剣の王国まとめ

comicoで掲載されている漫画「剣の王国」のまとめです。作品振り返りにどうぞ。

剣の王国あらすじ

※「あらすじ」という名でcomicoのコメント欄にも投稿しています。
↑ちょっと目障りかなと思い始めてきたので、やめます。



序篇
#序篇
三番目の魔女ジルコニアとその弟子であるアルフレドは、王国の兵士に追われていた。
一先ず隠れる事は出来たものの、二人は王国の人間に見つかってしまう。
男の名前は「白兎のジョーカー」。『あいしてる』それはジルコニアの最後の言葉となった。

アトラントの章
#1「テンペスト
田舎娘のドロテーアは、こっそり忍び込んだ船で船員に見つかってしまう。
船は導かれるように島へ上陸。ドロテーアと船員は島の調査をしている最中、一人の少年に捕らえられてしまう。
彼は企んでいた。今日こそ島を出る。師の仇を打つために。

#2「そうすればエメラルドに」
ドロテーアが目を覚ますと、誰もいない部屋に下着姿で吊るされていた。
彼女は竜巻を起こす「銀の靴」と、「エアリエル」と名付けられた剣を駆使して拘束を解く。
とにかく部屋を出なければ……。
しかし突如自分が着ていたドレスが宙に浮き、ドロテーアに喋りかけてきた!

#3「早くしないと」
服が喋る……ドロテーアは、妖精の仕業ではないかと思い当たる。
なかなか服を返してくれない声の主との鬼ごっこがはじまり、最後は男の子アルフレドを押し倒す⁉︎

#4「シャル・ウィ・ダンス?」
男の子を押し倒したその先は……「来て‼︎エアリエル‼︎」
こんなところで、捕まってなんかいられない。華麗な剣技で彼を追い詰め、ついにその切っ先がリーチをかける。

#5「円卓の五部族」
アルフレドは、間一髪攻撃を阻止。
彼が操るのは特殊な紐のSPELL(スペル)。
巧みな縄さばきにドロテーアは翻弄され、逃げるつもりが、お前はもう罠の中⁉︎
更にアルフレドは彼女の正体に迫る。
彼女は、父を助けるために旅に出たと話し出す。目的地はエメラルド。
早く行かないと父が打ち首になってしまう!どうか私を放して!

#6「悪魔の取引」
銀の靴を渡せば父を助けられる──その一心でやってきたドロテーアに、アルフレドは現実を突きつける。
靴を奪われ、あんたも父親も纏めて首をはねられるな。
戸惑いながらも、改めて自分の立場と状況を理解した彼女に、彼は取引を持ちかける。
どうやら彼もエメラルドに行くらしい。
島を出るのに協力するなら、連れて行ってやってもいい。

#7「最短ルート」
いつ着んの、服。
ついに6話に渡って晒し続けた下着姿が終わりを告げる。
着衣後、言葉のナイフを受けつつ、ルートの確認。目指すは大渦の中を進む最短ルート。
んなっ!……沈むわ。沈まない。アルフレドが根拠を語ろうとする。
のだが、何やらエコーが騒ぎ出す。パンチが来るよ!

#8「乱入イベント」
ドロテーアを隠さなければ!
アルフレドが彼女の手を握り、何やら不思議なテープをそこに巻くと、みるみる彼女は透明に。
そこへ歌いながら登場したのは、鶏のパンチネロ。手下を引き連れ尊大な態度で当たり散らし、ついには怪我までさせられる。
しかしアルフレドは抵抗する様子がない……。どうやら彼は、奴隷という身分らしい。

#9「"ジルコニア"」
破鏡不照。パンチネロが語る、アルフレドが奴隷となった経緯とジルコニアの想い。『もしもの時は、弟子だけ助けて』
鶏鳴狗盗。自身のSPELLと交換に、アルフレドを引き取るようフギンとムニンに頼んでいた。パンチ曰く、「とんだクソ取引」。散々貶して帰っていった。
馬耳東風。他者の言葉によって、彼を取り巻く状況を知ったドロテーア。そして彼の行動によって、その「人となり」を知る。

彼女は彼の靴を履き、「ちょっと大きい」と呟いた。

#10「失われた楽園」
ドロテーアはフギンとムニンの子供をさらうために洞窟へ。
アルフレドは船を奪うため残りの船員を追いかける。
そうとは知らず森を探索する船長とゴンザーロ。彼は相変わらず船長の説得を試みていた。
語られるアトラントの伝説。姫を守りし部族と自由を求めた海蛇の物語。
船長がこの島について気付きかけたその時、アルフレドが登場する。戦闘開始!

