賢治、1934年)
【参考】

【あらすじ】

  • 孤独を抱えた少年ジョバンニと、親友のカンパネルラが、不思議な列車に乗り込む話。
  • 列車は銀河の上を走り、物語は「北十字駅」から「サウザンクロス(南十字)駅」までの間を描く。

【作品要素の引用】

  • 39話、「まもなく、4番ホームに北十字駅行きの夜行列車が参ります……」
  • 7号車に鳥のマーク→第7章に出てくる北十字駅→北十字星(白鳥座)

【剣の王国】小ネタ・仕込み#ドロテーアの過去の章

【目次】

エメラルドの街の様子(初期)

仕込みってわけでもないんですが、エメラルドの街の様子が見れる貴重なコマ。全部緑で統一されてます。これもいずれ赤くなったり?

ノーティラス号>船長室

アルフレドが目覚めた船室を物色したいと思います。

JAZ?

Kingdom of Caliburn
通行手形的なやつかな。

最後が大文字ってのはあれかな、右から読むパターン?
下の文も右寄せになってるし。ネモ・トンプソンの派遣元がアレクサンドラというのを考えると、アラビア語ってことなんでしょうね。細かく設定してるなあ。

かの御仁

ノーティラス号>食料庫

食料庫の棚の瓶。
キャンディド・ラズベリー:砂糖漬けラズベリー
パンチェッタ 120gr(グラオン):塩漬けベーコン。
(Thank you for you ♡! I love you xoxoxo)
このThank you!って読者に向けてかな。粋な事する。
ラブポーションチョコレート 80gr:媚薬チョコ
ビスケット 50gr

ネレイド・コンパスとビーコート

ネレイド・コンパスの中央にある星と、ビーコートの帽子の星が同じなんですよね。関連性が気になります。アトラントは、剣の王国建国より前から存在するので、こっちに由来があると思います。

エンブレムも気になる。

アーカンザス

木から水:第23篇
こういうギミック好き。あるいは何か元ネタがあったりするのだろうか。

どんな王子と踊りたいか聞かれて:第23篇
ドロテーア嬢の理想のタイプがやけに具体的なのだけど。
会えるといいですね。
指が綺麗と言えば第5篇において、〝魔の枷〟を操る彼の指先はとても美しかった。
あと、お父上も手が綺麗ですね。(第24篇)

この顔の黒い羊は「サフォーク種」だそうです。
イギリスの東の端にある「サフォーク州」が名前の由来。

彼らが身につけてるTシャツとトートバックは、公式グッツ化されたもののようです。
↓これ

牛乳配達の人が着てたパーカーの背中のタグ
「koc」
Kingdom Of Caliburnですね。あるいはこの国で流行しているアパレルブランドですかね。

ドロテーアのリボン

グランピウスからの贈り物に使われていたリボン
コメント欄で指摘されていたんですが、第1篇を見ると、ドロテーアは髪を結うのに使っていたようですね。初期絵とリメイク後の絵の色使いの違いはありますが、長さを考えても、同じもののような気がします。

登場キャラクター一覧


  • エメラルド城改修工事作業員
  • 監督官、メリーアン、ズム・ドードー
  • ビーコート、王国軍兵士、グランピウス・グレーテ
  • ドロテーアの継母と継姉たち
  • アーカンザス領主、マリーおばさまアンナおばさま、母と子
  • 牛乳配達員、狼少年と叱る人、マキシー
  • マリリスと雛たち、鳩(リンゴ、ポール、ハリー)、その他
  • (順番が入れ替わってたらすみません)


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【剣の王国】引用・モチーフ#ドロテーアの過去の章

「ドロテーアの過去の章」に出てくるモチーフのまとめです。


[2019.01.06] オズの魔法使い>ゲイレット追加


【目次】

登場キャラクターの元ネタ

※登場順
【女王】

ゴリアテ将軍】

【戦乙女エルラン】

【ギルバート侯爵】

  • ギルバート(単位)。「ガウス」というキャラが出てくるのでもしかしたらこれが由来かも。

夢魔(サキュバス)のナターシャ】特に元ネタはなさそう。

【鋸引きのメリーアン】

【ビーコート】

【ズム・ドードー

【ドロテーア】

【マリーおばさま、アンナおばさま】

  • 元ネタ不明。もしかしたらグリム兄弟に地域伝承を伝えた人がモデルになっているかも

【髪切り男爵(名前だけ出てくる)】

  • 髪盗人

【村の少年】

  • 狼少年

【牛乳配達】

【ガチョウのお母さん】

【ネズミ】不明

【ハト】

  • 「シンデレラ(グリム版)」に出て来るハト……かな。

【グランピウス】

作品別引用要素

不思議の国のアリス(ルイス・キャロル、1865年)

