剣の王国まとめ

comicoで掲載されている漫画「剣の王国」のまとめです。作品振り返りにどうぞ。

剣の王国 第15篇「絶体絶命」まとめ


 ドロテーアは北の合流地点に到着していた。
「何よ、二人ともいないじゃない。もしかして私、一番乗り⁉︎ やったあ! 私だってやればできるのよ……」
 一人ではしゃいでいると、突如ズズ……ンと地響きが鳴る。「⁉︎」
 ドロテーアは木によじ登り、状況を確認する。
 何やら遠くの方で、「木が倒れてる……! 二人とも大丈夫かしら、でもここで待ち合わせって約束だったし、勝手にうろうろしたらまた怒られそう」
 木の上でわたわたするドロテーアを、自前の草陰からパンチネロが伺っていた。

「見つけたよクソガキ!」
 さっそくムニンに見つかってしまうアルフレドとエコー。
「来たあ!」
「先に行ってろ!」アルフレドは臨戦態勢に切り替えた。
「でも……」
 ――巨人の紐枷ガリバー・グレイプニル
 ムニンの首を紐で拘束する。
 ――いけるか……⁉︎
 あえなく紐は切れてしまった。
 ――やっぱり、紐の強度が全然足りない!
 ふいにアルフレドの体がフワ……っと浮かび上がる。「⁉︎」
「重いよ〜」
 どうやらエコーの仕業らしい。キラキラとした粒子がアルフレドの体を包み持ち運んでいる。
「エコー! バカか、危ないから先に行ってろって……」
「そこにいたのか」今度はフギンの大きい目が木の間から覗く。「‼︎‼︎」
「もう一匹!」
 アルフレドは木に巻いた紐で自分を持ち上げ、フギンの攻撃を回避する。
 ――二匹まとめて足止めするには……
 アルフレドはフギンの頭に飛び乗った。
 ――これしかない!
 自分の体とフギンの顎をくくり、落ちないようにする。
「誰に断って頭の上に乗ってる⁉︎ この……降りろ!」アルフレドを落とそうと首を振り、あちらこちらに身体をぶつける。
「フギン」ムニンもその状況に気がつく。
 彼女の首元の小瓶がゆらっと揺らめく。アルフレドは弓を引いた。狙うは「ZIRCONIA」と刻まれた小瓶。貫かれた瓶は砕け散り、中に詰められた彼女のSPELLスペルが姿をあらわす。
「つめたっ! 何だこの氷は⁉︎」二匹の体がパキパキと氷で覆われた。
ジルコニアから奪ったSPELLスペルが! 小瓶に封じておいたのに、あのガキ! こんなもので足止めできると思ってんのかい⁉︎」フギンは長い胴体をくねらせ氷を砕いた。
 ――効かない⁉︎
 砕けた破片が光の紐を切断し、木につるさっていたアルフレドが落下した。
「ぐっ、クソ……ッ」地面に叩きつけられた。
「こんな事ならあの馬鹿女ジルコニアと取引するんじゃなかった!」
 ムニンは大きな口を開き、地面にへたり込んでいるアルフレドを狙う。
「不味かったら承知しないよ‼︎」
 ――どうする⁉︎ 落ち着いて考えろ! 何か逃げる方法は……何か
アルフレド‼︎」エコーが悲鳴をあげる。彼は今にも呑み込まれそう。
 ――ごめんジルコニア、約束守れなかっ……
 ふと、間がよぎり、アルフレドは瞑った目を開く。
「何者だい小娘」
「‼︎」
 そこには、卵を抱えたドロテーアが、アルフレドを庇うように間に入っていた。
「お……お願いやめてちょうだい……‼︎」

 TO BE CONTINUED...

「剣の王国」作品ページ

ヤンキー座りのドロテーア、追い込まれるアルフレド、今となってはレアなシーンがいっぱい。
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