#11「迷宮と激突」
ドロテーアが洞窟を進むと、そこに現れたのは螺鈿と珊瑚の宮殿。
さらに奥へ進むと、大きな扉が……。
一方船長を見つけて先制攻撃を仕掛けたアルフレドだったが、思いもよらず返り討ちにあってしまう。
相手は影絵のSPELLの使い手、探検家ネモ・トンプソン。さあ、文明化の時間だ。

#12「攻撃は最大の防御」
船長ネモ・トンプソンに作り出された影従たちが、アルフレドを襲う。
しかし逃げる最中にもSPELLの特性は見逃さない。
影犬を引き連れ、木の陰に滑り込む。
ハウスだお利口さん!
知略を巡らせ、地の利を活かし、ついには形勢逆転!

#13「むかつくんだよ」
大きな扉を開けたその先で、ドロテーアはついに目標に到達する。それは、子供は子供でも、金の卵だった。
持ち帰れそうな卵を見つけるも、良心の呵責に悩んだり、パンチネロに見つかったり。しかし彼女は強い気持ちで乗り越える。
一方その頃、島の方々で皆ザワつきはじめる。どうやら、フギンとムニンが帰ってくるらしい。

#14「ご主人様のご帰還」
アルフレドは取り押さえた船長に対し、この島から出ていくよう言い渡す。
そこへフギンとムニンが帰還して、船長が食べられてしまう。
その光景たるや蛟竜毒蛇。
食べられそうになったアルフレドは二匹が会話を繰り広げるうちに逃げ出す。
残された勝機はドロテーアとの合流。大丈夫だ。必ず上手くいく。

#15「絶対絶対」
アルフレドは早々に見つかり、ジルコニアのSPELLを封じた小瓶を破壊するが、彼らには効かなかった。
ごめんジルコニア。死を覚悟したアルフレドを庇ったのは、卵を抱えたドロテーアだった。

#16「取引開始」
我が子(卵)を抱えて割って入られたフギンとムニンは、取引を装い卵を取り返す。
ドロテーアは卵を渡した上に自分自身も捕らえられてしまった。
アルフレドは呆れつつも思案を巡らせる。
切り抜ける方法は……あなたたちの子どもじゃありません!

#17「愛の駆け引き」
アルフレドは、理路整然と二匹を説き伏せ、猜疑心を煽り二匹を喧嘩させる。
その最中、はたき飛ばされた卵をドロテーアがキャッチ。
放り出されたドロテーアをアルフレドが拘束。
太く編み込んだSPELLに、二匹が拘束される。大捕物、ここに収束!

#18「いざさらば」
竜を倒し、契約書を破り、晴れて自由の身。しかし突如、地面が揺れ始める。
船に乗り込む一行に、待ったをかける鶏が……あえなく崖へ落ちていった。
揺れる大地、その正体が姿をあらわす。
更にはパンチネロを追いかけドロテーアが海へと飛び込んでしまった……。

#19「全て己次第」
揺れる大地の正体。それは、三千年の眠りから覚めた巨大な竜。
アルフレドはこの日のため、長い年月をかけ毒リンゴを作った。
一方ドロテーアに手を差し伸べられたパンチネロは、かつての夢を呼び起こす。
毒リンゴにより竜は沈められるが、海にはまだドロテーアが……。

#20「蘇るアトラント」
竜の水没と島の崩壊、姿を表す伝説の海底都市アトラント。
呪いが解かれた姫も、本来の姿を取り戻し、アトラントの民との再会を喜んだ。
ドロテーアも救出され、竜を沈めたアルフレドは、海流を操るSPELLを得る。
名残惜しく出航するやいなや、負傷していたアルフレドが倒れてしまった。

ドロテーアの過去の章
#21「女王陛下のお好きなもの」
剣の王国エメラルド城は、全てルビーに付け替えられることに。
噂によれば、女王は「愛のSPELL」を操るが故、女にしか殺せないという。
女王陛下のお好きなもの……それは「赤」と、そして「生首」。

