剣の王国まとめ

comicoで掲載されている漫画「剣の王国」のまとめです。作品振り返りにどうぞ。

剣の王国あらすじ

序篇
#序篇
三番目の魔女ジルコニアとその弟子であるアルフレドは、王国の兵士に追われていた。
二人は「白兎のジョーカー」と名乗る男に捕捉され、ジルコニアが討たれる。
『あいしてる』それは彼女の最後の言葉となった。

アトラントの章
#1「テンペスト
数年後、ジルコニアの仇討ちを心に秘めたアルフレドは、島を出ようとしていた。
一方島へ近ずく船では、こっそり忍び込んでいた田舎娘ドロテーアが船員に見つかり、一緒に上陸。彼らはアルフレドに捕らえられ、ドロテーアは片足の靴が脱げてしまった。

#2「そうすればエメラルドに」
ドロテーアが目を覚ますと、誰もいない部屋に下着姿で吊るされていた。
彼女は竜巻を起こす「銀の靴」と、「エアリエル」と名付けられた剣を駆使して拘束を解く。
しかし突如自分が着ていたドレスが宙に浮きドロテーアに喋りかけてきた!

#3「早くしないと」
服が喋る……ドロテーアは、妖精の仕業ではないかと思い当たる。
なかなか服を返してくれない声の主との鬼ごっこがはじまり、最後は帰ってきたアルフレドを押し倒す⁉︎

#4「シャル・ウィ・ダンス?」
アルフレドを押し倒したその先は……「来て‼ エアリエル‼︎」
こんなところで、捕まってなんかいられない。華麗な剣技で彼を追い詰め、ついにその切っ先がリーチをかける。

#5「円卓の五部族」
アルフレドは、間一髪攻撃を阻止――彼が操るのは特殊な紐のSPELL(スペル)。
アルフレドに捕捉されたドロテーアは、自分が五部族の末裔であることを知らしめられる。
彼女の目的地はエメラルド。早く行かないと父が打ち首になってしまう⁉︎

#6「悪魔の取引」
銀の靴を渡せば父を助けられる――考えが甘いと指摘される。
戸惑いながらも状況を理解したドロテーアに、アルフレドは取引を持ちかける。
島を出るのに協力するなら、連れて行ってやってもいい。

#7「最短ルート」
透明な妖精の名はエコー。アルフレドは最短ルートを行くと言うがそこは大渦だらけの海域。
「沈むわ」「沈まない」アルフレドが根拠を語ろうとするが、何やらエコーが騒ぎ出す。
パンチが来るよ!

#8「乱入イベント」
アルフレドは不思議なテープでドロテーアを透明化し、後ろに隠す。
登場したのは鶏のパンチネロ。尊大な態度で当たり散らし、アルフレドに怪我までさせる。
しかしアルフレドは抵抗しない。どうやら彼は奴隷という身分らしい。

#9「"ジルコニア"」
ジルコニアは自身のSPELLと引き換えに、弟子の引き取り手(フギンとムニン)を確保していた。
彼らの子分であるパンチネロが帰ると、アルフレドは脱出準備に取り掛かる。
彼の態度はきついが、自分の片方の靴をドロテーアに渡し、ドロテーアは彼の優しさを知った。

#10「失われた楽園」
アルフレドは奴隷の契約を解くための交渉材料として、フギンとムニンの子供をさらうようドロテーアに言いつける。彼自身は船を奪うため船長と残りの船員を追いかける。
船長は伝説のアトラント遺跡を求め調査していたが、アルフレドの登場で戦闘開始!

#11「迷宮と激突」
ドロテーアが洞窟を進むと螺鈿と珊瑚の宮殿が現れ、更に奥には大きな扉があった。
一方船長を見つけて先制攻撃を仕掛けたアルフレドだったが、返り討ちにあう。
相手は影絵のSPELLの使い手、探検家ネモ・トンプソン。さあ、文明化の時間だ。

#12「攻撃は最大の防御」
船長ネモ・トンプソンに作り出された犬の影たちが、アルフレドを襲う。
アルフレドは逃げる最中にもSPELLの特性を掴み反撃。ハウスだお利口さん!

