【剣の王国】小ネタ・仕込み#コローディの章①

【目次】

第85篇、コローディ

コローディの街には、イレズミしてる人がチラホラ描かれていました。
昔の漁師は個体識別のためにイレズミを彫る風習があったようです。
アトラント編に出てきた舟守(ふなもり)の部族も似たようなイレズミをしていました。色違い、マークの違いも何らかの意味を持ってそう。

一行が見てた新聞
の見出し
(パンチさんも文字読めるのかな)
Queens of kingdomに読めなくもない。
h……b……
The rufsw Dr lain Heinlade satt him
うーんわからん

第89篇、第90篇、老羊屋

質屋の螺旋階段にディスプレイされていたオルゴール
ドロテーアのケースと似てます。彼女がこの箱に興味を示したのはただの偶然か。

観葉植物?
キャベツの木?

質屋店内にあったバイオリン
設定資料にあったパンチネロのバイオリンですね。
第59篇のおまけイラストでもバイオリンを装備していましたが、結局入手しないままコローディを後にしました。お蔵入りの設定だったんだろうか。

ティーポットから起き出す小動物
なんだかデジャヴ。

モコ婆の服
イカ
子供の頃に着てた服をリメイクしてるっぽいですね。

第91篇、バラのモチーフ

イエンシェン記引用「王よ、我は千夏を越えし~」の時の背景がバラでした。バラと関係ありそうなのが「蕾たちの叛乱」って部分です。「蕾たち」に当てはまりそうなのがアルフレドやオズですね。茨の道です。あとはバラ自体がアルフレドのイメージにも合いますね。トゲがある。緑の茎に赤い花びら。

イエンシェン記の引用については「難解表現まとめ」にまとめてあります。
https://tsuruginooukokumatome.hatenablog.com/entry/2018/10/27/233104

第92篇、モコがジルコニアと出会ったっ時期

「時系列まとめ」の方にも書きましたが、第50篇の回想でジルコニアが旅立った時って、
ちょうどこの時だったんじゃないかと思います。

第50篇のトトの回想の時系列では、一番目の魔女が側室になり、その数年後(18年前)に妃となるわけですが、その間にジルコニアは姿を消しています。なので20年ほど前だよなあと思うんですが、しかしそうするとモコの老化が早すぎる……。そういう種族? あるいはタイムスリップでもしているのか……

第93篇、赤い目元

まつげの色が薄っすらと赤く色づいています。
アルフレドは、サザーランドさんとのお別れの時もこんな色を浮かべていました。何となく、感極まった時の演出ですかね。徹底して心情を吐露しないキャラクターなので、こういう演出が頼りになります。

第95篇、騎兵盤(ガラパス・ゲーム)

◆序盤、ジーニアスのターン
9×9のボードゲーム。コメント欄では将棋がモデルではないかと言われていました。

 おいおい、なんでここでせんが前に出る
 ダメだよそれ同魔どうまでカウンターだよ
 空中戦も俺のりんで盤面を制したし
 こいつダメだな
 数手先でお前の両翼りょうよくが崩壊してノンストップの「詰めろ」が始まるぜ

「いやいやいや、馬鹿でしょ、盤面見てる? 君もう終わってるよ! 君が7九兵で防いでも、俺の3七魔からの攻めで君の王は蒸し焼きだよ。これ9手詰めだよ」

アルフレドのターン
「13手先から『詰めろ』だ」

駒のデザイン
8種類、全40駒あるっていうのも将棋と同じですね。(wikipedia:将棋)

  • 左上:玉将/王将に当たる駒。自陣に一つ。「王」
  • 上2:金将に当たる駒かも。太陽っぽいデザイン。自陣に二つ。
  • 上3:銀将に当たる駒かな。↑の駒に対して月っぽいデザイン。自陣に二つ。
  • 右上:桂馬に当たる駒かも。ユニコーンぽいデザイン。自陣に二つ。多分「騎」
  • 緑色:香車に当たる駒かも。自陣に二つあるタイプがあと香車しかないので。
  • 赤青:角行か飛車のどちらか。コウモリっぽいデザイン。自陣に一つ。「魔」?
  • 赤色:角行か飛車のどちらか。女王っぽいデザイン。天使の羽。自陣に一つ。
  • 黄色:歩兵に当たる駒。自陣に九つ。「兵」