#22「小休止」
海流を操るSPELLのおかげで船はひとりでに進み、おのおの休息を得る。
ドロテーアは旅の目的を聞かれ、半月前の出来事を語りはじめる。

#23「どんな美女より美しい」
ドロテーアは厳しい父の元、真面目で働き者に育ち、17歳の誕生日の今日、父から「銀の靴」とドレスを贈られた。
同日、グランピウスの元へ、王国の調査機関を名乗るドードーが訪ねてきた。

#24「最低な再会」
グランピウスは再婚相手によって、旧五部族である事を密告された。
彼を捕らえに来たのはドードーと、かつて旧知の仲だったビーコート。
ここで会ったが下克上。何やら彼は、「最新式」に「改造」されているらしい。

#25「光芒一閃」
ビーコートは、国に仕える従僕人形。
殴られるビーコートを見て、今度はドードーが動き出す。
一方家では、「銀の靴」の回収を命じられた兵士がドロテーアの元へ押しかけた。

#26「ひかりの靴と裂ける肌」
兵士は、ドロテーアが銀の靴を履いていることに気づく。
彼女は鳩とネズミの助けで逃げ出すが、片方の銀の靴を置いて来てしまった。
一方グランピウスは、傷だらけで気絶し、荷台に押し込まれていた。

#27「まだ利用価値がある」
彼女の話をこっそり聞いていたアルフレドは思案を巡らせる。
彼はドロテーアを、女王を殺す道具として利用するつもりらしい。

死の海流の章
#28「雲行き不穏」
死の海流にも関わらず一行は王国の軍艦に見つかる。
軍艦は黒い空間を介してノーティラス号の真横に出現した。
アルフレドは、このSPELLに思い当たりがあった。

#29「革命宣言」
大人しくやり過ごすつもりのアルフレドと、兵を制圧してしまうドロテーア。
覚悟を決めた彼は、鮮烈に名乗りをあげる。今から女王の首を獲りに行く!

#30「シャル・ウィ・ダンス?…アゲイン」
女王を討つとか寝耳に水なメンバーがまごつく。前見ろ、前!
アルフレドの助け船でピンチを乗り切り、彼のピンチにはすかさず彼女の助け船。
彼らは兵士を圧倒した。

#31「皆殺しブラザーズ」
苦戦との報告を受け、艦長は鬼人(トロール)兄弟の出撃を命じた。
彼らが命じられたのは兵士を含めた「皆殺し」。
早速アルフレド目掛けて、兄が繰り出す鉄球が叩きつけられた。

#32「鬼さんこちら」
アルフレドの安否が確認できず、気が気じゃないドロテーア。
当の本人はいつのまにか軍艦に移り、トロールを挑発。
逆上した兄が、軍艦までよじ登ってきた。

#33「頭蓋骨は死守したぞ」
アルフレドを探す兄。当の本人はマストの上から高みの見物。
一方ドロテーアは、自分が拘束した兵士が殺され、自責の念にかられ放心状態に。
パンチネロは、吹き飛ばされた彼女の頭部を死守するが、彼女の反応がない。

#34「絶望の足音」
アルフレドは仲間の窮地に気付くが、トロール兄弟を倒す事を優先。
見捨てられたと判断したパンチネロは、迫り来る弟を前にして、ドロテーアを守りたいという思いを抱えたまま力尽きてしまった。

#35「悪魔の高笑いが聞こえる」
アルフレドは船のマストを利用し、兄弟を立て続けに海へと沈ませる。
二人の容態確認そしていると艦長に見つかり、更には師の仇が登場した。

#36「"白兎の「ジョーカー」"」
圧倒的戦闘力と強力なSPELLを有するジョーカーに、刃が立たないアルフレド
ジョーカーがドロテーアに興味を示すと、とっさに自分へと注意を向けさせた。
俺の顔に、見覚えがあるだろ。

#37「三番目の魔女の弟子」
加害者は忘れ、被害者はいつまでも覚えている。
アルフレドは怒りに任せて斬りかかるが、返り討ちの末、海流を操るSPELLを奪われてしまった。

#38「光を掴んで」
奪われたのはエコーとの絆。
その上船の火薬庫に火を放たれ、一行は爆発に巻き込まれて海の中へ。
アルフレドジルコニアの言葉を思い出しながら、仲間を抱え、海上を目指す。

#39「連鎖反応」
海から上がるも船は転覆、二人は気絶。
一難去らずにまた一難。終いには、海の裂け目に吸い込まれてしまった。
時は遡り17年前。逃亡中のグランピウスとジルコニアが駅で落ち合った。