#13「むかつくんだよ」
ドロテーアはついにフギンとムニンの子供――金の卵を見つけ、持ち出す。
良心の呵責、立ちはだかるパンチネロ。いずれも強い気持ちで乗り越えた。
その頃、どうやらフギンとムニンが帰ってきたらしい。

#14「ご主人様のご帰還」
アルフレドは取り押さえた船長に対し、島から出ていくよう言い渡すが、そうこうしているうちに帰還したフギンとムニンに船長が食べられてしまう。その光景たるや蛟竜毒蛇。
彼らは竜の夫婦。食べられそうになったアルフレドは二匹の会話中に逃げ出した。

#15「絶対絶対」
アルフレドは早々に見つかり、ジルコニアのSPELLを封じた小瓶を破壊するが、彼らには効かなかった。
ごめんジルコニ――死を覚悟した彼を庇ったのは、卵を抱えたドロテーアだった。

#16「取引開始」
我が子(卵)を抱えて割って入られたフギンとムニンは、取引を装い卵を取り返す。
ドロテーアは卵を渡した上に自分自身も捕らえられてしまった。
するとアルフレドは言い放った。その卵はあなたたちの子どもじゃありません!

#17「愛の駆け引き」
アルフレドは理路整然と二匹を説き伏せ、浮気疑惑を煽り二匹を喧嘩させる。
その隙に卵もドロテーアも回収、いつのまにか太く編み込まれたSPELLの紐が二匹を拘束。
大捕物、ここに収束!

#18「いざさらば」
竜を倒し、契約書を破り、晴れて自由の身。しかし突如地面が揺れ始める。
急いで船に乗り込む一行に、待ったをかける鶏が……あえなく崖へ落ちていった。
ドロテーアはパンチネロを追いかけ海へと飛び込んでしまった。

#19「全て己次第」
揺れる大地の正体。それは、三千年の眠りから覚めた巨大な竜。アルフレドが長い年月をかけて作った毒リンゴによって沈められる。
一方ドロテーアに手を差し伸べられたパンチネロは、再びブーメレンを目指すと決めた。

#20「蘇るアトラント」
竜の水没とともに本来の姿を取り戻す海底都市アトラントとアトラントの姫。
竜を倒したアルフレドは、取引通り姫から海流を操るSPELLを得た。
姫との別れに名残惜しく出航するやいなや、アルフレドが倒れてしまった。

ドロテーアの過去の章
#21「女王陛下のお好きなもの」
剣の王国エメラルド城は、全てルビーに付け替えられることに。
噂によると女王は「愛のSPELL」で男を操る。彼女を殺せるのは女だけだという。
女王陛下のお好きなもの……それは「赤」と、そして「生首」。

#22「小休止」
海流を操るSPELLのおかげで船はひとりでに進み、おのおの休息を得る。
ドロテーアは旅の目的を聞かれ、半月前の出来事を語りはじめた。

#23「どんな美女より美しい」
ドロテーアは厳しい父グランピウスの元、真面目で働き者に育ち、17歳の誕生日には父から「銀の靴」とスミレ色のワンピースを贈られた。
同日、グランピウスの元へ王国の調査機関を名乗る男ドードーが訪ねてきた。

#24「最低な再会」
グランピウスが旧五部族である事を密告したのは、彼の再婚相手だった。
彼の逃亡生活に終止符をうちにきたのはドードー、そしてかつて旧知の仲だったビーコート。
ここで会ったが下克上。何やらビーコートは、「最新式」に「改造」されているらしい。

#25「光芒一閃」
ビーコートの正体は、国に仕える従僕人形。
激闘の末、最後は素手で殴られるビーコートを見て、今度はドードーが動き出す。
一方「銀の靴」の回収を命じられた兵士はドロテーアの家へ押しかけた。

#26「ひかりの靴と裂ける肌」
兵士に押しかけられたドロテーアの元へ鳩に乗ったねずみが駆け付ける。
ドロテーアは彼らの助けで逃げ出すが、片方の銀の靴を置いてきてしまった。
一方グランピウスは、傷だらけで気絶し、荷台に押し込まれていた。

#27「まだ利用価値がある」
彼女の話をこっそり聞いていたアルフレドは思案を巡らせる。
彼はドロテーアを、女王を殺す道具として利用するつもりらしい。

死の海流の章
#28「雲行き不穏」
死の海流にも関わらず一行は王国の軍艦に見つかる。
軍艦は黒い空間を介してノーティラス号の真横に出現した。
アルフレドは、このSPELLに思い当たりがあった。

#29「革命宣言」
大人しくやり過ごすつもりのアルフレドと、兵を制圧してしまうドロテーア。
アルフレドは覚悟を決め、国王軍の兵士を前に鮮烈に名乗りをあげる。
今から女王の首を獲りに行く!

