剣の王国まとめ

comicoで連載中の漫画「剣の王国」のまとめです。作品振り返りにどうぞ。

剣の王国あらすじ

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序篇
#序篇
三番目の魔女ジルコニアとその弟子であるアルフレドは、王国の兵士に追われていた。
一先ず隠れる事は出来たものの、二人は王国の人間に見つかってしまう。
男の名前は「白兎のジョーカー」。『あいしてる』それはジルコニアの最後の言葉となった。

アトラントの章
#1「テンペスト
田舎娘のドロテーアは、こっそり忍び込んだ船で船員に見つかってしまう。
船は導かれるように島へ上陸。ドロテーアと船員は島の調査をしている最中、一人の少年に捕らえられてしまう。
彼は企んでいた。今日こそ島を出る。師の仇を打つために。

#2「そうすればエメラルドに」
ドロテーアが目を覚ますと、誰もいない部屋に下着姿で吊るされていた。
彼女は竜巻を起こす「銀の靴」と、「エアリエル」と名付けられた剣を駆使して拘束を解く。
とにかく部屋を出なければ……。
しかし突如自分が着ていたドレスが宙に浮き、ドロテーアに喋りかけてきた!

#3「早くしないと」
服が喋る……ドロテーアは、妖精の仕業ではないかと思い当たる。
なかなか服を返してくれない声の主との鬼ごっこがはじまり、最後は男の子アルフレドを押し倒す⁉︎

#4「シャル・ウィ・ダンス?」
男の子を押し倒したその先は……「来て‼︎エアリエル‼︎」
こんなところで、捕まってなんかいられない。華麗な剣技で彼を追い詰め、ついにその切っ先がリーチをかける。

#5「円卓の五部族」
アルフレドは、間一髪攻撃を阻止。
彼が操るのは特殊な紐のSPELL(スペル)。
巧みな縄さばきにドロテーアは翻弄され、逃げるつもりが、お前はもう罠の中⁉︎
更にアルフレドは彼女の正体に迫る。
彼女は、父を助けるために旅に出たと話し出す。目的地はエメラルド。
早く行かないと父が打ち首になってしまう!どうか私を放して!

#6「悪魔の取引」
銀の靴を渡せば父を助けられる──その一心でやってきたドロテーアに、アルフレドは現実を突きつける。
靴を奪われ、あんたも父親も纏めて首をはねられるな。
戸惑いながらも、改めて自分の立場と状況を理解した彼女に、彼は取引を持ちかける。
どうやら彼もエメラルドに行くらしい。
島を出るのに協力するなら、連れて行ってやってもいい。

#7「最短ルート」
いつ着んの、服。
ついに6話に渡って晒し続けた下着姿が終わりを告げる。
着衣後、言葉のナイフを受けつつ、ルートの確認。目指すは大渦の中を進む最短ルート。
んなっ!……沈むわ。沈まない。アルフレドが根拠を語ろうとする。
のだが、何やらエコーが騒ぎ出す。パンチが来るよ!

#8「乱入イベント」
ドロテーアを隠さなければ!
アルフレドが彼女の手を握り、何やら不思議なテープをそこに巻くと、みるみる彼女は透明に。
そこへ歌いながら登場したのは、鶏のパンチネロ。手下を引き連れ尊大な態度で当たり散らし、ついには怪我までさせられる。
しかしアルフレドは抵抗する様子がない……。どうやら彼は、奴隷という身分らしい。

#9「"ジルコニア"」
破鏡不照。パンチネロが語る、アルフレドが奴隷となった経緯とジルコニアの想い。『もしもの時は、弟子だけ助けて』
鶏鳴狗盗。自身のSPELLと交換に、アルフレドを引き取るようフギンとムニンに頼んでいた。パンチ曰く、「とんだクソ取引」。散々貶して帰っていった。
馬耳東風。他者の言葉によって、彼を取り巻く状況を知ったドロテーア。そして彼の行動によって、その「人となり」を知る。

彼女は彼の靴を履き、「ちょっと大きい」と呟いた。

#10「失われた楽園」
ドロテーアはフギンとムニンの子供をさらうために洞窟へ。
アルフレドは船を奪うため残りの船員を追いかける。
そうとは知らず森を探索する船長とゴンザーロ。彼は相変わらず船長の説得を試みていた。
語られるアトラントの伝説。姫を守りし部族と自由を求めた海蛇の物語。
船長がこの島について気付きかけたその時、アルフレドが登場する。戦闘開始!