ジルコニアの章
#40「魂ごと預けたい」
17年前ジルコニアは、グランピウス経由で「竜牙の笛」を託された。
それは、竜飼いの部族長イザナダの魂と想い。
ジルコニアは、「アルフレド」という赤子を連れた夫婦と乗り合わせた。

#41「TRAP&DROP
ジルコニアが乗った列車が襲撃される。
乗り合わせた母親は最後の力でジルコニアに子供を託す。
自分を狙った攻撃だと気づいた彼女は、赤子を守り育てる事を誓った。

#42「ひとりで一人前」
幼少期のアルフレドは、一人前になりたがるが、愛犬のトトに諭される。
友達一人作れないでいる彼はショックを受け、一人で何でも出来るようになるからいいと意固地になった。

#43「ふたりと一匹の長い旅」
ジルコニアは、訪ねて来た村長から、匿うのに限界がきたと話す。
家探しの旅の末、冬に住み始めた家に、ある一報が舞い込む。
それは、竜飼いの部族の長イザナダの訃報だった。

#44「今ここで、さようなら」
イザナダの訃報と失意のジルコニア
反乱の日、彼女の元へ駆けつけ勇気をくれたイザナダ。デートの申し込みをしだすイザナダ。彼は死んだ。
ジルコニアは、アルフレドを孤児院に預けることを決める。

#45「少年と氷の魔女」
孤児院に預けると言われ、ここに居たいと訴えるアルフレド
ジルコニアが冷たい態度を纏おうが、アルフレドは彼女の暖かさを見透かす。
彼が一人前になりたい理由、それは彼女を守りたいから。
彼女は思わず部屋を出て、声を殺して泣いた。

#46「ドラゴンルージュ」
アルフレドは高度なSPELLを使って、部屋一面に花畑の幻影を作り出す。
彼はイザナダという存在を知り、自分のアイデンティティを染めた。
赤く燃えるような意志を目の当たりにし、ジルコニアはSPELLを教える事にした。

#47「迷い、約束、予言」
ジルコニアはある日「竜牙の笛」を見せ、アルフレドに約束させる。
いつか平和になった王国に、この笛を返すまで、失くさないで。
彼女は、トトを呼び出し妹から死を予言されたことを告げる。

#48「意志に寄り添う」
ついに王国の討伐隊がやって来る。
トトは、ジルコニアの話を聞き、一人追っ手を食い止める事を決意していた。
三番目の魔女の使い魔トト。彼は巨大な魔獣へと姿を変え、兵を威嚇する。
隊長は、ジルコニアの逃亡を察し、トトを貶め、死の宣告を下した。

#49「トトの戦い」
討伐隊隊長の名はメージ-グリフォン
メージをねじ伏せたかに思えたが、彼は異常な力を発揮し、トトの攻撃をすり抜け、更にはトトの両膝を切り裂くのだった。

#50「大切な主」
トトは両膝を切り裂かれてなお踏みとどまるが、半身を切り裂かれてしまった。
彼は使い魔として、一人の魔女の半生に寄り添ってきた。
世間から嘲笑され、反逆者としての名が一人歩きするジルコニア
でもトトは知っている。彼女は世界で一番心があったかい魔女。そしてトトは、世界で一番幸せな使い魔。
彼の命が尽きる時、主(あるじ)の命もまた、尽きようとしていた。

#51「ジルコニアのための序篇」
死を突きつけられたジルコニア
襲いかかるのは、己の死より何より、アルフレドを手放すことへの恐怖。
しかし彼女は一人で歩く覚悟を決め、アルフレドに最後の言葉を残す。
彼女の願いと、彼女が誰かに愛された事の証は、そうして彼に受け継がれた。
目覚めたアルフレドを待っていたのは、一緒に旅をする少女からの抱擁だった。

怪物鯨の章(前半)
#52「暗中模索」
無事で良かったと抱きつくドロテーアと、感涙しつつ突き放すアルフレド
どうやらここは海底洞窟。
死んでいった兵士の幻覚を見たドロテーアは、アルフレドを追いかける。
薬を探しに乗り込んだ廃船は、百年前の隣国から来た船のようで、床が抜けた。