#30「シャル・ウィ・ダンス?…アゲイン」
女王を討つとか寝耳に水。彼以外のメンバーがまごつく。前見ろ、前!
アルフレドの助け船でピンチを乗り切り、彼のピンチにはすかさず彼女の助け船。
彼らは兵士を圧倒した。

#31「皆殺しブラザーズ」
苦戦との報告を受け、艦長は鬼人(トロール)兄弟の出撃を命じた。
彼らが命じられたのは兵士を含めた「皆殺し」。
早速アルフレド目掛けて、兄が繰り出す鉄球が叩きつけられた。

#32「鬼さんこちら」
アルフレドの安否が確認できず、気が気じゃないドロテーア。
当の本人はいつのまにか軍艦に移り、トロールを挑発。
逆上した兄が、軍艦までよじ登ってきた。

#33「頭蓋骨は死守したぞ」
アルフレドを探す兄。当のアルフレドはマストの上から高みの見物。
一方ドロテーアは、自分が拘束した兵士が殺され、自責の念にかられ放心状態に。
パンチネロは、吹き飛ばされた彼女の頭部を死守するが、彼女の反応がない。

#34「絶望の足音」
アルフレドは仲間の窮地に気付くが、トロール兄弟を倒す事を優先。
見捨てられたと判断したパンチネロは、迫り来る弟を前にして、ドロテーアを守りたいという思いを抱えたまま力尽きてしまった。

#35「悪魔の高笑いが聞こえる」
アルフレドは船のマストを利用し、兄弟を立て続けに海へと葬る。
二人の容態確認をしていると艦長に見つかり、更には師の仇が登場した。

#36「"白兎の「ジョーカー」"」
圧倒的戦闘力と強力なSPELLを有するジョーカーに、刃が立たないアルフレド
ジョーカーがドロテーアに興味を示すと、とっさに自分へと注意を向けさせた。
俺の顔に、見覚えがあるだろ。

#37「三番目の魔女の弟子」
加害者は忘れ、被害者はいつまでも覚えている。
アルフレドは怒りに任せて斬りかかるが、返り討ちの末、海流を操るSPELLを奪われてしまった。

#38「光を掴んで」
奪われたのはエコーとの絆。船には火を放たれ、彼らは爆発に巻き込まれて海の中へ。
アルフレドジルコニアの言葉を思い出し、気絶した仲間を抱え、海上を目指す。

#39「連鎖反応」
海から上がるも船は転覆、二人は気絶。一難去らずにまた一難。終いには、海の裂け目に吸い込まれてしまった。
時は遡り17年前。反逆者として逃亡中のグランピウスとジルコニアが駅で落ち合った。

ジルコニアの章
#40「魂ごと預けたい」
17年前ジルコニアは、グランピウス経由で「竜牙の笛」を託された。
それは、竜飼いの部族長イザナダの魂と想い。
ジルコニアは、「アルフレド」という赤子を連れた夫婦と乗り合わせた。

#41「TRAP&DROP
ジルコニアが乗った列車が襲撃される。
乗り合わせた母親は最後の力でジルコニアに子供を託す。
自分を狙った攻撃だと気づいた彼女は、赤子を守り育てる事を誓った。

#42「ひとりで一人前」
幼少期のアルフレドはSPELLに興味を示し、ジルコニアの目を盗んで禁書を読み漁る。
彼は愛犬のトトに諭されるが、友達一人作れないでいる彼はショックを受け、一人で何でも出来るようになるからいいと意固地になった。

#43「ふたりと一匹の長い旅」
ジルコニアは、訪ねて来た村長から、匿うのに限界がきたと言われる。
家探しの旅の末、冬に住み始めた家に、ある一報が舞い込む。
それは、竜飼いの部族の長イザナダの訃報だった。

#44「今ここで、さようなら」
反乱の日、ジルコニアの元へ駆けつけ勇気をくれたイザナダ。デートの申し込みをしだすイザナダ。彼は死んだ。
ジルコニアは、アルフレドを孤児院に預けることを決める。

#45「少年と氷の魔女」
孤児院に預けると言われ、ここに居たいと訴えるアルフレド
ジルコニアが冷たい態度を纏おうが、アルフレドは彼女の暖かさを見透かす。
彼が一人前になりたい理由、それはジルコニアを守りたいからだった。