【引用元キャラクター】

  • ハートの女王
  • メアリー・アン:「メアリー・アン」は女中を示す俗語。白ウサギの家に迷い込んでいたアリスのことを、白ウサギが女中と勘違いしてこう呼ぶシーンがある。
  • ドードー:作者の本名「ドジソン」のあだ名が由来かつ彼自身の風刺したキャラクター。ドードー鳥。服を乾かしたいアリスにコーカスレース(堂々巡り)を提案する。

【引用要素】

  • 21話、エメラルド城を全てルビーに付け替える→庭師(スペードのトランプ兵)が間違って白いバラを植えてしまい、女王に怒られないよう赤いペンキで塗り替える。

オズの魔法使い(ライマン・フランク・ボーム、1900年)

◆ゲイレット
【参考】

【人物概要】

  • 作中の昔話に登場するキャラクター。
  • オズ王国の北の国に暮らす美しいお姫様であり、強力な魔法使い。
  • ルビーでできた宮殿で暮らし、人々のために魔法を使う彼女は、皆に愛されていた。

【エピソード】

  • ゲイレットは皆に愛される一方、自分からは愛し返せる相手がいないことを悲しんでいた。
  • しかしついに理想の少年を見つけ出した彼女は、彼を伴侶とすべく、ありったけの魔力を注ぎ、理想の姿に仕立てた。
  • その後成長した彼(クエララ)が、いたずら好きの翼ザルに川に落とされ激怒したりするが、無事にクエララと結婚する。
  • ゲイレットが北の良い魔女かどうなのかは不明。

◆ブリキの木こりとカカシ
【引用元キャラクター】

  • ブリキ:心臓を求め、エメラルドへの旅路に同行する。
  • カカシ:脳を求め、エメラルドへの旅路に同行する。

【引用要素】

  • 24話、ビーコートのセリフ「低脳の私は」

シンデレラ/灰かぶり(グリム童話1812年以降)

【参考】

【引用元キャラクター】

  • シンデレラ(主人公):主人公は本来「エラ」という名だが、継母から「灰被りのエラ」という意味で「シンデレラ」と呼ばれることになる。
  • 継母と継姉二人

【引用要素】

  • 23話、継母と継姉二人はダンスパーティへ。ドロテーアは家の手伝い。
  • 23話、木靴で家事をするドロテーア→グリム版のシンデレラは、木靴を履いて家の仕事をさせられていたようです。だから足が大きくならなかったなんて説も。
  • 23話、豆を洗うドロテーア→継母がシンデレラを舞踏会に行かせないために灰の中から豆を選り分ける仕事をさせる。
  • 23話、「これが終わったら暖炉の掃除」云々→「灰かぶり」
  • 26話、銀の靴が片方脱げる→グリム版はガラスの靴ではなく銀の靴と金の靴。

白雪姫(グリム童話1812年以降)

【参考】

【引用元キャラクター】

  • グランピー:七人の小人のうち「怒りんぼ」の意味がついたキャラクター

【引用要素】

  • 23話のタイトル「どんな美女より美しい」
  • 23話、ガチョウのお母さんのセリフ「あの怒りんぼ、本当に石頭ね」
  • 24話、ドードーのセリフ「アンタ、弟が6人いるだろ?」

その他

ラプンツェル/髪長姫(グリム童話1812年以降)

  • 21話、女王のシルエットの三つ編みがやっっっっっったら長い。

旧約聖書ゴリアテ(wikipedia:ゴリアテ)

  • 旧約聖書の「サムエル記」に出てくるペリシテ人の巨人兵士。
  • イスラエル軍との戦いにおいて、敵兵たちを恐怖に陥れたが、最後は、羊飼いの少年ダビデの投石によって負傷し、隙を突かれて命を落とした。

北欧神話ワルキューレ(wikipedia:ワルキューレ)

  • 戦場で死ぬものと生きるものを選定する女神、あるいは女神たち。
  • 戦死者の半分を選定し、彼らの魂を死者の館ヴァルハラへと連れて行く。

【引用要素】

  • 剣の王国作品内での「戦乙女」はおそらく種族のこと。
  • エルラン→ワルキューレの一人「エルルーン」が由来かと思われる。ルーン文字の扱いに長ける。

マクベス(シェイクスピア、1606年)

  • 女王は女にしか殺せない→魔女の予言「女の股から生まれた者にはマクベスを倒せない」

◆オーグ(wikipedia:オーガ)

  • 「人食い鬼」の意。

アラビアンナイト(wikipedia:アラビアンナイト)

  • メリーアンの容姿(褐色、アラビアンマスク)
  • 他にも目の型模様、葉っぱみたいなワンピースなどかなり個性的なキャラデザなので、なんか元ネタがありそう

◆ワンピース(尾田栄一郎、1997年~)

  • 22話、アルフレドのモノローグ「『死の海域』のセンターラインに入ればコンパスなしでもエメラルドの方角へ船が流れる」→デービーバックファイトで出てきた要素。ロング渦。渦の入り口さえ見極めればあとは渦潮に乗って船が勝手に進む。(もしかして共通するネタ元があるのかな)

海底二万マイル(ジュール・ヴェルヌ、1870年)