#53「ニューアイテム」
床が抜け、落ちかけたドロテーアを、アルフレドが引き上げる。
下の部屋には魔女族のアイテムが積まれ、彼はその中から羽根ペンを見つけ出す。
光る蝶の群れを出してみせた彼は、具現化数式が使える事を確信する。
その頃、この廃船に一人の老人が近付いていた。

#54「命の恩人」
ドロテーアはアルフレドの怪我で敗戦を連想し、パンチネロ不在に不安が募る。
そこへ現れたのは、漁師のサザーランドとパンチネロ。卵も荷物も戻ってきた。
彼曰く、ここは怪物鯨の腹の中。出る方法など無いらしい。
戸惑いながらも、ひとまず彼の家に行くことにした。

#55「生きた遺跡」
サザーランドは5年前に鯨に飲み込まれ、生き永らえたと語る。
不安を覚えるドロテーアに、アルフレドは「王都には連れて行く」と約束した。
素直に感謝を伝えるドロテーアと、照れ隠しをするアルフレドと、後頭部蹴りを食らわすパンチネロ。彼はまだ誤解したまま。
サザーランドの家は、胃の手前にある大掛かりなテント。ようこそ儂の家じゃ。

#56「腹の中の家、そして」
じゃんけんを知らなかったアルフレド。風呂場にあった光を灯す珍しい木=古代樹エンライトンを見て、彼は「悲しい木だ」と評した。
ドロテーアの入浴支度の世話を焼いた帰り際、ふと、赤く光る靴が気になった。
湯に浸かりくつろぐ彼女の背後から、亡霊が忍び寄る。

#57「闇」
ドロテーアの悲鳴に一目散に駆け出すアルフレド
彼女は怯え、そのうち狂ったように喚き出した。兵隊が睨んでいたと。
そして赤い靴が目に入るやいなや、それを海水に浸し、擦り始めた。
サザーランド曰く、ドロテーアが見たのは「誰か」ではなく「心の闇」だそうだ。

#58「命の味がする」
サザーランドも同じ体験をしたと語り、「じき慣れる」と陽気に笑って見せた。
アルフレドは虚ろなままの彼女に、捕獲したパンチネロを放り投げる。
パンチネロの温もりと、温かいスープと、彼女の気持ちに寄り添う言葉。
彼女は次第に正気を取り戻して行く。

#59「好きな季節」
ドロテーアの正気が戻り、改めて自己紹介が始まった。
ドロテーアの生い立ちと、好きな季節と好きな花(すみれ)。
パンチネロは歌と特技と好きな花(バラ)。
アルフレドは全く答える気がない。わかったのは好きな季節(冬)くらい。
サザーランドは家族のことを語り、しんみりする。
話題は王都について移り、サザーランドが国の成り立ちを説明することになった。

#60「語り継がれしもの」
サザーランドはアコーディオンを持ち出し、この国の創生から語り出す。
かつて領地争いをしてきた種族をまとめた初代王。
「円卓の五部族」の結成と、それぞれに与えられたSPELL。
王剣(カリバーン)を介した王位継承方法。
長い巡回統治時代を経て二百年前、都市エメラルドが誕生した。

#61「怪物鯨の呻き」
女王の時代となったこの国は、厳格な中央集権体制により最強の王国となった。
何故反乱が起きたのかというドロテーアの疑問に、アルフレドは、信仰を無視するほどの何かしらの理由があったのではと話した。
パンチネロが披露した歌声で、振動が起こり、割れた食器が散乱する事態に。
その頃コローディでは、西の海に出現した巨大な鯨が目撃された。

#62「急転」
揺れに対し、ひとまず紐のSPELLで急場をしのぎ、脱出の相談をする。
しかし、サザーランドが彼らを執拗に引き止める。
アルフレドは、自分たちは都合のいい話し相手ではないと言い渡し、ドロテーアの手を引いて部屋から出て行った。

#63「亀裂の入る音」
テントを離れるとアルフレドはサザーランドを拘束すると言い出す。
脱出を優先するアルフレドと、人助けを優先するドロテーアと、アルフレドに不信を抱いていたパンチネロらが衝突し、一行はバラバラに。
その昂ぶる感情の元へ、得体の知れない黒い影が、集まって来た。

ビーコートの章
#64「泥偶人形と少女と追憶の燈(甲)」
泥偶人形(ゴーレム)であるビーコートは、研究室で目を覚ます。
立ち会ったのは開発者の面々とそばかす顔の女の子。
護衛任務の傍ら彼女の成長を見守り、彼女は嫁いで行った。
その年の式典で、突如女王が、王剣カリバーンを引き抜いた。