#11「迷宮と激突」
ドロテーアが洞窟を進むと、そこに現れたのは螺鈿と珊瑚の宮殿。
さらに奥へ進むと、大きな扉が……。
一方船長を見つけて先制攻撃を仕掛けたアルフレドだったが、思いもよらず返り討ちにあってしまう。
相手は影絵のSPELLの使い手、探検家ネモ・トンプソン。さあ、文明化の時間だ。

#12「攻撃は最大の防御」
船長ネモ・トンプソンに作り出された影従たちが、アルフレドを襲う。
しかし逃げる最中にもSPELLの特性は見逃さない。
影犬を引き連れ、木の陰に滑り込む。
ハウスだお利口さん!
知略を巡らせ、地の利を活かし、ついには形勢逆転!

#13「むかつくんだよ」
大きな扉を開けたその先で、ドロテーアはついに目標に到達する。それは、子供は子供でも、金の卵だった。
持ち帰れそうな卵を見つけるも、良心の呵責に悩んだり、パンチネロに見つかったり。しかし彼女は強い気持ちで乗り越える。
一方その頃、島の方々で皆ザワつきはじめる。どうやら、フギンとムニンが帰ってくるらしい。

#14「ご主人様のご帰還」
アルフレドは取り押さえた船長に対し、この島から出ていくよう言い渡す。
そこへフギンとムニンが帰還して、船長が食べられてしまう。
その光景たるや蛟竜毒蛇。
食べられそうになったアルフレドは二匹が会話を繰り広げるうちに逃げ出す。
残された勝機はドロテーアとの合流。大丈夫だ。必ず上手くいく。

#15「絶対絶対」
アルフレドは早々に見つかり、ジルコニアのSPELLを封じた小瓶を破壊するが、彼らには効かなかった。
ごめんジルコニア。死を覚悟したアルフレドを庇ったのは、卵を抱えたドロテーアだった。

#16「取引開始」
我が子(卵)を抱えて割って入られたフギンとムニンは、取引を装い卵を取り返す。
ドロテーアは卵を渡した上に自分自身も捕らえられてしまった。
アルフレドは呆れつつも思案を巡らせる。
切り抜ける方法は……あなたたちの子どもじゃありません!

#17「愛の駆け引き」
アルフレドは、理路整然と二匹を説き伏せ、猜疑心を煽り二匹を喧嘩させる。
その最中、はたき飛ばされた卵をドロテーアがキャッチ。
放り出されたドロテーアをアルフレドが拘束。
太く編み込んだSPELLに、二匹が拘束される。大捕物、ここに収束!

#18「いざさらば」
竜を倒し、契約書を破り、晴れて自由の身。しかし突如、地面が揺れ始める。
船に乗り込む一行に、待ったをかける鶏が……あえなく崖へ落ちていった。
揺れる大地、その正体が姿をあらわす。
更にはパンチネロを追いかけドロテーアが海へと飛び込んでしまった……。

#19「全て己次第」
揺れる大地の正体。それは、三千年の眠りから覚めた巨大な竜。
アルフレドはこの日のため、長い年月をかけ毒リンゴを作った。
一方ドロテーアに手を差し伸べられたパンチネロは、かつての夢を呼び起こす。
毒リンゴにより竜は沈められるが、海にはまだドロテーアが……。

#20「蘇るアトラント」
竜の水没と島の崩壊、姿を表す伝説の海底都市アトラント。
呪いが解かれた姫も、本来の姿を取り戻し、アトラントの民との再会を喜んだ。
ドロテーアも救出され、竜を沈めたアルフレドは、海流を操るSPELLを得る。
名残惜しく出航するやいなや、負傷していたアルフレドが倒れてしまった。