王、兵、仙、魔、騎、鈴、もう2種類駒の名前があるはず。

第95篇、紙幣デザイン

初代王カンブリアですね。

第登場キャラクター(コローディの章前半)


  • パンチネロに呼び止められた二人、パン屋の店主、市場の酔っ払い
  • アルフレドに絡む酔っ払い、ドロテーアに絡む酔っ払いレイモンド、夢魔(サキュバス)の娼婦
  • 夢魔(サキュバス)の娼婦たち、老羊屋店主モコ
  • モコ(幼少期)、掃除妖精キキーモラのチャポ、埃の妖精ケホケホ
  • ショーの犠牲になった夫、ショーの犠牲になった妻サーシャ、ジーニアス・マッカウ
  • ジーニアスに負けた人、その他


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【剣の王国】引用・モチーフ#怪物鯨の章

「怪物鯨の章」に出てくるモチーフのまとめです。


[2018.12.18] オズの魔法使い>ブリキの木こり追加


【目次】

登場キャラクターの元ネタ

※登場順
アルフレド

【エイハブ・サザーランド】

  • 「白鯨」のエイハブ船長
  • ピノキオ」のゼペット
  • サザーランド=南の島という意味の語源

【モビー・ファントム】

  • 「白鯨」のモビィ・ディック
  • ピノキオ」のクジラの王モンストロ

【古代樹エンライトン】

  • エンライトン=啓発する教え導くの意味

【ドロテーア】

【ねずみのマキシー】不明

【ガチョウのアマリリス

  • 花の名前

【ハトのポール、リンゴ、ハリー】

【カンブリア】

【円卓の五部族】

【金細工師の部族】不明

【森番の部族】

【竜飼いの部族】

【蚕飼いの部族】

【銀細工師の部族】

【女王(憎悪の怨霊)】

  • 茨姫

【メイベル・ラークシュプール

【オリバー・ハインツ】

  • オリバー→オリバーソース。とんかつソースやお好み焼きソースを製造する会社。
  • ハインツ→トマトケチャップで有名なブランド。

作品別引用要素

白鯨(ハーマン・メルヴィル、1851年)

【参考】

【あらすじ】

  • とある捕鯨船の船長エイハブ。どこか狂気めいた彼は、かつて鯨に足を食いちぎられた事でその鯨を恨んでいた。復讐の念にかられた彼は船員を巻き込み鯨を追う。

【引用元キャラクター】

  • エイハブ船長
  • モビィ・ディック:エイハブの片足を食べた白いマッコウクジラ

【引用要素】

ピノキオ(ディズニー、1940年)

【参考】

【あらすじ】

  • おもちゃ職人のゼペットに作られた操り人形のピノキオ。妖精に命を吹き込まれた彼は様々な騒動を引き起こす。嘘をつくと鼻が伸びる。
  • ある日中々帰ってこないピノキオを探しに出たゼペットは、クジラの王様モンストロに飲み込まれ、彼の胃の中で、モンストロが飲み込む魚をとって生き延びる。
  • ゼペットを探しに出たピノキオもモンストロに飲み込まれ、最後はクジラの胃の中で焚き火をし、くしゃみを誘発させて脱出した。

【引用元キャラクター】

  • ゼペット
  • クジラの王様モンストロ:何でも飲み込むクジラ

【引用要素】

  • ファントムに飲み込まれたサザーランドは、魚を取り、生き永らえる。
  • パンチネロのデス・ソナーで鯨を苦しめ脱出。

その他

吾輩は猫である(夏目漱石、1905年)
【参考】

【あらすじ】

  • ちょっと偉そうな猫の視点から紡がれる明治の人々の暮らしと人生観。(書店のポップみたいになった)

【引用要素】

  • 53話「これらを数式化して演繹(えんえき)すると」→「(略)それを厳格に力学上の公式から演繹して御覧に入れようと云うのであります」

ガリレオ(TVドラマ、2007年、2013年)
【あらすじ】

【引用要素】

  • 数式の筆記シーン
  • アルフレドの髪型の感じが湯川先生にちょっと似てる?