#65「泥偶人形と少女と追憶の燈(乙)」
女王が即位し、ビーコートの生みの親(森番の部族)が殺され、彼は王国に仕えることになった。
与えられた殺戮任務にジレンマを抱えたまま、ビーコートは、かつて嫁いで行ったそばかすの彼女を見つけてしまった。

#66「泥偶人形と少女と追憶の燈(丙)」
彼女をターゲットとみなし、彼女を殺そうとする自分に、彼は何度も抗った。
彼女は身を挺しそれをやめさせる。
ビーコートに抱きしめられ、刀で貫かれた彼女は、最後の力で想いを伝えようとするが、力尽きてしまった。
ビーコートは叫けんだ。
彼には悲しい記憶が刻まれた。

怪物鯨の章(後半)
#67「虚像の実像」
アルフレドの激情に反応して集まってきた黒い影は、やがて怨霊の姿に変わる。
ドロテーアは、パンチネロを置いて、アルフレドの救出に向かう。
アルフレドが生み出したのは、女王への恨みが具現化したものだった。

#68「首」
アルフレドは、実体のある怨霊には物理攻撃が有効だと踏んで攻撃を開始する。
一矢報いたかに見えた矢先、彼は岸壁に叩きつけられた。
ドロテーアは身を隠し、攻撃の機会を伺うが、最速見つかってしまった。

#69「もっと踊る」
怨霊の攻撃で海水に沈むドロテーア。
何とか「竜巻のステップ」を踏み、海水から飛び出す。
立ち上がった彼女は、狙いを定めた。

#70「STEP BY STEP」
ドロテーアの渾身の一撃で怨霊が沈む。
歓喜した次の瞬間、彼女は怨霊に捕まり、口の中へと放り込まれた。
かに見えたが、彼女を救ったのは、脚鎧を纏ったアルフレドだった。

#71「反撃開始」
光風霽月(こうふうせいげつ)。
アルフレドは、ドロテーアが戦う姿に光を見出す。
風のように数式を紡ぎ、作り出された鐡脚は、怨霊を岸壁の方まで蹴り飛ばした。
怨霊を、「悲しい」と評する彼女を、彼は今一度強く抱え直した。

#72「憎しみを食んで生きて行く」
「降ろして」「狂う!」すれ違い漫才によるわだかまりの解消。
アルフレドは攻撃を回避しつつ、この怨霊は自分が生み出したと、ドロテーアに明かし、彼女の前で、再度復讐を誓った。
サザーランドは彼の闇の深さを危惧する。ドロテーアを焼き殺すと。

#73「やっぱり却下だ」
怨霊を倒したアルフレドは、考えを改めたことをドロテーアに伝える。
サザーランドを、全員で説得すると。
かつてサザーランドも怨霊を出したと聞いて、アルフレドは、一つ確信した。

#74「嘘と本音」
鯨の中でしか存在できないサザーランド。
ここを出たら家族に会えないと言う彼に、アルフレドは事実を突きつける。
かつて密漁の罪を被せられ、家族共々「海処刑」となった彼の一家。
サザーランドは、アルフレドの言葉で、「家族の死」を受け入れた。

#75「嵐の前の静けさ」
一行の次の目的地コローディでは、王国軍の主査メイベルが、貢納金引き上げを伝えにきた。
裏ビジネスの事も把握されていて、領主は言い逃れできない。
もう一つ彼女は、近々メージ-グリフォン主幹が訪れると告げた。

#76「2班編成」
作戦は、爆音で苦しむ鯨が口を開けたタイミングで脱出するというもの。
障害物=船の残骸を避けるため、上空から船の進路を指示する係と、船を操縦する係に分かれて、いざ、作戦開始。

#77「連携プレー」
アルフレドが操縦するグライダーと船とが連結され、パンチネロが超音波を繰り出す。
的確な指示と的確な操舵で障害物を突破するが、更なる障害が。
アルフレドを信じるドロテーアの言葉を信じ、サザーランドは舵を切る。

#78「追い風に帆を張れ」
障害物に引っかかり、アルフレドは一時連結解除で乗り切る。
そして次なる関門は、転覆した巨大船。道幅いっぱいに横たわる。
単騎で乗り込んだアルフレドは、鐡脚を纏い、巨大船の背骨を砕き割った。