#46「ドラゴンルージュ」
アルフレドは高度なSPELLである具現化数式を使って、部屋一面に花畑の幻影を作り出す。
彼はイザナダという存在を知り、自分のアイデンティティを染めた。
赤く燃えるような意志を目の当たりにし、ジルコニアはSPELLを教える事にした。

#47「迷い、約束、予言」
ジルコニアはある日「竜牙の笛」を見せ、アルフレドに約束させる。
いつか平和になった王国に、この笛を返すまで失くさないで。
彼女は、トトを呼び出し二番目の姉から死を予言されたことを告げる。

#48「意志に寄り添う」
討伐の日。トトは、ジルコニアの話を聞き、一人追っ手を食い止める事を決意していた。
三番目の魔女の使い魔トト。彼は巨大な魔獣へと姿を変え、兵を威嚇する。
隊長は、ジルコニアの逃亡を察し、トトを貶め、死の宣告を下した。

#49「トトの戦い」
討伐隊隊長の名はメージ・グリフォン
メージをねじ伏せたかに思えたが、彼は異常な力を発揮しトトの攻撃をすり抜け、更にはトトの両膝を切り裂くのだった。

#50「大切な主」
トトは使い魔として、一人の魔女の半生に寄り添ってきた。
彼女が世間から嘲笑され、反逆者としての名が一人歩きしようと、彼は知っている。彼女は世界で一番心があったかい魔女。そしてトトは、世界で一番幸せな使い魔だった。

#51「ジルコニアのための序篇」
ジョーカーに捕まり、死を突きつけられるジルコニア。彼女の願いと、彼女が愛された証は、彼女の最期の言葉によってアルフレドに受け継がれた。
目覚めたアルフレドを待っていたのは、一緒に旅をする少女からの抱擁だった。

怪物鯨の章(前半)
#52「暗中模索」
無事で良かったと抱きつくドロテーアと、感涙しつつも突き放すアルフレド
どうやらここは海底洞窟。ドロテーアは、死んだ兵士の幻覚を見てしまう。
薬を探しに乗り込んだ廃船は、百年前の隣国から来た船のよう。

#53「ニューアイテム」
船には魔女族のアイテムが積まれ、アルフレドはその中から羽根ペンを見つけ出す。
その羽根ペンで光る蝶の群れを出してみせた彼は、具現化数式が使える事を確信する。
その頃、この廃船に一人の老人が近付いていた。

#54「命の恩人」
ドロテーアがパンチネロ不在に不安を募らせていた時、漁師のサザーランドが現れ、彼の荷物からパンチネロが出てきた。卵も荷物も戻ってきた。
彼曰く、ここは怪物鯨の腹の中。出る方法など無いらしい。ひとまず彼の家へ。

#55「生きた遺跡」
不安を覚えるドロテーアに、アルフレドは「王都には連れて行く」と約束した。
パンチネロは、船上でのアルフレドの行動を誤解したまま、彼を訝っていた。
サザーランドの家は、胃の手前にある大掛かりなテント。ようこそ儂の家じゃ。

#56「腹の中の家、そして」
アルフレドはドロテーアの入浴支度の世話を焼いた帰り際、ふと赤く光る靴が気になった。トロールの兄弟との戦闘以来、赤く染まったままなのだ。
湯に浸かりくつろぐ彼女の背後から、亡霊が忍び寄る。

#57「闇」
ドロテーアの悲鳴に一目散に駆け出すアルフレド
彼女は兵士の亡霊に怯え、狂ったように喚き出し、赤い靴を擦り始めた。
サザーランド曰く、ドロテーアが見たのは「誰か」ではなく「心の闇」だそうだ。

#58「命の味がする」
アルフレドは虚ろなままの彼女に、捕獲したパンチネロを放り投げる。
鶏のモフみと、温かいスープと、気持ちに寄り添うサザーランドの言葉。
彼女は次第に正気を取り戻して行く。

#59「好きな季節」
改めて自己紹介。ドロテーアの好きな花はスミレ、歌が好きなパンチネロ、無回答のアルフレドはボソッと冬が好きだと漏らす。サザーランドは家族のことを語りしんみり。
話題は王都について移り、サザーランドが国の成り立ちを説明することになった。

#60「語り継がれしもの」
かつて領地争いをしてきた種族をまとめた初代王により「円卓の五部族」が結成され、
王剣(カリバーン)の選定で歴代の王が選ばれてきた。
長い巡回統治時代を経て二百年前、都市エメラルドが誕生した。