ドロテーアの過去の章
#21「女王陛下のお好きなもの」
剣の王国エメラルド城は、女王の命により全てルビーに付け替えられることに。
噂によれば、女王は「愛のSPELL」を操るが故、女にしか殺せないという。
女王陛下のお好きなもの……それは「赤」と、そして「生首」。
アルフレドはまるで、悪夢でも見ていたかのように目を覚ました。

#22「小休止」
海流を操るSPELLのおかげで船はひとりでに進む。
アルフレドはもう一眠り。
パンチネロは風呂で鼻歌。
ドロテーアは風呂に洗濯、食事の用意。
彼女は旅の目的を聞かれ、半月前の出来事を語りはじめる。

#23「どんな美女より美しい」
のどかな田舎町アーカンザス
義母と義姉二人がパーティに出かる一方、ドロテーアは真面目に家の仕事。
彼女が家に戻ると、父からの誕生日の贈り物(銀の靴とドレス)が置いてあった。
そして父グランピウスの元へ、王国の調査機関を名乗るドードーが訪ねてきた。

#24「最低な再会」
領主の屋敷で行われていたのは、パーティなどではなく密告だった。
旧五部族が一人グランピウスを捕らえるは、ドードーとその部下ビーコート。
どうやらグランピウスとビーコートは、かつて師弟関係にあったらしい。
ここで会ったが下克上。何やら彼は、「最新式」に「改造」されているらしい。

#25「光芒一閃」
ビーコートの正体は、国に仕える従僕人形。
彼に制圧されたグランピウスは、降伏を求めらてなお拳を振り上げる。
殴られるビーコートを見て、今度はドードーが動き出す。
一方家では、「銀の靴」の回収を命じられた兵士がドロテーアの元へ押しかけた。

#26「ひかりの靴と裂ける肌」
兵士は、ドロテーアが銀の靴を履いていることに気づく。
彼女は友人の鳩とネズミの助けを借りて家を飛び出す。
一方グランピウスは、傷だらけで気絶し、荷台に押し込まれていた。

#27「まだ利用価値がある」
父の連行と釈放の条件を領主の置手紙で知り、ドロテーアは旅に出た──
彼女の話をこっそり聞いていたアルフレドは思案を巡らせる。
彼はドロテーアを、女王を殺す道具として利用するつもりらしい。

死の海流の章
#28「雲行き不穏」
死の海流にも関わらず王国の軍艦に見つかり、海流を操るSPELLで逃げ切ろうとするが、軍艦は黒い空間を介してノーティラス号の真横に出現した。
アルフレドは、このSPELLに思い当たりがあった。

#29「革命宣言」
アルフレドは、大人しくやり過ごすつもりだったが、ドロテーアが兵を制圧してしまった。
覚悟を決めた彼は、名乗りを上げ、宣言する。今から女王の首を獲りに行く!

#30「シャル・ウィ・ダンス?…アゲイン」
女王を討つとか寝耳に水なメンバーがまごつく。前見ろ、前!
アルフレドの助けでピンチを乗り切り、彼のピンチにはすかさず彼女の助け船。
兵士は腰を抜かし、言葉を失った。

#31「皆殺しブラザーズ」
苦戦との報告を受け、艦長は鬼人(トロール)兄弟の出撃を命じた。
彼らが命じられたのは兵士を含めた「皆殺し」。
兄が振り回したモーニングスター(トゲ付きの鉄球)がアルフレドに直撃!?

#32「鬼さんこちら」
アルフレドの安否が確認できず、気が気じゃないドロテーア。
当の本人は軍艦に移りトロールを挑発。
兄は彼の罠に引っかかり、挑発に乗って軍艦までよじ登ってきた。

#33「頭蓋骨は死守したぞ」
アルフレドを探す兄。当の本人はマストの上から高みの見物。
こっちの船では、ドロテーアが拘束した兵士が弟によって刺殺されてしまう。
血染めのドレスと靴。放心した彼女は、竜巻の呪文も虚しく吹き飛ばされる。
パンチネロは、彼女の頭部を体を張って死守したが、彼女の反応がない。