#79「眩暈」
巨大船は沈み、アルフレドも戻ってきた。
次なる試練は隕石さながらの落石。一同身をかがめ、耐え忍ぶ。
やがて一行を照らす光。鯨の口が、開かれた。

#80「最悪の状況」
脱出目前で鯨の口が閉じ始める。
パンチネロの体力も尽き、船は閉じた牙に衝突。
一先ず皆は無事だったが、船が故障してしまった。

#81「悪魔の数式」
具現化数式には悪魔が潜む。
アルフレドは、かつてジルコニアに忠告された力を使い、鋼の腕を作り出した。
その力は、立ち塞がる鯨の牙を打開する。

#82「何度でも挑め」
外へ抜け出せたはいいが、船はかなりの高度から急降下。
落下の衝撃を抑えるため、アルフレドが身体を張って足場を作り、ドロテーアが赤い靴を打ち込んだ。
靴は銀色を取り戻し、船は竜巻に包まれた。

#83「フラッシュ」
竜巻のSPELLにより、船は損傷することなく着水。
しかし喜んでいる暇はない、目の前には複数の目を開眼させた怪物鯨が。
一行はアイマスクを装着し、古代樹エンライトンの光を解き放った。

#84「別れの兆し」
閃光を浴びた鯨はすざまじい悲鳴をあげる。
彼は彼女を守るため、老人はこの先を生きる若者を守るため、身を呈した。
鯨は海へと戻り、老人の体が消え始めた。

#85「怪物鯨の章 -完-」
サザーランドは別れの言葉を語り始める。
名残惜しく見送り、次の目的地を目指す。

#85.5「コローディに向かう船上にて」
コローディに向かう船上にて、ドロテーアはサザーランドの境遇を思い涙する。
幸せを探すドロテーアと、探さないアルフレド
二人を乗せた船は流星の海を進む。

コローディの章
#86「コローディの章 -開幕-」
一行が到着した都市コローディは、欲望渦巻く娯楽都市。
一行はひとまず情報収集に向かう。

#87「情報収集」
アルフレドはドロテーアに、正体がバレないように気をつけろと忠告する。
地図を入手し移動開始するが、酔っ払いに絡まれ、更には艶めかしいお姉様方がアルフレドに目を付けた。

#88「大人のおねえさんが勝負を仕掛けてきた!」
アルフレドが娼婦の客引きにあうが、パンチネロの横槍を機にエスケープ。
一行を引き連れたアルフレドが向かった先は、質屋だった。

#89「陰翳地下空間的七つ屋」
扉を開けると地下へと続く螺旋階段が現れる。
途中、陳列されたオルゴールを鳴らし、たどり着いた質屋には誰もいない。
店を見て回る一行、頭上には個性的な瓶がいくつも吊るされていた。

#90「羊店主と掃除妖精」
天井から吊るされた瓶は、SPELLを封印する為の「封印瓶(シールグラス)」。
一行を出迎えたのは、羊頭の店主モコ婆と、掃除妖精のチャポ。
妙に迂闊な発言が飛び交い、ついにモコ婆がドロテーアの正体を詮索する。

#91「賢者はかく語りき」
必死で取り繕うドロテーアを、アルフレドは辛辣な態度で追い出した。
グランピウスの情報を引き出すため、歯切れの悪い店主を説破。
アルフレドが発したジルコニアの遺訓に、店主が反応した。

#92「What is lost is not lost」
店主とジルコニアは面識があった。
目の前の少年がジルコニアの弟子だとわかった店主は、情報を開示。
一方外で待つドロテーアに、パンチネロがある提案をした。
あいつとはここで別れよう。

#93「扉越しの本心」
パンチネロの提案は、ドロテーアを心配するが故、アルフレドを疑うが故のもの。
扉の向こうでアルフレドが聞き耳をたてる中、ドロテーアはパンチネロを諭し、アルフレドを信じたいと伝えた。
そして何やら、一行の様子をコソコソと覗く人影が……。