#61「怪物鯨の呻き」
女王の時代となったこの国は、厳格な中央集権体制により最強の王国となった。
なぜ五部族は、千年に及ぶ王への忠誠を破ってまで反乱を起こしたのかは謎。
パンチネロが披露した歌声で振動が起こり、割れた食器が散乱する事態に。

#62「急転」
揺れに対し、ひとまず紐のSPELLで急場をしのぎ、脱出の相談をする。
しかし、サザーランドが執拗に引き止めるがアルフレドは聞き入れない。
彼はドロテーアの手を引いて部屋から出て行った。

#63「亀裂の入る音」
脱出を優先するアルフレドと、義理を重んじるドロテーアと、アルフレドに不信を抱いていたパンチネロらが衝突し、一行はバラバラに。
その昂ぶる感情の元へ、得体の知れない黒い影が、集まって来た。

ビーコートの章
#64「泥偶人形と少女と追憶の燈(甲)」
泥偶人形(ゴーレム)であるビーコートは、研究室で目を覚まし、そばかす顔の女の子と出会う。
護衛任務の傍ら彼女の成長を見守り、彼女は嫁いで行った。
その年の式典で、突如女王が王剣カリバーンを引き抜いた。

#65「泥偶人形と少女と追憶の燈(乙)」
女王が即位し、ビーコートの生みの親(森番の部族)が殺され、彼は王国に仕えることに。
与えられた殺戮任務にジレンマを抱えたまま、かつて嫁いで行ったそばかすの彼女を見つけてしまった。

#66「泥偶人形と少女と追憶の燈(丙)」
彼女をターゲットとみなし、彼女を殺そうとする自分に、彼は何度も抗った。
結局彼女を抱きしめ、気づくと刀で貫いていた。彼女は、最後の力で想いを伝えようとするが、力尽きてしまった。彼に刻まれた悲しい記憶。

怪物鯨の章(後半)
#67「虚像の実像」
アルフレドの激情に反応して集まってきた黒い影は、やがて怨霊の姿に変わる。
ドロテーアは、パンチネロを置いて、アルフレドの救出に向かう。
アルフレドが生み出した怨霊は、女王への恨みが具現化したものだった。

#68「首」
アルフレドは、実体のある怨霊には物理攻撃が有効だと踏んで攻撃を開始する。
一矢報いたかに見えた矢先、彼は岸壁に叩きつけられた。
ドロテーアは身を隠し、攻撃の機会を伺うが、最速見つかってしまった。

#69「もっと踊る」
怨霊の攻撃で海水に沈むドロテーア。
何とか水中で「竜巻のステップ」を踏み、海水から飛び出す。
立ち上がった彼女は、狙いを定めた。

#70「STEP BY STEP」
ドロテーアの渾身の一撃で怨霊が沈む。
歓喜した次の瞬間、彼女は怨霊に捕まり、口の中へと放り込まれた。
かに見えたが、彼女を救ったのは、脚鎧を纏ったアルフレドだった。

#71「反撃開始」
海水からはい出したアルフレドは、ドロテーアのピンチを察知し走り出す。
具現化数式により作り出された鐡脚は、怨霊を岸壁の方まで蹴り飛ばした。
怨霊を見て「悲しい」と評する彼女を、彼は今一度強く抱え直した。

#72「憎しみを食んで生きて行く」
アルフレドは攻撃を回避しつつ、この怨霊は自分が生み出したとドロテーアに明かし、彼女の前で再度復讐を誓った。
サザーランドは彼の闇の深さを危惧する。いずれドロテーアをも焼き殺すと。

#73「やっぱり却下だ」
怨霊を倒したアルフレドは、考えを改めたことをドロテーアに伝える。
サザーランドを、全員で説得すると。
かつてサザーランドも怨霊を出したと聞いて、アルフレドは一つ確信した。

#74「嘘と本音」
ここを出たら家族に会えないと言うサザーランドに、アルフレドは事実を突きつける。
かつて密漁の罪を被せられ、家族共々「海処刑」となった彼の一家。
サザーランドは、アルフレドの言葉で、「家族の死」を受け入れた。

#75「嵐の前の静けさ」
王国軍の主査メイベルは、貢納金引き上げを伝えにコローディに赴いていた。
彼女は裏ビジネスの事も把握していて、領主は言い逃れできない。
もう一つ彼女は、近々メージ・グリフォン主幹が訪れると告げた。

#76「2班編成」
作戦は、爆音で苦しむ鯨が口を開けたタイミングで脱出するというもの。
障害物=船の残骸を避けるため、上空から船の進路を指示する係と、船を操縦する係に分かれて、いざ、作戦開始。