マクベス(シェイクスピア、1606年)
【あらすじ】

  • 大まかなあらすじは「序篇のモチーフまとめ」に記載。
  • 王を刺した短剣をマクベスが持ってきてしまい、夫人は慌てて短剣を戻しに走る。
  • 彼女は罪の意識で夢遊病になり、夜中に起きた彼女は「血が落ちない」と言いながら、手を洗う仕草を何度もする。

【引用元キャラクター】

  • マクベス夫人:トラウマにより夢遊病になり、手が血で汚れているという強迫観念にかられる。

【引用要素】

  • 自責の念に囚われたドロテーアが、「赤い靴」を何度もこする

◆アマリリス(花)

  • 花言葉は「誇り」「おしゃべり」「素晴らしく美しい」。23話のタイトル「どんな美女より美しい」にかかってますね。
  • 古代ローマの詩人ウェルギリウスの作品「牧歌」に登場する羊飼いの娘が由来
  • (因みに改造前の「モチーフまとめ」では、ギリシャ神話に出てくる話だとしてとして書いてしまったんですが、調べても調べてもアマリリスというキャラが出てこなくて変だなあと思ってました。いやあ、誤認情報が溢れているのがネットの怖いところ←)

ビートルズ

◆耳袋 第四巻「言葉を話す猫」(根岸鎮衛、江戸時代中期)
【参考】

【あらすじ】

  • 寛政7年(1795年)、庭の鳩が猫に狙われていたので、和尚が逃したところ、その猫が「残念だ」と喋ったという。猫曰く、10年も生きれば猫は喋るのだそう。あるいは狐と交わって生まれた猫は最初から喋れるんだとか

【引用要素】

  • 59話、自己紹介をしようとしないアルフレドの背景に、「1795」という数字と猫の模様が描かれていました。

◆サザーランドの語源

  • サザーランド→「南の島」という意味の語源。彼の出身地、コローディの南の漁村からきてるのかと。

尾崎豊

  • 盗んだ荷馬車で走り出すサザーランド。

◆カンブリア(旧地名)

◆カンブリア年代記(wikipedia:カンブリア年代記)

  • ウェールズ(かつてカンブリアと呼ばれた地域)の歴史を綴った書物。
  • 幾多の派生作品が存在するアーサー王伝説の源流を辿ると、
    ジェフリー・オブ・モンマスによる「ブリタニア列王史」に行き着くが、このジェフリーが元にした資料のうちの一つがこの「カンブリア年代記」。
  • いずれもラテン語で書かれている。要するに外部からの視点。
  • (ケルト人というのは元々口頭伝承によって文化継承をしてきた民族で、自らの歴史を文字で残さなかったんですね。なので「カンブリア」という言葉の方がラテン語の書物を通して浸透しやすかったのかな、とか、アーサー王の実在性があやふやなのもこういうところなのかなとか考えてしまいます。まあ紙に残された史実にしても政治的な思惑で歪められることがままあるんですが。)

アーサー王伝説>円卓の騎士(wikipedia:円卓の騎士)

  • アーサー王に仕えた12人の騎士(バリエーションによっては25人だったり色々)
  • すべての席が対等という考えから、上座下座のない円形のテーブルを用いた。
  • ブリタニア列王史」を元に、ワースという詩人が、この「円卓の騎士」の要素を追加した。
  • この円卓には、魔法使いマーリンによって魔法がかけられており、新しく円卓の騎士を迎えるにあたり、その者が精鋭としての力量に満たない場合は椅子から弾かれてしまう。

アーサー王伝説エクスカリバー(wikipedia:エクスカリバー)