#34「絶望の足音」
仲間の窮地に気付くが、気絶と判断したアルフレドは一先ず軍艦に降りる。
一方それを見ていたパンチネロは、見捨てたと判断してしまう。
アルフレドは二匹まとめて始末するつもりなのだが、それを知らないパンチネロは、絶望の淵、ドロテーアを守りたいという思いを抱えたまま力尽きてしまった。

#35「悪魔の高笑いが聞こえる」
アルフレドは船のマストを利用し、兄弟を立て続けに引きづり海へと沈ませる。
そしてこっそりノーティラス号へ戻り二人の容態確認。
しかし艦長に見つかり、更には「アイツ」が登場した。

#36「"白兎の「ジョーカー」"」
「アイツ」とはつまり、白兎の「ジョーカー」。
アルフレドは超速打撃をくらい、反撃するも空間圧縮のSPELLで防がれた。
ジョーカーは、気絶中のドロテーアに興味を示し、もてあそび始める。
とっさに自分に見覚えがないか問うが、どうやら彼は覚えていないらしい。

#37「三番目の魔女の弟子」
自分が三番目の魔女の弟子である事を明かすと、ジョーカーはこの期に及んでジルコニアを侮辱しだし、アルフレドはついに斬りかかった。
しかし返り討ちにあい、顔を踏み潰され、終いには海流を操るSPELLを奪われた。

#38「光を掴んで」
エコーとの絆であるコンパスを奪われ、その上船の火薬庫に火を放たれる。
悔しさに打ちひしがれるが、爆発に追い立てられ、ドロテーアの元へ駆け寄る。
しかし爆発に巻き込まれて海の中へ。思い出すのはジルコニアの言葉。
パンチネロを抱え、漂うドロテーアをこの手に掴み、海上を目指す。

#39「連鎖反応」
海から上がるも船は転覆し、二人は気を失ったまま。
折れたマストが彼らを襲い、海の中ではドロテーアの靴が船にはまり、更にはその船をクラーケンが襲い、また更にはそのクラーケンを謎の裂け目が吸い込んだ。
時は遡り、17年前のオーグにて二人の男女が落ち合う。
ドロテーアの父グランピウスと、もう一人はアルフレドの師匠ジルコニアだ。

ジルコニアの章
#40「魂ごと預けたい」
17年前、ジルコニアはグランピウスから「竜牙の笛」を渡された。
それは、竜飼いの部族長イザナダが、彼女に託した、彼の魂と彼の想い。
ジルコニアと同じ列車に乗り合わせた夫婦は、幼い赤子を抱いている。
子供の名前は、「アルフレド」というらしい。

#41「TRAP&DROP
ジルコニアの乗車は王国に伝わり、列車は襲撃に遭う。
乗り合わせた母親は最後の力を振り絞り、ジルコニアに子供を託す。
海へと脱出し、自分を狙った攻撃だと気づいた彼女は、赤子に誓う。
あなたは私が絶対守るから。

#42「ひとりで一人前」
幼少期のアルフレドは、早く一人前になりたがるが、愛犬のトトに諭される。
友達一人作れないでいる彼はショックを受け、一人で何でも出来るようになるからいいと意固地になった。
アルフレドの外出中、家には一人の老人が訪ねてきていた。

#43「ふたりと一匹の長い旅」
訪ねてきた村長は、ジルコニアを匿うのに限界がきたと話す。
また、ふたりと一匹の家探しの旅。
冬になると、ジルコニアの元へある一報が舞い込む。
それは、竜飼いの部族の長イザナダの訃報だった。

#44「今ここで、さようなら」
イザナダの訃報と失意のジルコニア
反乱を起こした日、彼女の元へ駆けつけ、勇気をくれたイザナダ。デートの申し込みをしだすイザナダ。
彼は死んだ。
ジルコニアは、アルフレドを孤児院に預けることを決める。

#45「少年と氷の魔女」
孤児院に預けると言われ、ここに居たいと訴えるアルフレド
ジルコニアは冷たい態度を纏うが、アルフレドは、彼女の暖かさを見透かす。
彼が一人前になりたい理由、それは彼女を守りたいから。
彼女は思わず部屋を出て、声を殺して泣いた。