グリム童話の伝承提供者(wikipedia:グリム童話の一覧)

  • グリム兄弟がグリム童話を作るにあたって、ドイツ各地の民間伝承を取材したとされています。
  • 彼らに伝承を提供したうちの一人に「マリーおばさん」という方がいます。
  • 因みにもう一人伝承提供者として有名な「ドロテーア・フィーマン」という方がいるので、じゃあ23話の冒頭の三人は伝承提供者を踏襲してるのかなと思ったんですが、「アンナおばさま」に関する元ネタが少し薄く感じるので、あまり確信が持てないです。(こじつけだしたらキリがない)

◆狼少年(イソップ寓話wikipedia:嘘をつく子供)

  • 23話にちょろっと出演

◆髪盗人(wikipedia:髪盗人)

  • 23話、モブのセリフ「いい加減にしないと髪切り男爵がさらいに来るわよ」

ヘンゼルとグレーテル(グリム童話1812年以降)
【参考】

【あらすじ】

  • 口減らしで森に捨てられた兄妹は、お菓子の家に迷い込む。
  • その家の魔女は、兄を太らせ食べるつもりでいたが、妹が機転を利かし、最後はパンを焼く釜で魔女を撃退した。

【引用要素】

  • グレーテ姓→「グレーテル」は子供向けの呼び方で「グレーテちゃん」といった意味を持つ。
  • 23話、「明日うちの釜戸使うでしょ?」→冒頭でこのセリフが出てきて、最後にグレーテ姓が判明したのでちょっとした伏線になってました。

フランダースの犬(ウィーダ、1872年)
【参考】

【あらすじ】

  • 画家を夢見る主人公ネロは、ミルクの運搬をしながら祖父と老犬パトラッシュと細々と暮らす。
  • 彼はクリスマスを前にして次々と悲劇に見舞われ、最後、大聖堂にたどり着き、憧れの絵画の前でパトラッシュとともに力つきる。

【引用要素】

  • 23話のミルクを配達する人→違うルートを辿ったネロかな。

マザー・グース
【参考】

【概要】

  • イギリスの伝承童謡の総称。「きらきら星」や、「メリーさんの羊」など。
  • マザー・グース(ガチョウ婆さん)という呼称は、かつて家のお婆さんがガチョウ(家畜)の世話係を担うことが多かったことと、彼女たちはしばしば童話や童謡の語り部を担うことが多かったので、これらが結び付けられた。
  • やがて「マザー・グース」という言葉に対して、「アヒルまたはガチョウの背中に乗ってどこへでも飛ぶ魔女」というキャラ付けがなされるようになった。

【引用】

みにくいアヒルの子(アンデルセン童話、1843年)

  • 23話「あなたみたいな子、ガチョウにもいるわ」

◆ゴーレム

  • ユダヤ教の伝承に登場する泥で作られた人形
  • 「emeth(真理)」と言う文字を貼り付けると動き出し、壊す時は「emeth」の頭文字を消して「meth(死んだ)」にする。
  • 25話、ビーコートのセリフ「きちんと額に当てなければ、私は活動停止しませんよ」

佐々木小次郎

  • ビーコートの長髪の剣士という要素は彼がモデルなんじゃないかと思います

ピノキオ(ディズニー、1940年)

  • 木製の操り人形。
  • 妖精に命を吹き込まれ、物語の最後には人間になる。
  • これもビーコートの元ネタとしてあげる方が多いです。

◆小さなベティ(マザー・グース)

  小さなベティちゃん
  片方の靴をなくしたの
  どうしたらいいかしら
  もう片方に合う靴を
  見つけてきたらいいのよ
  そうすれば二つそろうから

引用元:マザーグースの歌 Mother Goose Nursery Rhymes

走れメロス(太宰治、1940年)
【参考】

【あらすじ】

  • 邪智暴虐の王を除くため、城に忍び込んだ罪で処刑されそうになるメロス。
  • しかし妹の結婚式を見届けるため三日間の猶予をもらい村に戻る。
  • 人質にした親友のため、はたまた王を改心させるため、彼は走る──のは最初だけなので読んでる途中で「走れ」って言いたくなるストーリー。

【作品要素の引用】

  • 27話、アルフレドのモノローグ「必ず、邪知暴虐の女王を除かねばならぬ」→走れメロスの冒頭、「メロスは激怒した」に続くフレーズ。

【剣の王国】小ネタ・仕込み#アトラントの章

[2019.03.26] 「アルフレドの島での生活まとめ」の内容を統合しました。

【目次】

アルフレドの部屋

なぜ木の上に家を作ろうと思ったのか。

wikipedia:アルフォンス・ミュシャのポスター。空き缶にペン入れてるのとか、生活感が垣間見える描写ってなんだか胸をくすぐられる。

積み本もいっぱいありました。「Good」のエンブレムは権威ある機関、もしくはどこかの国が発行した本ってことなのか。

レシピと毒草(?)、ドロテーアも言ってたけど本の多さといい魔女っぽい。

キノコ育ててますね。毒液用なのか食用なのか。

液漬け果実。作中では一度も「リンゴ」とは言ってないんですよね。その辺もアダムとイブっぽい。

第8篇:落下して開いた本。
THE THREE BEAST’ MASKETEERS→この並びだとすれば「三銃士(THE THREE MUSKETEERS)」のもじり。
THE THREE BEAST’ SKETEER MA..S→こうだった場合、「透けてます」ってことかなあ。見返したけどわからなかった。