  • ケルト神話に出てくる「カラドボルグ」が元ネタ。
  • アーサー王は、石に刺さった剣を抜いたことにより王となるが、この石に刺さっていた剣がエクスカリバーだとするパターンと、そうでないパターンがある。
  • 後者は、石から抜いた剣が折れてしまい、代わりに湖の乙女から魔法の剣を受け取るというエピソードで、これは後の派生作品から加わった。
  • エクスカリバーの鞘には魔法の力があり、これを所持する者は傷を受けないとされている。
  • アーサー王はこの鞘を盗まれたことにより、致命傷を負う。
  • 死を覚悟した彼が部下に頼んでエクスカリバーを湖に返還させると、船に乗った湖の乙女たちがアーサー王を迎えに来て、幸福の島アヴァロンへと連れていった。

猿の惑星(ピエール・ブール、1963年)
【参考】

【あらすじ】

  • 300光年先のベテルギウスをめざし、恒星間飛行をしていた主人公含む宇宙飛行士たち。
  • 降り立った惑星は、知能が発達した猿たちによって人間が支配されていた。

【引用要素】

  • 森猿人(ギト)/森番の部族のモチーフ

◆金の斧・銀の斧(イソップ物語)
【参考】

【あらすじ】

  • ある木こりが川に斧を落としてしまい、困り果てていると、川の中からヘルメス神が現れる。
  • ヘルメスは金の斧と銀の斧を提示し、木こりは自分のものではないと答える。
  • 三度目にヘルメスは木こりが落とした斧を拾い、正直な木こりを称え、三本とも彼に授けた。
  • 木こりから話を聞いた欲張りものが彼の真似をするが、欲をかいたため自分の斧を失った。

【引用要素】

  • 森番の部族のSPELLのモチーフ

ウェールズの赤い竜(wikipedia:赤い竜 (ウェールズの伝承))
【概要】

  • ウェールズの国旗にも描かれている通り、赤い竜はウェールズの象徴になっている。
  • ドラコと呼ばれる軍旗は、元々はダキア(現在のルーマニアの辺り)で使われていたもので、この地に攻め入ったローマ軍経由でブリテンに伝わり、ローマ軍が撤退した後も、ブリトン人はこれを軍旗として使用した。
  • 赤い竜をブリトン人の象徴、白い竜をブリテンに攻め入ってきたサクソン人の象徴として、二匹の竜が戦う様が、「ブリタニア列王史」に組み込まれている。

【引用要素】

  • 竜飼いの部族のモチーフ

ネイティブ・アメリカン
【概要】

  • アメリカ合衆国先住民族の総称
  • 毛髪に霊力が宿るとされ、髪を大事にしている。長く伸ばした髪は三つ編みにしている場合が多い。
  • 儀式をする際に、羽根冠をかぶったり、顔や体にペイントを施すことがあるが、これは彼らの典型的なイメージとなっている。

【引用要素】

  • 赤色人(アムリント)/竜飼いの部族のモチーフ

アラビアンナイト>魔法の絨毯
【参考】

【概要】

  • 古くは聖書から現代の文学作品まで、多くの物語に登場する架空の絨毯。
  • 登場人物を乗せ、空を飛ぶ。
  • アラビアンナイトで「魔法の絨毯」が出てくる話はいくつかあるが、wikipediaにあらすじが載っているのは以下の三つ。
    • 「ほくろ」の物語(アラジン・アブ・アル・シャマトの物語)
      「空飛ぶ絨毯」ではなく、「空飛ぶ寝椅子」が出てくる。
    • 「ヌレンナハール姫と美しい魔女の物語」
    • 「バイバルス王と警察隊長たちの物語」
  • (因みにソロモン王が魔法の絨毯を持っていたと紹介されていたので調べてみたんですが、思いのほか出典が不明瞭です。)

【引用要素】

オズの魔法使い>銀の靴
【参考】

【あらすじ】

  • 銀の靴は元々東の悪い魔女が履いていたが、彼女はドロシーの家に押しつぶされ消滅する。
  • 残された銀の靴は、北の良い魔女の進言によりドロシーが履くことに。
  • ドロシーは一時西の悪い魔女に捕まり、銀の靴を取られそうになるが、怒ったドロシーがバケツの水をかけたことにより魔女は溶けて居なくなった。
  • その後、南の良い魔女に会うと、銀の靴に備わっている力について教えられ、帰路についた。
  • ドロシーは無事に帰還したが、銀の靴は途中で脱げてしまい、砂漠の何処かに消えた。

