剣の王国まとめ

comicoで連載中の漫画「剣の王国」のまとめです。作品振り返りにどうぞ。

剣の王国「第7篇 最短ルート」まとめ

 魔女が女王となったこの国の名は──「つるぎの王国」
 謎の島に上陸した少女ドロテーアは、島に住む少年アルフレドに一時捕らえられる。
 その後、脱出を試み闘うも、あっけなく拿捕だほされてしまう。
 アルフレドの目的は島からの脱出。
「アンタにいい話があるぞ」
 ドロテーアは怪しい取引を持ちかけられるが──

「どういう事⁉︎ あなたも首都エメラルドに? 船を奪うって……⁉︎ 舟守の部族のひとがいなくちゃ船が動かないわよ。あなた船の操縦ができるの⁉︎ そもそも暴力はだめよ……、あなたも乗せてもらえるようにお願いするわ」
 アルフレドは彼女の異議を微塵も気にする様子もなく部屋に戻り、壁に張り出していた周辺地図をびりっとはがしはじめた。
「『暴力はだめ』? 他者ひと大腿だいたい貫こうとした奴がよく言う」
「そ、その節は本当に申し訳……また捕まってしまうと思って、とんだ勘違いを」
 かああああっと全身を赤くしながら弁明する。
「……ところでお前さ、いつ着んの、服」
 女の裸体を見下ろしつつの指摘。
「ごめんなさい!!! お見苦しいものを‼︎」
 ぎゃああっと髪で隠すドロテーア、後ろで舌を出すアルフレド
 するとフワ……っと頭に何か、
「そーれっ」
 ドレスを被せられた。
「‼︎⁉︎」
「勝手に着てごめんねドロテーア」
「……あなたは」
「エコーだよ、エコーって呼んで」
 エコーは手際よくドロテーアにドレスを着せはじめる。
「ね、怒ってる? ごめんね。可愛い服だったからさ」
 ひょこひょこと動くエコーがなんだか愛くるしい。
「怒ってなんかないわ、大丈夫よ。私も好きなのこの服……、気に入ってもらえて嬉しい。私たちセンスが同じね」
 ドロテーアは嬉しそうに笑った。
「……!」
「ねえこの家どうしたの? エコー、自分たちで建てたの? それにこんなに本を沢山どこから……」
「遅い」
 指揮官がご立腹だ。
「シャキシャキ動け、うすのろ・・・・
 刺さることばのナイフ、流れるこころの血液。
 ウスノロ……。
「見ろ、今日の日付は『芽月ジェルミナル』\『蜜蜂の日アベイユ』。太陽の南中高度と北極星仰角ぎょうかく度から推測する現在位置は……ここだ」
 ぷすっと海の上にピンをさす。
 ──海の上……⁉︎ この島地図に無いの⁉︎
「ここから首都エメラルドまでのルートは全部で三つ」
 一つ目が最短ルートだ。だがこの経路はおびただしい数の大渦メイルストロームが発生する『死の海流』に乗らねばならない。どんな船でもたちまち沈む海流──舟守ならまず通らない。
 二つ目は、安全かつ可能な限り短距離のルート。ただしこの経路は二箇所の関門を通るため、国章エンブレム入りの正式な通行証書が必要になる。
 三つ目は最も遠回り。南への陸路を迂回するルート。陸路では北回りの近道が使えない。その理由はブロッケン山脈……一度入れば出られない魔の峰だ。よって山を避けて南回りの長距離を移動しなければならないのがこの経路。
「はっきり言って二つ目と三つ目のルートじゃ恐らく裁判に間に合わない。着く頃にはあんたの親父は処刑されているだろう」
「そんな……っ」
「でも俺は、一つ目の最短ルートで行く! 上手く行けば間に合う可能性がある」
 しばし沈黙が流れる。
「沈むわ」
「沈まない」
「無理よ! 大渦メイルストロームよ⁉︎ 百歩譲って『海流を操る・・・・・SPELLスペル』でもあれば……話は別よ。でもそんな都合の良い……」
「ある」
 アルフレドはまるで取って置きの情報だとでも言うようにニヤリとしだす。
「これから手に入れる。取引で」
「どういうこと──?」
「大変アルフレド! 『パンチ』が来るよ!」
 外に居たエコーが騒ぎ出した。
「早くドロテーアを隠して‼︎」

 TO BE CONTINUED...

「剣の王国」作品ページ

ドロテーアのドレスの仕組みを本編でぜひ
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