本の背表紙

第3篇と第8篇で本棚にある本の背表紙に色々仕込まれていました。

※画像のコントラストをあげています。

  • SPELL
  • Snow Whstz→「Snow White」に読めなくもない。「白雪姫」ですね。
  • KING ARTHURに読めなくもない。
  • Alborz?→アルボルズ山脈?
  • ☆crassic→classic
  • RRPIM、RRPSM
  • Alice
  • Kingdom of→王国の
  • Culiburn→カリバーン
  • Tukareta→疲れた……ご苦労様です。
  • PINTANUA、PINI|ANHA
  • ?A10 YONE、HALO YONE、?NO YONE
  • ?EKT?
  • R18G
  • 落ちてきた本。
    JJJ→じぇじぇじぇ

    第8篇:comico、Atlant

    英単語について

    yoruhashi先生は意図的に単語の綴りを変えてる気がします。

    【単語を変えてるもの】

    • (現実)→(作品)
    • i→s
    • e→z
    • l→r
    • a→u

    因みに97篇までタイトルロゴの英文字が「culiburn」となっていたんですが、98篇から「caliburn」に変更されていました。これもある意味「a→u」の変換なのかな。
    つづり」を意味する「SPELL」という言葉は、この作品世界においては、超自然的な力のことを意味します。ファンタジーであることを象徴しています。
    なので綴りが違ったり、「もじり」がかけ離れていている程、ファンタジーである事を示唆し、作品世界においては超自然的な力の影響が強い要素なのかなあ、なんて思います。
    あるいは暗号?

    第20篇:エコーの図解。やはり、「L」が「R」になってますね。

    ヘブライ語

    ところどころヘブライ語が使われています。
    wikipedia:ヘブライ語

    第9篇:ドロテーアがアルフレドの奴隷印に気付いた時。
    第10篇:アルフレドが自分の奴隷印を見せた時。
    第19篇:アルフレドの奴隷印が消える時。


    第19篇:毒リンゴのレシピ。星型のがアヘンで、丸いのがマンドレイク。多分。

    SPELL判定

    アルフレドの契約書。フルネームが書かれています。
    しかしファーストネームを書いた時点でSPELLが発動してるっぽい?

    小ネタ

    第6篇:教会のステンドグラス。五部族の継承アイテムが紛れ込んでいます。

    第7篇:履いてま……すね。安心しました。

    第19篇:パンチネロの出身地(?)
    裕福そうな人が多いですね。高台に家が建ってる感じ。

    看板に描いてあるのはオーグかな、シルエット的に。その下はブーメレンに出てくる動物(ロバ、ネコ、イヌ)にも見えるし、違うようにも見える。(トナカイ、ネコ、何か)
    一番下は何だろう、カエル?
    ↓オーグ

    シュールストレミングを投げつけられる。

    登場キャラクター一覧

    ◆序篇

    ◆アトラントの章

    • ルフレド、ドロテーア、パンチネロ
    • 金の卵、エコー、ネモ・トンプソン
    • ゴンザーロ、キャリバー、トリンキュロス
    • ステファン、ピグマイオイ親子
    • パンチネロの手下、フギンとムニン、アルフレド(幼少期)
    • 大旦那、アトラントの姫、アトラントの民
    • (順序が入れ替わってたらたらごめんなさい)


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    【剣の王国】引用・モチーフ#アトラントの章

    「アトラントの章」で引用されているモチーフのまとめです。

    【目次】

    登場キャラクターの元ネタ

    ※登場順
    アルフレド

    【エコー】

    【ネモ・トンプソン】

    • 海底二万マイル」のネモ船長
    • 「船乗りクプクプの冒険」の老船長
    • ネモ=誰でもないの意。

    【ゴンザーロ(メガネの小太り)】

    【キャリバー(青い唇)】

    • テンペスト」のキャリバン
    • 「船乗りクプクプの冒険」のナンジャ

    【トリンキュロス(スキンヘッド)】

    • テンペスト」のトリンキュロー
    • 「船乗りクプクプの冒険」のヌボー

    【ステファン(頭に鳥を飼う)】

    • テンペスト」のステファーノ
    • 「船乗りクプクプの冒険」のモンジャ

    【ドロテーア】

    • オズの魔法使い」のドロシー
    • 「シンデレラ」のシンデレラ
    • 「船乗りクプクプの冒険」のクプクプ
    • ドロテーアの語源:ギリシャ語で神の贈り物。doron=贈り物、theos=神