【引用元アイテム】

  • 銀の靴:かかとを三回鳴らすと好きな場所へ運んでくれる。

【引用要素】

  • 銀細工師の部族のSPELLのモチーフ

DEATH NOTE(大場つぐみ小畑健、2003年〜2006年)

  • 62話、アルフレドのモノローグ:ダメだあいつ、何とかしないと→「駄目だこいつ……早く何とかしないと……」

◆赤い靴(アンデルセン、1843年頃)
【参考】

【あらすじ】

  • 赤い靴に魅了された女の子は、自身を引き取った老婦人が死の淵にいる時でさえ、赤い靴を履いて舞踏会に出かけてしまった。
  • すると彼女の足は勝手に踊り出し、昼も夜も踊り続けなければならなくなった。
  • 最後彼女は首切り役人に頼み、両足を切断した。

【引用要素】

  • 69話タイトル「もっと踊る」。赤い靴を履いたドロテーアが戦闘を繰り広げる回でした。
    銀の靴と戦闘が絡む回は「ダンス」に関連づけられたタイトルがついてますね。
    思えばシンデレラも銀の靴(グリム版)を履いて踊りに出かけます。

◆茨姫/眠れる森の美女(グリム童話1812年以降)

  • 69話、女王の人形に刺さるエアリエルが、サイズ的に針に見える。
  • 70話、ドロテーアが繰り出した技名「疾風のスティング」。スティング=チクリと刺す。昆虫や植物のトゲ。

長靴をはいた猫(シャルル・ペロー、他)
【参考】

【あらすじ】

  • 父が死に、分け与えられた遺産が猫だった三男坊は肩を落とす。
  • すると猫は、長靴と大きな袋をくれればとっても良いことが起こるという。
  • やがて三男坊は王様とお姫様の前で、貴族のフリをすることになる。
  • 猫はあらゆる根回しをして周り、結果的に三男坊はお姫様と結婚した。

【引用要素】

  • クライトン・グランデ→装備した時の見た目が似てる。
  • ルフレドが猫っぽいという描写や関連づけが多々あります。顔をこする癖もその一つ?

オズの魔法使い>ブリキの木こり

  • 人間の男だった木こりは、マンチキンの美しい娘と結婚の約束をする。
  • しかし彼女と一緒に暮らす老婆が反対し、老婆の差し金で東の悪い魔女から妨害を受ける。
  • 木こりは足をなくしてはブリキの脚をつけ、もう片方をなくしてはまたブリキの脚をつけ、次は両腕、次は頭、最後に胴体を。
  • ブリキの身体となった彼は娘への愛も結婚願望も消え失せ、自分には心が無くなったと考えた。

【引用要素】

  • アルフレドは具現化数式で両足を鋼に変え、その次に片腕を鋼の変える。
  • 具現化数式を使いすぎて全身を鎧化する頃には心を失ってる――かどうかは分からないが、81話の「具現化数式には悪魔が潜む」発言は、何かしらのリスクを感じる。

不思議の国のアリス(ルイス・キャロル、1865年)
【引用元キャラクター】

  • メイベル:アリスの独り言に登場するクラスメイト。勉強が出来なくて、家もアリスに比べると裕福ではない。

◆鶴の恩返し(wikipedia:鶴の恩返し)
【あらすじ】

  • 罠にかかった鶴が美しい娘に姿を変えて恩返しをしにくる。
  • 彼女は自身の身を削って(羽を抜いて)糸に織り込み、綺麗な布を織っていた。
  • 家の者がついついその姿を覗いてしまい、鶴は空へと帰っていった。

【引用要素】

  • メイベルの容姿が鶴っぽい(色白、黒髪、赤い差し色)

天空の城ラピュタ(スタジオジブリ、1986年)