#46「ドラゴンルージュ」
ジルコニアが着替えている間に、隣の部屋が花畑になっていた。
どうやらこれはアルフレドの仕業で、高度なSPELLによるもの。
彼はイザナダという存在を知り、自分のアイデンティティを染めた。
赤く燃えるような意志を目の当たりにし、ジルコニアはSPELLを教える事にした。

#47「迷い、約束、予言」
アルフレドにSPELLの才能を見出すジルコニア
ある日「竜牙の笛」を見せ、アルフレドに約束させる。
いつか平和になった王国に、この笛を返すまで、失くさないで。
彼女は、トトを呼び出し妹から死を予言されたことを告げる。
彼女の潜伏先を知った女王は、彼女の生首を欲しがった。

#48「意志に寄り添う」
ついに王国の討伐隊がやって来る。
ジルコニアの覚悟を聞いたトトは、一人追っ手を食い止める事を決意していた。
三番目の魔女の使い魔トト。彼は巨大な魔獣へと姿を変え、兵を威嚇する。
隊長は、ジルコニアの逃亡を察し、トトを貶め、死の宣告を下した。

#49「トトの戦い」
討伐隊隊長の名はメージ-グリフォン
トトはたとえ片手を切られようとも、向かっていった。
メージをねじ伏せたかに思えたが、彼は異常な力を発揮し、トトの攻撃をすり抜け、更にはトトの両膝を切り裂くのだった。

#50「大切な主」
両膝を切り裂かれてなお踏みとどまるが、半身を切り裂かれてしまった。
彼は使い魔として、一人の魔女の半生に寄り添ってきた。
世間から嘲笑され、反逆者としての名が一人歩きするジルコニア
でもトトは知っている。彼女は世界で一番心があったかい魔女。そしてトトは、世界で一番幸せな使い魔。
彼の命が尽きる時、主(あるじ)の命もまた、尽きようとしていた。

#51「ジルコニアのための序篇」
死を突きつけられたジルコニア
襲いかかるのは、己の死より何より、アルフレドを手放すことへの恐怖。
しかし彼女は一人で歩く覚悟を決め、アルフレドに最後の言葉を残す。
彼女の願いと、彼女が誰かに愛された事の証は、そうして彼に受け継がれた。
目覚めたアルフレドを待っていたのは、一緒に旅をする少女からの抱擁だった。

怪物鯨の章(前半)
#52「暗中模索」
無事で良かったと抱きつくドロテーアと、感涙しつつ突き放すアルフレド
どうやらここは海底洞窟。
死んでいった兵士の幻覚を見たドロテーアは、アルフレドを追いかける。
薬を探しに乗り込んだ廃船は、百年前の隣国から来た船のようで、床が抜けた。

#53「ニューアイテム」
床が抜け、落ちかけたドロテーアを、アルフレドが引き上げる。
下の部屋には魔女族のアイテムが積まれ、彼はその中から羽根ペンを見つけ出す。
光る蝶の群れを出してみせた彼は、具現化数式が使える事を確信する。
その頃、この廃船に一人の老人が近付いていた。

#54「命の恩人」
ドロテーアはアルフレドの怪我で敗戦を連想し、パンチネロ不在に不安が募る。
そこへ現れたのは、漁師のサザーランドとパンチネロ。卵も荷物も戻ってきた。
彼曰く、ここは怪物鯨の腹の中。出る方法など無いらしい。
戸惑いながらも、ひとまず彼の家に行くことにした。

#55「生きた遺跡」
サザーランドは5年前に鯨に飲み込まれ、生き永らえたと語る。
不安を覚えるドロテーアに、アルフレドは「王都には連れて行く」と約束した。
素直に感謝を伝えるドロテーアと、照れ隠しをするアルフレドと、後頭部蹴りを食らわすパンチネロ。彼はまだ誤解したまま。
サザーランドの家は、胃の手前にある大掛かりなテント。ようこそ儂の家じゃ。