    【ピグマイオイの親子】

    【髪切り男爵(名前だけ出てくる)】

    • 髪盗人

    【パンチネロ】

    • ブレーメンの音楽隊」の鶏
    • パンチネロ=不格好な、あるいは道化師という意味。ピエロの原型。

    【赤い鳥】不明

    【フギンとムニン】

    【大旦那】

    【アトラントの民】

    (並べてみて気付いたけど、北欧神話 vs ギリシャ神話になってるんですね。三千年とかいう設定も壮大だった)

    作品別引用要素

    テンペスト(シェイクスピア、1612年頃)

    【参考】

    【あらすじ】

    • 地位を奪われ島流しにされた主人公プロスペロー。
    • 彼は弟が乗る船を嵐に合わせ、12年前の復讐をする。
    • 船は島へ上陸し、その後なんやかんやあるストーリー。

    【引用元キャラクター】

    • プロスペロー(主人公):妖精の力を借りて嵐を起こす。
    • 妖精エアリエル:風と空気を操り嵐を起こす。
    • キャリバン:魔女シコラスクと悪魔の間に出来た子供。半魚人のような見た目。島の先住民であったが、不届きな行為をしたため、常に妖精たちに見張られながら奴隷としてプロスペローに支配される生活を送る。
    • ゴンザーロー:ミラノ王の船旅に同行していた忠実な家臣。
    • トリンキュロー:ミラノ王に仕える執事。
    • ステファノー:ミラノ王に仕える道化師。

    【引用要素】

    • ドロテーアを薬で眠らせる→プロスペローが、言うことを聞かない娘を魔法で眠らせる。
    • ルフレドとエコーの関係→プロスペローと妖精エアリエルの関係。エアリエル→企てに協力、主人公→彼女の呪いを解く。

    海底二万マイル(ジュール・ヴェルヌ、1870年)

    【参考】

    【あらすじ】

    • 海洋生物学者のアロナックス博士と二人の乗組員は、船が座礁し海へ投げ出される。
    • 彼らは潜水艦ノーチラス号に乗るネモ船長に助けられる。
    • 度々残酷な一面を表す船長に不審を抱いた博士らは、脱出を試みる。

    【引用元キャラクター】

    • ネモ船長:ある国でひどい迫害を受け、復讐心を抱いている。

    【引用要素】

    船乗りクプクプの冒険(北杜夫、1962年)

    【参考】

    【あらすじ】

    • 主人公はある日、「船乗りクプクプ」という小説の中に迷い込み、船のボーイ:クプクプとして生きることになる。
    • この本の作者は、自らこの本の世界に逃げ込んでいて、主人公はこの作者を探す。
    • ある島に上陸すると、島の原住民に仲間が捕らえられ、主人公と他二名だけ助かり、本の作者に出会うことができた。
    • 作者が原住民を手品で脅かそうとするが、逆に奇術師による凄技で手玉に取られ、捕らえられる。

    【キャラクター】

    • クプクプ(主人公):勉強嫌いな少年だったが、本の中に迷い込み、アラブの原住民のような子供になってしまう。クプクプ=蝶々の意。
    • ヌボー:大男で一見怖そうだが、気は優しくて力持ち。主人公にさり気なく助け舟を出し、人生を説く。
    • ナンジャとモンジャ:意地悪だけど本当は気が小さい二人組。
    • 老船長:パイプ好きで気難しい

    【引用要素】

    • わけもわからないまま船に乗り込む事になるドロテーア
    • 「何でもは禁句だ」と船員に教えられる→主人公がヌボーに人生を説かれる
    • アルフレドに捕らえられるドロテーアと船員
    • アルフレドを舐めてかかる選民意識の強いネモ・トンプソン

    ガリバー旅行記(ジョナサン・スウィフト、1726年)

    【参考】

    【あらすじ】

    • 主人公ガリバーが乗る船が座礁し、泳ぎ着いた海岸で彼は寝落ちしてしまう。
    • 彼が漂着したのは小人の国リリパッドで、目を覚ますと身体中を細い紐で捕捉されていた。
    • 次第に小人達と打ち解け、ブレフスキュ国との戦争中の彼ら(リリパッド国)に肩入れする。

    【引用要素】

    • 小人族(ピグマイオイ)と紐での捕縛
    • 5話、ピグマイオイに関する説明「2つの小国家を持っているとされるが、その所在地は不明」
    • これにちなんだ技名

    オズの魔法使い(ライマン・フランク・ボーム、1900年)

    【参考】

    【あらすじ】

    • 主人公ドロシーと愛犬のトトは竜巻に巻き込まれ、家ごとオズ王国に飛ばされる。
    • ドロシーは北の良い魔女から「銀の靴」を授かり、家に帰るためにはオズの魔法使いに頼むと良いと助言を受ける。
    • 脳が欲しいカカシ、心が欲しいブリキの木こり、そして勇気が欲しい臆病なライオンと仲間になる。
    • 道中様々な冒険をしながらエメラルドを目指す。

