剣の王国まとめ

comicoで掲載されている漫画「剣の王国」のまとめです。作品振り返りにどうぞ。

剣の王国 第25篇「光芒一閃」まとめ


「今一度、お手合わせ願います」
 ビーコートの一振り目は、カアンッと音を立ててグランピウスのつるぎと衝突するが、彼はそのまま押し切ろうとする。
「甘い! 私の剣を打ち落とし、隙をつくろうなどと」
 キィン! と音を立て互いに攻防を繰り広げる。
「お前の戦闘性能はそんなものだったか」
 グランピウスが刀をはじくと、ビーコートがはじけた方向によろける。
王の剣カリバーンに仕えし従僕人形ビーコート。不運な男よ。お前はわしの友人だったが、今は敵だ」体勢を低くして相手の間合いに滑り込む。「あるじの罪をお前も償え」
「‼︎」
 ――額
 ビーコートはとっさに首を後ろへと下げたが、喉を突かれる。
「さらば友よ」
「‼︎」
 ビーコートは、右目をつらぬかれていた。剣の刺さった周囲が、細かいひび割れを起こす。
「まだですよ」もう片方の瞳がグランピウスを見据える。
「『葉月はずきこう』」円を描くように刀を振り、「芒払すすきはらい」刺さった剣を両断した。
 刃の欠けらがこぼれ落ちる。風が吹き、ビーコートの帽子がコロコロと転がる。グランピウスは言葉を失っていた。
「私の反応速度は改良前の3倍です。きちんと額に当てなければ、私は活動停止しませんよ」右目に剣の先端を刺したまま、刀を鞘に収める。
「さあこれで大人しく降伏して頂けますね……⁉︎」
 気づくとグランピウスは折れた剣を手放し、ずんずんと近づいてくきて、ビーコートの胸ぐらを掴んだ。
「グランピウス殿」
「お前は何もわかってない」
 青筋を立て、振り上げたこぶしをわなわなと震わせる。
「部族の誇りと王への忠誠が、そんな太刀で折れるか」ビーコートを殴り上げた。
「……ったく、チンタラしやがってあの泥愚デク」馬車から見ていたドードーがイライラしはじめる。「いつまでやってんだよ。タイムリミットだっつうの」
 そう言って、ふところから筒状の――おそらく万年筆――をつまみ出した。

 一方ドロテーアは――
「ねえ見て! この服。こんなにフリルがたっぷりついてるの私初めて! 女王陛下みたいじゃない?」
 畳んだ服を膝にのせ、一つに結んでいた髪を解きながら、傍らに座る二匹の鳩に話しかける。
「ほらこの靴も素敵でしょ。でも左足だけちょっと大きいのよね。何でだろ」カタンと足を床につけると、簡単に脱げてしまう。「靴屋さんが間違えちゃったのかな。中敷作れば大丈夫だと思うけど……」
 ガチャン。
 突如、家の扉が開き、兵士が二人入ってきた。「⁉︎」
「王国軍だ。家の中をあらためさせてもらう」

 TO BE CONTINUED...

「剣の王国」作品ページ

「レディースルームにノンノックで入る奴があるかぁ‼︎」
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