  • 怪物鯨脱出編のコメント欄では、「ラピュタっぽい」という感想をよく見かけます。確かにアルフレドのゴーグル姿はパズーっぽいですね。

海底二万マイル(ジュール・ヴェルヌ、1870年)

【剣の王国】小ネタ・仕込み#怪物鯨の章(後半)

【目次】

女王のあれこれ

◆女王のアクセサリーとアルフレドの腕輪
腰のやつ:第50篇回想
ティアラと耳飾り:第64篇
アルフレドの腕輪(羽根ペンの腕輪形態)

似てますよね、デザイン。色褪せた金にルビー……かな。女王と姉妹があの隣国の船に乗ってたとしても不思議じゃない。

◆女王の纏う色
画像並べてやっと気付いたんですが、幼少期も女王になってからも同じカラー。
小豆色(紫色を帯びた赤褐色)→赤、紫、黒が少しずつ混ざった色。赤も紫も魅惑的な色ですが、黒が混ざることでくすみます。ここで黒が意味するのは「死」か、あるいは「魔」じゃないかなと思います。この頃から彼女は何かに囚われていたのだろうか。

アルフレドの女王に対するイメージ


サンドバッグ人形、怨霊、両者ともあのカリバーンを抜いた時の格好(ドレスの色と王冠)が反映されています。おそらく一番出回ってる彼女のイメージ。

しかし彼が生み出した怨霊には尻尾が付います。とても不可解。考えた結果、二つの可能性(戯れ言とも言う)を思いつきました。

①魔女族には竜の血が流れている
魔女族が長寿である所以って多分、長寿な種族との混血だからじゃないかなと、思った次第です。アルフレドはその事を知っているか、推測しているかのどっちか。あと、少し先のエピソードになってしまうんですが、竜は「魔性の類」だと言及されていました。「魔性」ってのはキーワードですね。

②女王に対する憎悪と、フギンとムニンに対する憎悪が混ざってあの形
アルフレドは、何年もの間、「人を喰らう生物が隣にいる」という脅威に晒されてきました。中々に恐怖の入り混じった憎悪が形成されている気がします。

◆怨霊の目の色
白黒:通常。あるいは攻撃を受けて我にかえる。
白:首欲しい、顔欲しい発言の後にこの色になりました。あとは気絶した時。何というか、冷静さを失った時?
赤:怒った時でしょうか。ドロに沈められて、「お前喰う」と言い出した時この色でした。その後はアルフレドが出てくると、ずっと赤と白を行き来してました。

73話、アルフレドの背景

アルフレドが計画を話している時の背景は理系っぽいですよね。円とストライプ。こういう図形は得てして数式で表せたりします。

74話の扉絵

怪物鯨の章とは関係ない彼らがどうして出てきたのか。

◆メリーアン
第21編のメリーアン
コメント欄には時々神がかった特定力の方が居るんですが、給事の女の子はメリーアンだそうです。確かに髪も目も特徴が同じ。
モチーフまとめにも書きましたが、メリーアンの元ネタ「メアリー・アン」は、「女中」を意味する俗語だそうです。なのでメイドの格好をしているのでしょうか。

◆ビーコート
ビーコートの章で出てきた橙色の花が飾られてますね。

◆ズム・ドードー
これもコメント欄で読んで衝撃的だったんですが、サザーランドさんの孫が、彼の特徴と一致します。あの目つきの悪いクソガキお子さん。
サザーランドさんが連行された時は、妻と息子しか描かれていなかったので、孫と母親は流石に処刑の対象から外された可能性がありますね。
そして彼は「ドードー家」で育てられたと。

81話、アルフレドのTシャツ

アルフレドが着てたTシャツ
これですね(公式グッズ)
そしてこれですね:第53篇

81話、アルフレドジルコニアに見せたかったもの

弦理論的魔女数学書

右上の図形は黄金比ですね。

弦理論的魔女数学書に書き込まれた走り書き
黒騎の鐡腕(クラトン・フィンディア)と同じ数式ですね。
元ネタは、具現化数式まとめの方でも書きましたが、「標準理論の数式」
彼が見せたかったのは鐡腕の事か、それとも単純に「高等活用が使えるようになったよー」ってだけなのか。前者なら理由が気になります。