    【引用元キャラクター】

    • ドロシー(主人公):竜巻に巻き込まれ、オズ王国に飛ばされる。
    • マンチキン:小人、小人に由来する国の名前。munch=むしゃむしゃ食べる、-kin=小さい~、転じて餓鬼や小鬼という意味。彼らは青色を好み、マンチキンの国も青で統一されている。

    【引用要素】

    • 主人公一行が王都エメラルドを目指す
    • 銀の靴で竜巻を起こす
    • アーカンザスカンザス
    • 1話、船員にバケツの水をかける→西の魔女にバケツの水をかける
    • 7話、地図の陸路が黄色→黄色いレンガの道
    • 13話、アルフレドを貶めたパンチネロを一蹴するドロテーア「あなたなんか全然怖くないわ」→臆病なライオンが、自分よりはるかに小さい犬を脅し、ドロシーがたしなめるシーンがあります。
    • パンチを追いかけて船に乗り遅れる→トトを追いかけて気球に乗り遅れる

    アーサー王伝説(トマス・マロリー、他、中世後期)

    【参考】

    【あらすじ】

    • とある大寺院に剣が刺さった石が現れ、そこには「これを引き抜いた者こそ、正当な王として生まれてきた者である」と書かれていた。
    • 王の隠し子で、自分の出自を知らずに育ったアーサーは、この剣を抜き王となる。
    • その後、魔法使いマーリンの助力を得て、伝説の王となる。
    • モードレッドとの戦いで深い傷を負ったアーサーは、傷を癒すため、三人の湖の乙女(あるいはモーガン・ル・フェイ)によってアヴァロン島へと船で運ばれる。

    【引用要素】

    • この作品の作品舞台「剣の王国」と、舞台設定「剣を抜いたものが王となる」
    • カリバーン→エクスカリバー
    • 円卓の五部族→円卓の騎士
    • アトラント島→アヴァロン。西方の死者の島。アーサー王が眠る島と言われる。美しいリンゴが成る楽園。(作中、輝きのあるリンゴの描写はこだわりを感じます)

    ブレーメンの音楽隊(グリム童話1812年以降)

    【参考】

    【あらすじ】

    • 飼い主から虐待を受けていたロバは、ある日脱走し、ブレーメンの音楽隊に入隊することを目指す。
    • 道中似た境遇のイヌ、ネコ、ニワトリに出会い、仲間になる。
    • 彼らは民家に入った泥棒を一致団結して追い出し、家のご飯にありつく。
    • その後も戻ってきた泥棒を脅かし、結局ブレーメンには行かずにその家に住み着いて仲良く暮らした。

    【引用要素】

    • ブーメレンを目指すパンチネロ
    • パンチネロの「スープにしてやる」発言→「ブレーメンの音楽隊」に出てくる鶏は、飼い主にスープにすると言われ、逃げ出した。(刷り込まれた恐怖体験は、相手に恐怖を与える立場になった時に潜在化するんですね)

    ギリシャ神話

    【参考】

    ◆ピュグマイオイ(wikipedia:ピュグマイオイ)

    • 叙事詩イーリアス」に登場する小人族。しょっちゅう南へ渡ってくる鶴(あるいはコウノトリ)と戦っている。
    • 別の伝説では、女神ヘラと間違えられたヘラクレスが、眠っている間に彼らに囚われそうになり、目が覚めた彼はとっさに彼らを捉えた。(ヘスペリデスの黄金の林檎)
    • ※「ガリバー旅行記」の元ネタになった話だそうです。

    ◆エコー(wikipedia:エーコー)

    • 「変身物語」に登場するニンフ。
    • ゼウスと浮気をしたニンフを匿うため、ゼウスの妻であるヘラに、歌や長いおしゃべりを聞かせ、彼女の怒りを買ったことから、自らは口がきけず、ただただ相手の言葉を繰り返すことしかできなくなった。
    • 彼女はそのせいで失恋してしまい、次第に痩せ衰え、遂には肉体を消失し、声だけの存在になってしまった。(因みに恋の相手はナルキッソス)

    アリアドネの糸(wikipedia:アリアドネー)

    • ミノタウルス退治のために迷宮に入る勇者に対して、アリアドネが「道しるべになるように」と糸玉を渡す。
    • 勇者は迷宮の入り口に糸を結び、この糸をたどって無事迷宮から帰還した。

    【引用要素】

    • 10話、洞窟へ入るドロテーアにアルフレドがグレイプニルの束を渡す。

    ◆ポセイドン(wikipedia:ポセイドーン)

    • 海と地震を司る神。
    • 三又の槍(トライデント)を武器とし、怒り狂うと地震を引き起こし、名の通り世界を震撼させる。
    • 彼の宮殿は海の中にあり、珊瑚や宝石で飾られている。
    • 彼はネレイドの一人である女性に求婚したが、彼女は断り、自分の宮殿に隠れてしまった。
    • 彼女を見つけ出したイルカの功績を称え、そのイルカは宇宙に昇り、星座になった。(いるか座)