#77「連携プレー」
アルフレドが操縦するグライダーと船とが連結され、パンチネロが超音波を繰り出す。
的確な指示と的確な操舵で障害物を突破するが、更なる障害が。
アルフレドを信じるドロテーアの言葉を信じ、サザーランドは舵を切る。

#78「追い風に帆を張れ」
障害物に引っかかり、アルフレドは一時連結解除で乗り切る。
次なる関門は、転覆した巨大船。道幅いっぱいに横たわる。
単騎で乗り込んだアルフレドは、鐡脚を纏い、巨大船を沈めた。

#79「眩暈」
巨大船は沈み、アルフレドも戻ってきた。
次なる試練は隕石さながらの落石。一同身をかがめ、耐え忍ぶ。
やがて一行を照らす光。鯨の口が開かれた。

#80「最悪の状況」
脱出目前で鯨の口が閉じ始める。
パンチネロの体力も尽き、船は閉じた牙に衝突。
一先ず皆は無事だったが、船が故障してしまった。

#81「悪魔の数式」
具現化数式には悪魔が潜む。
アルフレドは、かつてジルコニアに忠告された力を使い、鋼の腕を作り出した。
その力は、立ち塞がる鯨の牙を打開する。

#82「何度でも挑め」
外へ抜け出せたはいいが、船はかなりの高度から急降下。
落下の衝撃を抑えるため、アルフレドが身体を張って足場を作り、ドロテーアが赤い靴を打ち込んだ。靴は銀色を取り戻し、船は竜巻に包まれた。

#83「フラッシュ」
竜巻のSPELLにより、船は損傷することなく着水。
しかし喜んでいる暇はない、目の前には複数の目を開眼させた怪物鯨が。
一行はアイマスクを装着し、古代樹エンライトンの光を解き放った。

#84「別れの兆し」
閃光を浴びた鯨はすざまじい悲鳴をあげる。
彼は彼女を守るため、老人はこの先を生きる若者を守るため、身を呈した。
鯨は海へと戻り、老人との別れの時が近づく。

#85「怪物鯨の章 -完-」
サザーランドは別れの言葉を語り始める。
名残惜しく見送り、次の目的地を目指す。

#85.5「コローディに向かう船上にて」
コローディに向かう船上にて、ドロテーアはサザーランドの境遇を思い涙する。
幸せを探すドロテーアと、探さないアルフレド
二人を乗せた船は流星の海を進む。

コローディの章
#86「コローディの章-開幕-」
一行が到着した都市コローディは、欲望渦巻く娯楽都市。
一行はひとまず情報収集に向かう。

#87「情報収集」
アルフレドはドロテーアに、正体がバレないように気をつけろと忠告する。
地図を入手し移動開始するが、酔っ払いに絡まれ、更には艶めかしいお姉様方がアルフレドに目を付けた。

#88「大人のおねえさんが勝負を仕掛けてきた!」
アルフレドが娼婦の客引きにあうが、パンチネロの横槍を機にエスケープ。
一行を引き連れたアルフレドが向かった先は、質屋だった。

#89「陰翳地下空間的七つ屋」
扉を開けると地下へと続く螺旋階段が現れる。
途中、陳列されたオルゴールを鳴らし、たどり着いた質屋には誰もいない。
店を見て回る一行、頭上には個性的な瓶がいくつも吊るされていた。

#90「羊店主と掃除妖精」
天井から吊るされた瓶は、SPELLを封印する為の「封印瓶(シールグラス)」。
一行を出迎えたのは、羊頭の店主モコ婆と、掃除妖精のチャポ。
妙に迂闊な発言が飛び交い、ついにモコ婆がドロテーアの正体を詮索する。

#91「賢者はかく語りき」
必死で取り繕うドロテーアを、アルフレドは辛辣な態度で追い出した。
グランピウスの情報を引き出すため、歯切れの悪い店主を説破。
アルフレドが発したジルコニアの遺訓に、店主が反応した。

#92「What is lost is not lost」
店主とジルコニアは面識があり、彼女の弟子だとわかった店主は情報を開示。
一方外で待つドロテーアに、パンチネロがある提案をした。
あいつとはここで別れよう。

#93「扉越しの本心」
パンチネロの提案は、ドロテーアを思い、アルフレドを疑うがゆえのもの。扉の向こうでアルフレドが聞き耳をたてる中、ドロテーアはパンチネロを諭し、アルフレドを信じたいと伝えた。
その様子をコソコソと覗く人影が……。