81話、アルフレドたちが住んでた家

ジルコニアの章では出てこなかった気がします。服装から考えると夏頃。アルフレドの髪が赤いので、彼が8歳の時か9歳の時かのどちらかになるんですが、9歳の夏には既に崖下の家(50話)に住み続けていたはずなので、8歳の夏頃住んでいた家という事になります。庭の石はストーンサークルでしょうか。にしては不規則。

82話、赤い靴の色が戻った件

色が染まった理由の第一印象としては、ドロの心理状態が影響しているような印象を受けましたが、コメント欄で、常時血液の置換を行なっているアルフレドに触れた事で、色が吸い取られたのではないかという説を読んでなるほどなーと思いました。色が戻ったメカニズムはそれで説明が付きそうですね。染まった方のメカニズムの謎は残りましたが。

83話、ドロテーアのアイマス

このひし形の目はアルフレドのいたずら書きのようです。他のキャラが「サッ」という擬音だったのに対し、彼女だけ「スチャ☆」という擬音でした。単なるギャグなのかあるいは何らかの理由で特別仕様になっているのか。

作者関連ツイート:
https://twitter.com/yoruhashi/status/649795846330912768

85話、実体化の謎

サザーランドさんが浄化した時のエフェクトが、SPELLを使った時のエフェクトに似てます。


但し全てのSPELLがこのエフェクトではない。

サザーランドさんが生み出した怨念
アルフレドが生み出した憎悪の怨霊
死後のサザーランドさん

サザーランドさんは、実体化した理由を鯨の体内が極限状態だからと結論づけていましたが、あのエフェクトと見ると、どうもあの廃船が原因じゃないかなと思えてきます。
SPELL粒子を操る魔女族のアイテムが大量に積まれていました。
怨念に反応して影が集まり実体化ってのは、具現化のメカニズムとも似ています。あるいはSPELL粒子自体にあの影を引き寄せる性質があるのなら、ジルコニアの言ってた「具現化数式には悪魔が潜む」とも繋がってきそうですね。

登場キャラクター一覧


  • エイハブ・サザーランド、サザーランド一家、サザーランド(若)
  • ドロテーアのお母さん、コローディ領主オリバー・ハインツ、ハインツの秘書
  • メイベル・ラークシュプール主査、メイベルの付き人、コローディ警備隊
  • 憎悪の怨霊、怪物鯨(モビー・ファントム)


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【剣の王国】小ネタ・仕込み#ビーコートの章

【目次】

ゴーレムのあれこれ

泥偶人形(ゴーレム)の額のマーク。
Dとm、あるいはeの反対とm。元ネタの「emeth」と「meth」が元かな。

ビーコートの瞳の色が時々変化していました。
緑色:通常
黄色:バーサーカー状態
黒色:ショックを受けた時?
青色:悲しみ?

花の名前がわからない

彼女の瞳と同じ色ですね。

この花が咲いた頃に女王が即位して、この花がしおれた頃に討伐が行われています。コメント欄ではフリージアではないかと言われてました。開花時期は2月~6月。思ったより長い。しかしエメラルドってどうも高冷地じゃないかって思うんですけど、だとすれば初夏あたりに咲いてそうですね。

金の時計

第66篇で金の時計の盤面が出てきたので、作中の他の盤面と比較してみました。

序篇で白兎のジョーカーが持っていたもの。10個刻み(時字:ときじ と言うそうです)

第66篇、当時の金細工師の部族長が持っていたもの。女王即位前で、まだ五部族の一人として、各地に赴いていた頃。
8つ刻み。

第66篇のおまけイラストでジョーカーが持っていたもの。
10個刻み。

【何故毎回盤面が変わっているのか】
8つ刻みだったり10個刻みだったり、それに時計というより方角っぽい感じがしますね。空間圧縮のために位置情報が必要なのか。

その他

エメラルド城で働く人々。
魔女っぽい人たちが三人ほど居ますね。一番左と、兵士とビーコートの間のほうきを持った人と、ビーコートの右隣。一番左の人は、50話の回想で国王の隣にいた人ですね。魔女っていうか妖精かもしれない。