    【引用要素】

    • 11話、螺鈿と珊瑚の宮殿
    • いるか座の羅針盤(ネレイド・コンパス)
    • アトラントの鎧戦士のモデル

    ◆ネレイド(wikipedia:ネーレーイス)

    • 海に住むニンフの総称。海獣(イルカなど)の背中に乗って海を移動する。

    ヘラクレス(wikipedia:ヘーラクレース)

    • 全知全能の神ゼウスと愛人であるアルクメネとの間にできた半神半人の子。
    • アルクメネに拒まれたゼウスは、彼女の夫に変身し、更には夜の長さを3倍にして彼女と事に及ぶ。(どこかで聞いたことのある話だ……)
    • ゼウスはヘラクレスギリシャの統治者にするつもりだったが、正妻ヘラの横槍で失敗する。
    • ヘラクレスは神託により12の難業に挑む事になる。

    【引用要素】

    • 19話、アルフレドが弓を引くシーンは「弓をひくヘラクレス」の構図でした。これは12の難行のうちの一つ、ステュムパーリデスの鳥を倒す時のもの
    • 19話、毒リンゴ→ヘラクレスの矢の先には怪物ヒュドラの毒が塗ってあるんだとか。

    北欧神話

    【参考】

    【引用要素】

    失楽園(ジョン・ミルトン)/アダムとイブ(旧約聖書『創世記』第三章挿話)

    【参考】

    【あらすじ】

    • エデンの園には沢山の果樹があるが、中でも「善悪を知る実」だけは食べることを禁じられていた。(禁断の果実)
    • ある時イブは、狡猾な生物にそそのかされ、この果実を口にし、アダムにもこれを勧めた。
    • 結果その生物は地を這って生きることとなり、アダムとイブはエデンの園を追放された。

    【引用元キャラクター】

    【引用要素】

    • 10話、20話、アトラントの姫が大蛇にそそのかされ、都も奪われる。
    • 10話のタイトル「失われた楽園」

    シンデレラ(シャルル・ペローグリム童話、他)

    【参考】

    【引用要素】

    • 1話、ドロテーアの靴が片方脱げる
    • ドロテーア→ドロシー+エラ(シンデレラの本来の名前は「エラ」)
    • ドロテーアの家族構成(継母と継姉二人)

    その他

    ウィリアム・テル(wikipedia:ウィリアム・テル)

    • 14世紀初頭、スイスに住んでいた伝説の英雄で弓の名手。
    • 不敬の罪に問われ、彼の息子の頭上に置いたリンゴを射抜くか、死を選ぶかを迫られ、見事リンゴを射抜く。
    • この出来事は、当時オーストリアに支配されていたスイスが、独立を果たすきっかけとなった。

    【引用要素】

    • 1話。アルフレドが落ちてきたリンゴと共に船員のヘアバンドを射抜く

    ◆ホレおばさん(グリム童話1812年以降)
    【参考】

    【あらすじ】

    • 井戸に落ちた娘が気づくと草原にいて、焼き釜で焦げそうになっているパンと、熟しきったリンゴを助ける。
    • その後、ホレおばさんの家に迷い込み、家のお手伝いをして過ごしたのち、元の家に帰る。
    • 沢山の褒美を抱え戻ってきた継娘を見て、継母は実娘をホレおばさんの家に行かせるが、怠け者の彼女は手伝いなどするはずもなく、樹脂を塗られて返された。

    【引用要素】

    • 1話「揺らして……落として……」→熟しきったリンゴが、木を揺らして実を落として欲しいと頼む。

    星のカービィ(任天堂/HAL研究所)

    ラプンツェル/髪長姫(グリム童話1812年以降)
    【参考】

    【あらすじ】

    • 塔に閉じ込められた主人公が、長い髪を塔の窓から垂らし、それを伝って王子を登らせる。

    【引用要素】

    • 2話、ドロテーアが窓から顔を出し、長い髪がなびくシーンがそれっぽい。

    ◆髪盗人(アレキサンダーホープ、1712年)
    【参考】

    【引用要素】

    • こちらにも妖精エアリエルが出てくる。
    • エコーのセリフ「髪切り男爵に切られちゃうぞ!」

    ◆ピグミー(wikipedia:ピグミー)

    • アフリカの熱帯雨林に実在する狩猟採集民族。

    人間失格(太宰治、1948年)

    • 恥の多い生涯→4話に紛れてます。

    ◆ワンピース(尾田栄一郎、1997年〜)

    • 5話のドロテーアの泣き顔→ロビンの泣き顔。
    • ネモ・トンプソン→エネルに似てるともっぱらの噂です。下まつ毛かな。
    • 島じゃなかった→巨人が出てくる辺りの話にそんなのがあった。