#56「腹の中の家、そして」
じゃんけんを知らなかったアルフレド。風呂場にあった光を灯す珍しい木=古代樹エンライトンを見て、彼は「悲しい木だ」と評した。
ドロテーアの入浴支度の世話を焼いた帰り際、ふと、赤く光る靴が気になった。
湯に浸かりくつろぐ彼女の背後から、亡霊が忍び寄る。

#57「闇」
ドロテーアの悲鳴に一目散に駆け出すアルフレド
彼女は怯え、そのうち狂ったように喚き出した。兵隊が睨んでいたと。
そして赤い靴が目に入るやいなや、それを海水に浸し、擦り始めた。
サザーランド曰く、ドロテーアが見たのは「誰か」ではなく「心の闇」だそうだ。

#58「命の味がする」
サザーランドも同じ体験をしたと語り、「じき慣れる」と陽気に笑って見せた。
アルフレドは虚ろなままの彼女に、捕獲したパンチネロを放り投げる。
パンチネロの温もりと、温かいスープと、彼女の気持ちに寄り添う言葉。
彼女は次第に正気を取り戻して行く。

#59「好きな季節」
ドロテーアの正気が戻り、改めて自己紹介が始まった。
ドロテーアの生い立ちと、好きな季節と好きな花(すみれ)。
パンチネロは歌と特技と好きな花(バラ)。
アルフレドは全く答える気がない。わかったのは好きな季節(冬)くらい。
サザーランドは家族のことを語り、しんみりする。
話題は王都について移り、サザーランドが国の成り立ちを説明することになった。

#60「語り継がれしもの」
サザーランドはアコーディオンを持ち出し、この国の創生から語り出す。
かつて領地争いをしてきた種族をまとめた初代王。
「円卓の五部族」の結成と、それぞれに与えられたSPELL。
王剣(カリバーン)を介した王位継承方法。
長い巡回統治時代を経て二百年前、都市エメラルドが誕生した。

#61「怪物鯨の呻き」
女王の時代となったこの国は、厳格な中央集権体制により最強の王国となった。
何故反乱が起きたのかというドロテーアの疑問に、アルフレドは、信仰を無視するほどの何かしらの理由があったのではと話した。
パンチネロが披露した歌声で、振動が起こり、割れた食器が散乱する事態に。
その頃コローディでは、西の海に出現した巨大な鯨が目撃された。

#62「急転」
揺れに対し、ひとまず紐のSPELLで急場をしのぎ、脱出の相談をする。
しかし、サザーランドが彼らを執拗に引き止める。
アルフレドは、自分たちは都合のいい話し相手ではないと言い渡し、ドロテーアの手を引いて部屋から出て行った。

#63「亀裂の入る音」
テントを離れるとアルフレドはサザーランドを拘束すると言い出す。
脱出を優先するアルフレドと、人助けを優先するドロテーアと、アルフレドに不信を抱いていたパンチネロらが衝突し、一行はバラバラに。
その昂ぶる感情の元へ、得体の知れない黒い影が、集まって来た。

ビーコートの章
#64「泥偶人形と少女と追憶の燈(甲)」
泥偶人形(ゴーレム)であるビーコートは、研究室で目を覚ます。
立ち会ったのは開発者の面々とそばかす顔の女の子。
護衛任務の傍ら彼女の成長を見守り、彼女は嫁いで行った。
その年の式典で、突如女王が、王剣カリバーンを引き抜いた。

#65「泥偶人形と少女と追憶の燈(乙)」
女王が即位し、ビーコートの生みの親(森番の部族)が殺され、彼は王国に仕えることになった。
与えられた殺戮任務にジレンマを抱えたまま、ビーコートは、かつて嫁いで行ったそばかすの彼女を見つけてしまった。

#66「泥偶人形と少女と追憶の燈(丙)」
彼女をターゲットとみなし、彼女を殺そうとする自分に、彼は何度も抗った。
彼女は身を挺しそれをやめさせる。
ビーコートに抱きしめられ、刀で貫かれた彼女は、最後の力で想いを伝えようとするが、力尽きてしまった。
ビーコートは叫けんだ。
彼には悲しい記憶が刻まれた。