当時の円卓の五部族。
イザナダはこの頃だとまだ生まれてない頃? なので多分ここに写ってるのは先代かな。金細工師の部族長はこの後この髪をめっちゃ伸ばすのか。なんであんなに伸ばしたんだろう。年寄りが多いけど、世代交代のスパン長いのかな。あとこの、微妙に傾いた構図がこれからの展開を暗示してるかのような。

登場キャラクター一覧


  • 泥偶人形ビーコート、開発者の娘
  • 開発者の男の人、森番の部族、開発者のお姉さん
  • 開発者の獣人(ワニ?)、王宮勤めの女中さんたち
  • 婚約者、森番の部族長、金細工師の部族長
  • 先代王、王妃/一番目の魔女、上席主幹
  • 上席主幹の隣にいた開発者(?)、(蚕飼いの部族の?)里の兵士
  • ビーコートに襲いかかった農夫、王国軍の女兵士(部隊長)、ビーコートの同僚の泥偶人形
  • 円卓の五部族、王城で働く人々


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【剣の王国】小ネタ・仕込み#怪物鯨の章(前半)

【目次】

隣国の船と魔女狩り

隣国の国旗と紋章:52話

魔女族の品々:53話

羽根ペンを封印していたケース:53話
封印できるということは「SPELL粒子」に対する絶縁体みたいなのが存在するのか
他の品々も凝った彫刻が施されている。

サザーランドの家

サザーランドさんの家を物色。
家の明かりは蝋燭のライトと、棚の上に置かれた植物。これはエンライトンを育ててるのかな。

山積みにされた新聞の一部。(色を調整してあります)
「ruwxorz」「runfxorz」

「s z r u」を
「i e l a」に

「lawxole」
うん、わからん。

「古代樹エンライトン」
これは秀逸ですよね。こんな発想誰が思いつくのっていう。
元ネタがあるのかどうか。

これは貯水タンクだと思うんですが
他にも木から水が出てる描写がありました。
やっぱりこの世界は木から水が取れるっぽいですね。

ドロテーアの所持品

ドロテーアのクシが入っていたケース。
結構高価そうな気がするけど、一人目の母の形見とかかな。この世界はこうやって、宝石をを埋め込んでいるものが多いですね。コローディ篇でも宝石が埋め込まれたオルゴールが出てきます。ところでこれの隣にあったのはパn……

それぞれの自己紹介

ドロテーアの自己紹介
ドロテーアの一人目の母親の墓標。
縦書きっぽく見えるので回転させてみました。(色を変えています)
一応横バージョン。
まあ、読めないんですがね。

パンチネロの自己紹介
「そんな俺様の特技は千里先の音でも聞き取る絶対音感だ」
この力であの猫に気付いたんですね。:番外編「剣の学校」

アルフレドの自己紹介
皆が自己紹介する中アルフレドは何も答えようとしませんでした。しかし、よく見ると背景に色々と仕込まれてますね。
(白黒にして反転させました)
花の模様と数字
ジャスミンかな。あとは桜と葉っぱのついた何か。
数字はセリフの後ろにあるんですが、「8.10」、「98.?0.96」かな。
「1795」と猫
調べてみたんですが「喋る猫」の話が出てきました。鳩を取り逃がした猫が「無念なり」と言葉を発したとかなんとか。モチーフまとめの方に記載しておきました。蝶もそうなんですが、アルフレドは何かと猫に関連づけられてますね。
「POSTAGE(多分切手のこと)」と蝶。同じスタンプがいつぞやの告知絵に押されていました。
何となく「ドラゴンルージュ」に至る出来事を示唆しているような気がします。彼の生き方を決定づける出来事。

女王の色:61話

この配色もすごいですよね。コメントで解説されていた方がいらっしゃったんですが、「血」の色や「残忍さ」を思い起こさせる色ですね。彼女があのように変容してしまったことを示唆しているような……。


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