    とにかく明るい安村

    • 「仕込みまとめ」でも書きましたが、7話のドロテーアは履いてます。

    くるみ割り人形(アレクサンドル・デュマ翻案、チャイコフスキー作曲)
    【参考】

    【概要】

    • 原作がデュマによって翻案され、ヒロインの名前も改変、物語も簡略化されています。

    【あらすじ】

    • 主人公クララは老人からもらったくるみ割り人形を気に入る。
    • 夜の12時を回ると彼女は人形と同じサイズになってしまう。
    • するとねずみの王様とくるみ割り人形の戦いが始まり、彼女が助け舟を出すと人形は勝利し、さらに人形は王子様へと変身した。

    【引用要素】

    • ドラジェ→お礼に、お菓子の国へ連れて行ってもらえる。そして女王ドラジェの精に歓迎される。

    ローレライ(wikipedia:ローレライ)

    • ライン川近くの岩山。
    • 岩山に向かって叫ぶと木霊が返ってくる。
    • 水難事故が多く、美しい歌声で誘い、船を転覆させる人魚(セイレーン)の伝説などに結び付けられる。

    【引用要素】

    • 10話のアトラントの亡霊のモチーフ。
    • エコーのモチーフ。

    ウロボロス(wikipedia:ウロボロス)

    • 蛇、もしくは竜が、自身の尻尾を飲み込み環をつくるイメージを、生命力や、永遠性、完全性の象徴とする。
    • 「死と再生」、「不老不死」、「創造と破壊」など。

    【引用要素】

    • 10話、アトラントの都をぐるっと包み込む大蛇

    黒子のバスケ(藤巻忠俊、2009年〜2014年)

    みにくいアヒルの子(アンデルセン童話、1843年)
    【参考】

    【あらすじ】

    • 異質な姿で生まれたアヒルは、どこへ行っても酷い扱いを受ける。
    • いっそ殺されたいと白鳥の群れに近づき、しかしふと水面に映る自分の姿に気付く。
    • そこに映っていたのはアヒルではなく、美しい白鳥だった。

    【引用要素】

    • ドロテーアに選ばれた「金の卵」は、他の卵より小さく、ドロテーアが卵に聞かせる話も、どこかこの童話を暗示しているような……。

    雪の女王(アンデルセン童話、1844年)
    念のため言いますけど剣の王国はアナ雪よりも前に始まってます。
    【参考】

    【あらすじ】

    • 少年カイは、悪魔がつくった鏡の破片が刺さった事で、性格が様変わりする。
    • ある日カイは雪の女王に連れ去られ、彼女の虜になる。
    • カイの幼馴染の少女ゲルダは、長い旅の末カイを探し出し、彼女の流した涙はカイに刺さった破片を溶かす。
    • 正気を取り戻し、二人は故郷に帰った。

    【引用要素】

    • 冷気のSPELLのモチーフ。使い手(ジルコニア)が心が温かい人というのが良いですよね。

    不思議の国のアリス(ルイス・キャロル、1865年)

    • 18話、エコー「ドロテーア大丈夫?」、アルフレド「全然ダメ」
      →チェシャ猫「調子はどう?」、アリス「全然ダメ」。
      チェシャ猫もエコーも他の人には見えない、つまり主人公が見えない誰かとこの会話をしているという共通点があります。
    • 18話、育児放棄ネタ→アリスが成り行きで公爵夫人の赤ちゃんをあやすというシーンがあります。
    • 18話、ドロテーアのセリフ「だって置いていけないし」→上記と同じ。

    千と千尋の神隠し(スタジオジブリ、2001年)

    • 16話、「お待ちください。(略)おかしい点に気づきませんか」→ハク「お待ちください。(略)まだ分かりませんか、大切なものがすり替わったのに」

    ◆白雪姫(グリム童話1812年以降)

    • アルフレドの家が魔女っぽいと評される
    • 毒リンゴを作るアルフレドは、「白雪姫」における魔女(お妃)のモチーフも入ってそう。

    ◆茨姫/眠れる森の美女(グリム童話、他)
    【参考】

    【あらすじ】

    • ある国に誕生した王女のために、12人の魔女がそれぞれ祝福の魔法を王女にかけて行く。
    • そこへ13番目の魔女が現れ、「王女が錘(つむ)に刺されて死ぬ」という呪いをかけてしまう。
    • まだ祝福を贈っていなかった12番目の魔女によって、「死ぬのではなく100年眠る」という呪いに変更されてた。
    • 王女が眠りについてから100年後、茨だらけの城へやってきた王子のキスによって彼女は目覚めた。

    【作品要素の引用】

    • 9話と19話に出てくる有刺鉄線が茨を暗示している気がします。
    • だとすればジルコニアは百年の眠りについた王女?
    • だとすれば有刺鉄線で指を怪我するアルフレドは、茨をかき分け王女を助けに来る王子?
    • あるいは15歳で錘(つむ)に刺される王女のモチーフか。

    天空の城ラピュタ(スタジオジブリ、1986年)

    • 20話、島が崩れる様子→ラピュタっぽかった
    • 序篇の扉絵で二人がカリバーンに手をかけてるのもそれっぽい。
    • ボーイミーツガールものと言えばやっぱラピュタ