#94「ショータイム」
ある夫婦が、巨大なゴリラによって惨殺された。
それは、観客が求めたリアルタイムショー。
とあるサーカスでの日常風景。

#95「騎兵盤」
アルフレドは一行の全財産を騎兵盤(ガラパス・ゲーム)に賭けてしまった。
その上、不利な状況下でドロテーアを賭けると言い出した。

#96「クズめ」
アルフレドの合理性は、一方で賭けに勝ち、一方で一行の亀裂を招く。
突如登場した隻眼の美青年がアルフレドを投げ飛ばし、ドロテーアの手を取った。

#97「愛と歪み」
青年はドロテーアを連れて走った。彼の名は「オズ」
グランピウスを救う準備をしていると告げ、そしてドロテーアに愛を告げた。

#98「楽園は犠牲の上に建つ」
オズに連れられ、塔から眺めたこの街の光景は、搾取される奴隷たちの姿。
オズは素性を明かし、計画を明かし、ドロテーアの力が必要だと言う。
そして何故か、ドロテーアにキスを迫った。

#99「優しい人」
ドロテーアはオズのキスを拒む。彼女を翻弄しようとするオズに、アルフレドの誤解を解こうとするが噛み合わず、最後にはみぞおちを殴られ気絶した。
そこへ、アルフレドとパンチネロが到着した。

#100「Nightfall」
睨み合い、挑発し合い、剣を抜く。
オズの隙をついたアルフレドが彼を叩き落とす。

#101「VS オズ」
オズを追い詰めたつもりが、仕込み武器で脱出されてしまう。
オズは剣に宿ったSPELLでアルフレドを追い詰め、遂に一太刀浴びせる。

#102「アンナ」
オズがドロテーアを必要とする理由、それは彼が王になるため。
彼が少年の頃に想い合ったアンナとの約束。
オズは眼帯を切られた事で怒りを覚え、異常な質量の剣を出現させた。

#103「そこでストップです」
禍々しい魔剣を出現させたオズと、パンチネロの時間稼ぎを得て鐡脚を装備するアルフレド
今にも衝突せんとした瞬間、オズの仲間が止めに入った。

#104「お人好しバカ」
街の警備隊により、アルフレドたちの戦闘跡が調べられ、街は厳戒態勢が敷かれる。
目を覚ましたドロテーアは、アルフレドとパンチネロが探しに来てくれたことを知り、お礼を言うと、アルフレドも回りくどく反省したことを伝えた。

#105「飲み屋にて」
飲み屋にて、酔っ払い客と打ち解けるパンチネロ。
一行はこの街のサーカスの情報を耳にする。
アルフレドは一人、夕方の経緯を回想した。

#106「愛を語るな」
オズの仲間の登場で一度は収まる修羅場だが、軽々しく「愛」を持ち出したオズにアルフレドが激昂し、一瞬にしてオズ一行を制圧、ドロテーアを抱え立ち去った。
飲み屋の馬鹿騒ぎで一度溜飲を下げるアルフレド、ある奴隷の少女に目が止まった。

#107「安息と恐怖」
部屋に戻るや否や、即寝落ちするドロテーア。アルフレドは仕方なく部屋を出る。
隣の部屋では、サーカス団員の男が奴隷の少女をいたぶり始めた。

#108「平和な王国」
祭りの夜、パンチネロは一人ドロテーアの運命を憂う。
隣の部屋で繰り広げられる少女への暴行、ふとそこへ、アルフレドが現れた。

#109「真夜中の訪問者」
少女に用があると宣言したアルフレドは、葛藤を抱えながら男を葬り、少女に泣きつかれた。

#110「Logos or Pathos」
アルフレドは具現化数式を使い、少女の奴隷印からサーカス団の情報を手に入れた。
少女の名前は「フェリシテ」。己の境遇に抗うことを選び、走り出した。

#111「“ダッカー隊長”」
サーカスを見学したいというメージ主幹の意向で、明日の視察ルート変更を言い渡されたダッカー隊長。サーカスの度を越した興行内容に目をつぶる領主と言い争いになるが、領主の覚悟を目の当たりにし、口を慎んだ。

#112「夜明け前」
屋上で休むアルフレドをドロテーアが迎えにくる。グランピウスの裁判は9ヶ月後、部屋にいる地獄耳(パンチネロ)を含め、この先の旅路についての認識を共有した。
少し時間は遡り、興行を終えた曲芸師リグワールは、どうやらグリスから逃げていた。