怪物鯨の章(後半)
#67「虚像の実像」
アルフレドの激情に反応して集まってきた黒い影は、やがて怨霊の姿に変わる。
ドロテーアは、パンチネロを置いて、アルフレドの救出に向かう。
アルフレドが生み出したのは、女王への恨みが具現化したものだった。

#68「首」
アルフレドは、実体のある怨霊には物理攻撃が有効だと踏んで攻撃を開始する。
一矢報いたかに見えた矢先、彼は岸壁に叩きつけられた。
ドロテーアは身を隠し、攻撃の機会を伺うが、最速見つかってしまった。

#69「もっと踊る」
怨霊の攻撃で海水に沈むドロテーア。
何とか「竜巻のステップ」を踏み、海水から飛び出す。
立ち上がった彼女は、狙いを定めた。

#70「STEP BY STEP」
ドロテーアの渾身の一撃で怨霊が沈む。
歓喜した次の瞬間、彼女は怨霊に捕まり、口の中へと放り込まれた。
かに見えたが、彼女を救ったのは、脚鎧を纏ったアルフレドだった。

#71「反撃開始」
光風霽月(こうふうせいげつ)。
アルフレドは、ドロテーアが戦う姿に光を見出す。
風のように数式を紡ぎ、作り出された鐡脚は、怨霊を岸壁の方まで蹴り飛ばした。
怨霊を、「悲しい」と評する彼女を、彼は今一度強く抱え直した。

#72「憎しみを食んで生きて行く」
「降ろして」「狂う!」すれ違い漫才によるわだかまりの解消。
アルフレドは攻撃を回避しつつ、この怨霊は自分が生み出したと、ドロテーアに明かし、彼女の前で、再度復讐を誓った。
サザーランドは彼の闇の深さを危惧する。ドロテーアを焼き殺すと。

#73「やっぱり却下だ」
怨霊を倒したアルフレドは、考えを改めたことをドロテーアに伝える。
サザーランドを、全員で説得すると。
かつてサザーランドも怨霊を出したと聞いて、アルフレドは、一つ確信した。

#74「嘘と本音」
鯨の中でしか存在できないサザーランド。
ここを出たら家族に会えないと言う彼に、アルフレドは事実を突きつける。
かつて密漁の罪を被せられ、家族共々「海処刑」となった彼の一家。
サザーランドは、アルフレドの言葉で、「家族の死」を受け入れた。

#75「嵐の前の静けさ」
一行の次の目的地コローディでは、王国軍の主査メイベルが、貢納金引き上げを伝えにきた。
裏ビジネスの事も把握されていて、領主は言い逃れできない。
もう一つ彼女は、近々メージ-グリフォン主幹が訪れると告げた。

#76「2班編成」
作戦は、爆音で苦しむ鯨が口を開けたタイミングで脱出するというもの。
障害物=船の残骸を避けるため、上空から船の進路を指示する係と、船を操縦する係に分かれて、いざ、作戦開始。

#77「連携プレー」
アルフレドが操縦するグライダーと船とが連結され、パンチネロが超音波を繰り出す。
的確な指示と的確な操舵で障害物を突破するが、更なる障害が。
アルフレドを信じるドロテーアの言葉を信じ、サザーランドは舵を切る。

#78「追い風に帆を張れ」
障害物に引っかかり、アルフレドは一時連結解除で乗り切る。
そして次なる関門は、転覆した巨大船。道幅いっぱいに横たわる。
単騎で乗り込んだアルフレドは、鐡脚を纏い、巨大船の背骨を砕き割った。

#79「眩暈」
巨大船は沈み、アルフレドも戻ってきた。
次なる試練は隕石さながらの落石。一同身をかがめ、耐え忍ぶ。
やがて一行を照らす光。鯨の口が、開かれた。

#80「最悪の状況」
脱出目前で鯨の口が閉じ始める。
パンチネロの体力も尽き、船は閉じた牙に衝突。
一先ず皆は無事だったが、船が故障してしまった。