#94「ショータイム」
ある夫婦が、巨大なゴリラによって惨殺された。
それは、観客が求めたリアルタイムショー。
とあるサーカスでの日常風景。

#95「騎兵盤」
アルフレドは一行の全財産を騎兵盤(ガラパス・ゲーム)に賭けてしまった。
その上、不利な状況下で突如、ドロテーアを賭けると言い出した。

#96「クズめ」
アルフレドの合理性は、一方で賭けに勝ち、一方で一行の亀裂を招く。
突如登場した隻眼の美青年がアルフレドを投げ飛ばし、ドロテーアの手を取った。

#97「愛と歪み」
美青年は、ドロテーアをさらった。彼の名は「オズ」
グランピウスを救う準備をしていると告げ、そしてドロテーアに愛を告げた。

#98「楽園は犠牲の上に建つ」
オズに連れられ、塔から眺めたこの街の光景は、搾取される奴隷たちの姿。
オズは素性を明かし、計画を明かし、ドロテーアの力が必要だと言う。
そして何故か、ドロテーアにキスを迫った。

#99「優しい人」
ドロテーアはオズのキスを拒む。
彼女を翻弄しようとするオズに、アルフレドの誤解を解こうとするが噛み合わず、最後にはみぞおちを殴られてしまった。
そこへ、アルフレドとパンチネロが到着した。

#100「Nightfall」
睨み合い、挑発し合い、剣を抜く。
オズの隙をついたアルフレドが彼を叩き落とす。

#101「VS オズ」
オズを追い詰めたつもりが、仕込み武器で脱出されてしまう。
オズは剣に宿ったSPELLでアルフレドを追い詰め、遂に一太刀浴びせる。

#102「アンナ」
オズがドロテーアを必要とする理由、それは、彼が王になるため。そしてそれは少年の頃に想い合ったアンナとの約束。
オズは、眼帯を切られた事で怒りを覚え、異常な質量の剣を出現させた。

#103「そこでストップです」
禍々しい魔剣を出現させたオズと、パンチネロの時間稼ぎを得て鐡脚を装備するアルフレド
今にも衝突せんとした瞬間、オズの仲間が止めに入った。

#104「お人好しバカ」
街の警備隊により、アルフレドたちの戦闘跡が調べられ、街は厳戒態勢が敷かれる。
目を覚ましたドロテーアは、アルフレドとパンチネロが探しに来てくれたことを知り、お礼を言うと、アルフレドも回りくどく反省したことを伝えた。

#105「飲み屋にて」
飲み屋にて、酔っ払い客と打ち解けるパンチネロ。
一行はこの街のサーカスの情報を耳にする。
アルフレドは一人、夕方の経緯を回想した。

#106「愛を語るな」
オズの仲間の登場で一度は収まる修羅場、しかし軽々しく「愛」という言葉を持ち出したオズにアルフレドが激昂し、一瞬にしてオズ一行を制圧、ドロテーアを抱え立ち去った。
飲み屋の馬鹿騒ぎで一度溜飲を下げるアルフレド、ある奴隷の少女に目が止まった。

#107「安息と恐怖」
部屋に戻るや否や、即寝落ちするドロテーア。アルフレドは仕方なく部屋を出て行く。
隣の部屋では、サーカス団員の男が、奴隷の少女をいたぶり始めた。

#108「平和な王国」
祭りの夜、パンチネロは一人ドロテーアの運命を憂う。
隣の部屋で繰り広げられる少女への暴行、ふとそこへ現れたのは、アルフレドだった。

#109「真夜中の訪問者」
少女に用があると言うアルフレドは、葛藤を抱えながら男を葬り、少女に泣きつかれた。

#110「Logos or Pathos」
アルフレドは具現化数式を使い、少女の奴隷印からサーカス団の情報を手に入れた。
少女の名前は「フェリシテ」。己の境遇に抗うことを選び、走り出した。

#111「“ダッカー隊長”」
サーカスを見学したいというメージ主幹の意向で、明日の視察ルート変更を言い渡されたダッカー隊長。サーカスの度を越した興行内容に目をつぶる領主と言い争いになるが、領主の覚悟を目の当たりにし、口を慎んだ。

#112「夜明け前」
屋上で休むアルフレドをドロテーアが迎えにくる。グランピウスの裁判は9ヶ月後、部屋にいる地獄耳(パンチネロ)を含め、この先の旅路についての認識を共有した。
少し時間は遡り、興行を終えた曲芸師リグワールは、どうやらグリスから逃げていた。

#113「ボンバイエサーカス」
グリスは、ポスターでの自分の扱いが小さいとリグワールを咎めた。
座長は、明日の興行にどの奴隷を使うか悩み、彼の哲学を団員に聞かせる。
そして何故か、ピストルを取り出した。