#113「ボンバイエサーカス」
グリスは、ポスターでの自分の扱いが小さいとリグワールを咎めた。
座長は、明日の興行にどの奴隷を使うか悩み、彼の哲学を団員に聞かせる。
そして何故か、ピストルを取り出した。

#114「人智の先で」
座長は躊躇なく奴隷を殺し、歯向かう奴隷が見たいんだと語った。
朝になると一行は、アルフレドの提案でサーカスを見ることに。
その前に彼は新しい服を選んでやると言い出した。

#115「始まります!」
座長による前口上、そして曲芸師の登場に沸く観衆。
装いを新たにした一行も到着し、いざ、狂乱のサーカス開演!

#116「“フェリシテ”」
怠惰で支配的な親の元で育った兄妹。ある日妹がサーカスに売られることになり、妹は兄の「連れ戻す」という言葉を信じて過ごすが、ついに獣欲を貪るサーカス団員の餌食となる。
ふとそこへ、とても鮮やかな赤髪の少年が現れた。

#117「希望」
リグワールによるナイフを使った曲芸、グリスによる動物タワー。
賑やかな舞台の裏では、檻に入れられた男が一人、静かにその時を待っていた。

#118「原点回帰」
数々の曲芸に興奮するドロテーア。一方奴隷の男は出番が近付き子供と引き離される。アルフレドは何故かサーカスの歴史を語り始め、何を見ても絶対席を立つなと釘を刺した。

#119「竜魂」
敗北する役目を負わされ、絶命する竜は幻想的な光を放つ。
引きずり出された奴隷は、我が子の危機に際しサーカス団員を殴り飛ばしていた。

#120「剛のSPELL」
叛旗を翻す父親。たった一人、襲い来るサーカス団員を次々と蹴散らすが、いざSPELLを発動すると、リグワールの横槍に阻まれ、しまいには座長による奴隷印の電撃攻撃で撃沈した。

#121「“ジョン・レイン”」
王国に背いたフランダーシルは滅ぼされ、街の英雄ジョン・レインは奴隷となった。
娘に銃口を向けられ、彼は座長に殺意を向けた。

#122「悔恨と決意」
リグワールを皮切りに、襲い来る団員を次々に倒すジョン・レイン。にも関わらずダッカーは不安視する。娘を守る決意を見せたジョンに、リグワールがナイフを立てた。

#123「フランダーシルの忠犬」
リグワールのナイフを受け、劣勢を強いられるジョン。妻の提案を断り、己の慢心が招いたこの結果。彼への声援はまるで、リンチを煽り立てるお囃子のよう。彼はやがて意識を失った。

#124「アンガージュマン
毒で硬直し、娘の命だけはと懇願するジョン。その姿は見世物として消費され、その想いは踏みにじられた。ユリの窮地を救い、狂気の前に立ちはだかったのはドロテーアだった。

#125「少女の選択」
団員をいなし、ショーの中止を訴えるドロテーア。
座長は長い屁理屈の末彼女を敵認定し、戦いの火蓋を切って落とした。

#126「命短し怒れよ乙女」
ドロテーアの行動に慌て騒ぐパンチネロと、計画をほのめかすアルフレド
彼女は怒りを宿しながらも冷静沈着に相手を倒して行く。

#127「真剣勝負」
前代未聞の乱入劇に、騒めく観客と、怒りを募らせる団員。メージが異様な殺気を放ち見守る中、一人の侍風の剣士がドロテーアに勝負を挑んだ。

#128「四面楚歌」
瞬く間にヒザンを倒してみせたドロテーア。いつまでたっても倒されない彼女は糾弾され、やがて非道なコールが湧き上がる。するとそこへ、巨大なゴリラを引き連れたグリスが登場した。

#129「戦後生まれのガキ」
処刑ゴリラの致命打を皮切りに、徹底的に傷めつけられるドロテーア。
彼女の窮地に、パンチネロは狼狽え、アルフレドは静観し続ける。

#130「届かない咆哮」
ドロテーアの選択を尊重し、介入しまいとするアルフレド。それでも助けるよう訴えるパンチネロは、麻酔で眠らされた。悪いな鶏、アイツはここで死ぬんだ。

#131「On the deplorable road」
結局ドロテーアはゴリラに捕らえられ、戦意を喪失していた。
ふとそこへ、裏で暗躍するアルフレドが光の蝶群を差し向け、彼女の身体が光りだした。